第41話 それはどこからともなく
今、というかここ何年か、諸事情で築90年くらいの家に住んでるのですが、前からネズミがいたのが、どういうわけか僕の部屋にも出没するようになりました。
部屋に食べ物を置いているせい、とは解釈できますが、部屋は一応、しっかりと戸締りをしていて、ネズミが出入りできる隙間はないはずでした。しかしネズミが実際にいる。
そこで部屋をよく確認したのですが、古い家なのでドアなどはほぼなく、襖で和室同士とか、部屋と廊下、階段と和室の境というように区切られているのが、ピッタリと閉じているはずの普段は動かさない襖がわずかに数センチ、壁から離れてるのに気づきました。どうやらそこから出入りしていたらしい。
まぁ、あと数年の辛抱で自然と引っ越すだろうと予測はつくのですが、とにかく落ち着かない。襲われるとかはなくても、どうしても気になる。
ねずみとりを流石に買うかもしれません。確保されたネズミをどうするかは難しいですが、そんなことに構っていられないかも。とりあえずは部屋をしっかり封鎖したはずなので、様子見ですが、どうしようもないなら人間の残酷さと非情さをネズミに見せつけるしかありません。
正直、僕は古い家云々以前に、一戸建てに住みたくない、出来ればワンルームで暮らしたい、と思ってます。それが一番楽なんじゃないかと。理想としては村山聖さんみたいな部屋がいい。そういう未来が来るといいなぁ。え?結婚?家庭?そんなものは、僕の人生からは舞台に立つ前にすでに退場しているのでは?
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