第24話 エンタメの硬直
僕はテレビを見ないのですが、家族がテレビを見ながら「すごい」とか「綺麗」とか、そういうことを言ったりしているのを見ると、すごいからテレビに映るし、綺麗だからテレビに映る、と僕は思ってます。
他の部分でも、何故か僕は海外ドラマをほとんど見ない。アヴェンジャーズとか、マーベルとか、よく知らない。「24」も見なかったし、「プリズンブレイク」と「スーパーナチュラル」をちらっとしか見なかった。ものすごく前に映画「スパイダーマン」を見たけど、なるほど、という具合で、ものすごく心が動かないのは、何故だろう。
僕が求めているのはきっと「新鮮さ」なんだけれど、新鮮なものは世の中にいっぱいあるはずが、何かしらの推測が成り立つと、期待感が消えてしまう。テレビだからすごいことしか映らない、と思うと、すごいのが当たり前で、新鮮な感じを受けない。使い古された手法というか。
ただ面白い要素は、僕のアンテナに引っかからないだけで、実は全てのことをわずかに角度を変えてみるだけで、「新鮮さ」が急に顔を出して、楽しめそうなこと。
きっと本を読まない人からすると、どんな物語もみんな一緒に思えて面白くないんだろうけど、僕は読んだ本の中に個性を見つけるし、新しさがどこかしらにあるのも理解できる。それが見えれば、どんな人でも物語を楽しめると思う。だから僕も、テレビに関して、何らかの目線を手に入れれば、テレビを楽しめるんじゃないだろうか。
世の中には「お約束」や「テンプレ」がありますが、その中でどうやって新鮮さを組み込むか、みたいなのが作り手の難題で、それは才能とかで解決できるものではないのかもしれませんね。新鮮さというのは、硬直している部分よりも、遥かに見えにくいのではないでしょうか。
硬直した部分こそ、今まで評価されている、安全な手法、安全な内容だからです。そしてエンタメはそこさえ押さえれば、今は売れる。
新しさを一番求めてるのは、作り手、というより、作り手を見ているそれを引っ張り上げる人かな、とも思いますね。
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