第25話

城の外に出た。

この世界のレベルは15上がった。

この世界にはスキルとかは無さそうだ。

レベルが上がったらステータスが分かるようになった。


スーロ

レベル15

HP326+~~~

MP52+~~~

攻撃力89+~~~

守備力69+~~~

素早さ45+~~~

知力69+~~~

運269+~~~

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「そういえば師匠のステータス

どうなってますか?」


「乙女の秘密なのです」


師匠は乙女らしい。


「スーロまずは

この世界の伝承を聞き出すのです。そこにヒントがあると私は踏んでいるです。」


「なるほど。そうと決まれば早速話を聞きに行きましょう。」


城の外は城下町だ。

しかし活気はそれほどない。

少し歩いたら店がチラホラでている。

武器屋があったのでそこに吸い寄せられるように入った。初めての武器屋である。


「らっしゃい」


強面こわもての店員さんが1人いた。


「武器がいっぱいありますね。師匠」


「そうですね〜どれも品質は最低ですね〜」


「あの師匠そんなこと言ったら話聞いてくれないかもしれないじゃないですか。」


「言うな〜小娘この剣なんか9500000ビガもするぞ」


師匠はそれを見て


「なまくらですね〜」


「俺はここじゃ有名な鍛冶師なんだ。

これ以上の業物だったら勇者様の剣とかしかないぞ」


「スーロ私が作ったナイフを出すです。」


師匠が自慢したそうだ。


『師匠この世界の武器の

水準が分からないんで迂闊に《うかつ》

に見せない方がいいのでは?』


「武器のレベルを見たらこの世界のレベルが分かるです。これは人間水準でも低いです。

なので私の最高作品を見て見習って欲しいです。」


師匠は止めても聞かなそうだ。


「店員さん。

このことは秘密にして貰えますか?」


「フンどうせ口先だけだろ。散々コケにしておいてなまくらだったら俺は土下座を要求するぜ。あぁいいぜ秘密にしといてやるよ。」


悪魔ポーチから師匠ナイフを取り出す。


「どうです!最高でしょう。」


「こっこれは!!凄そうだな......」


「それだけですか?これだから素人はいけませんです。」


「まぁまぁ師匠そこまで言わなくても」


「よしこのナイフ300000000000ビガで買い取るぞ!」


「お断りします。

あなたには渡したくありません。」


「そうか...残念だ。」


店員がしょぼんとする。


「それよりこの世界の伝承って何かありますか?」


話題を無理やり変える。


「えっとな神の伝説なら知ってるぞ。」


「どんな話ですか?」


「詳しくは知らねーが神と邪神が戦ってギリギリ神が勝ってその邪神を常闇のダンジョン最下層に封印したとか聞いた事あるぜ。」


「怪しい〜です」


「ではそこにいきましょうか。」


店員は呆れ顔になって、


「伝説の勇者でもダンジョン最下層なんて夢のまた夢なんだぞ。

武器はすげーけどお前らみたいなのはそこに行く道中の迷いの森で死んじまうぞ。」


案外親切な人なのかもしれない。


「ご忠告ありがとうございます。」


「入っちまったらもう終わりだ。

死なれちゃ目覚めが悪ぃ。頼むから行かないでくれねぇか。」


「分かりました。行くのはやめときます。

それよりナイフを見せて頂けませんか?1番安いやつで。」


「おう」


そういうとナイフが置いてある棚に案内してもらった。


「これなんビガですか?」


「5000ビガだ。」


「あの...僕達この国のお金持ってないんですよ。代わりにこれでどうですか?」


スーロはゴルを取り出す。


「これは珍しいな。見たことない。

材質は金か?」


「わからないです。」


「まぁそれ全部と交換で

良しとするがどうだ?」


「はい喜んで。」


店を出ると早速常闇のダンジョンにむかって

出発する。


空を飛んでいるので地形がよく分かる。

さっき居た町から迷いの森は南東と通行人に聞いたのでそっち方面に向かっている。


「あの森ではないですか?」


「こんなにすぐ近くにあるですかね?」


スーロ達は50キロほどしか飛んでない。


「それよりあそこで人が襲われてるです。

助けに行くです。」


スーロと師匠は地上に助けに行く。


~~~~


「ぐ、エリ回復魔法まだか!!」


「もうMPがないよ。

私たちここで死んじゃうの?」


「諦めるな。こいつのHPもあと少しかもしれない。」


10メールはある龍がブレスを吐く。


アルは盾で防いでるがもう

手足共に崩れる寸前である。


(ここまでか、遠回りしてでも安全に行くべきだった。 俺達が死ねば誰も国の危機をしらせることができない。

でも、もう限界なんだ。)


盾にひびが入る。


アルの手から盾が離れた。

エリの声が聞こえた気がした。

でもなんて言ってるのか分からない。


「大丈夫ですか?」


目の前には青年がたっている。


一瞬幻覚かとおもったが


「早く逃げろ!!お前まで殺されるぞ」


アルは叫ぶ。しかし、ふと疑問に思う。


ブレスが止まっている。よく見ると青年のナイフに全て吸収されている。


「このドラゴン倒しちゃっても大丈夫ですか?」


「そのドラゴンは最上級の冒険者しか倒せん俺のことはいいから逃げてくれ。」


「まぁ見ててください。」


青年はナイフに何かエネルギーを

込めている。



ナイフが真っ赤になりそして青くなった。


凄い熱気が龍をひるませる。


「僕に生半可な炎は効かないよ」


スパ


龍が真っ二つに割かれて崩れ落ちた。

灰になって消えていく。消えたあとには剣が落ちていた。


「あっレベル上がった。それよりも

大丈夫ですか?怪我されてますね。師匠この方と後ろの方に回復魔法お願いします。」


「わかったです」


空から子供が降りてきて

アル達に回復魔法をかける。


「助かったありがとう。」


「お強いですね。」


(こんなに強かったら国が傾くぞ...)


「教えたく無かったらいいがどこの

国出身だ?」


「どこの出身でもありませんよ。ただの冒険者です。」


アルは胸をなでおろすのだった。













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