第24話 ベクトル編

夜があける。

昨夜はみんなでオールナイト。


「スーロはいこれ」


ネロはじいちゃんナイフをスーロに渡す。


「いやそのナイフはネロがもっててくれないかな?」


「なんで?」


「もしかしたら転移で帰れるかもしれないからね。」


「うん大事にとっとくね。」


「スーロ向こうでも元気にやれよ

俺は寂しいぜ。

晩飯1人で作らねぇといけねえ」


「ネロのことは私達で守るっと言ってもネロは十分強いんだけどね。安心して行ってきな。」


「皆さん行ってきます。」


夜があける。


僕は魔法陣に吸い込まれていく。


~~~ベクトル


「おお勇者様の召喚に成功したぞ」


「これで魔王の侵略

からのがれられますね。」


「勇者様、この地を救ってくだされ。」


「なんだこの幼女は」


スーロは無事、異世界転移が出来たようだ。


「僕の名前はスーロです。よろしくお願いします。」


「私はスーロの師匠なのです。」


早速僕は鑑定士にステータスチェックされるらしい。専用の部屋に連れていかれる。


「3分ほど時間をくださいませ勇者様」


(ここのお城にいる人達のステータスは低いな。しかもスキルがひとつもない。)


自分のステータスを確認する。


スーロ

[ステータス]

Lv739Ж

体力 5825+ЖЖ

気力 936 +Ж

筋力 2562 +Ж

魔力 98 +Ж

防御力963 +Ж

知力 856 +Ж

運 2658 +ЖЖ

NEXT Lv up 487318731ЖЖЖЖЖ


スキル

経験値増(超極大)

成長

経験値探知(大)

限界突破(大)

神眼

悪魔の力

炎の魔人

暴走

護りの種


称号

[王を降す者]

[限界を超えし者][仙人]

[傍観者]

[禁忌]

[悪魔殺し]




『師匠ステータス見られても

大丈夫ですかね?』


『前世のステータスは表示されないと思いますです。』


『それ死んだみたいですね。

良かったです。それより封印悪魔見つかりましたか?』


『見つからないです。ごめんなさいです

理由はこの世界が広過ぎるのです。』


『この星には居ないってことですよね。』


『多分高度な隠蔽で隠されている可能性があるです。』


『そうか...ではしらみ潰しにいきますか。てことでここのお城の人に聞き込みしてみましょう。資料館などがあればそこも借りてみましょう。』


ちなみに持ってきたものは


師匠ナイフ

悪魔ナイフ

フルポーション

魔王封印ペンダント

ネロの手作りサンドイッチ

100ゴル

その他呪われた道具


悪魔ナイフは更に禍々しくなっている。

ここの世界ではまず使うことは無いだろう。


ポーチに厳重に閉まっている。


「鑑定が終わりました。こっ、これは」


ステータスが画面に写し出される。


スーロ

レベル0

HP99+~~~

MP9+~~~

攻撃力3+~~~

守備力8+~~~

素早さ9+~~~

知力6+~~~

運96+~~~

NEXT 25

(なんかド〇〇エ

みたいなステータスだな。)


忙しなく鑑定士が部屋を出ていった。

そしていかにも王様っぽい人を呼んで来た。


「ふむそなた、勇者の割にはステータスが平民以下らしいな。しかし、レベルが上がれば変わるかもしれん。

儂を失望させんでくれよ?

最強の騎士はレベル0でステータスは全て2000を超える。今は800000を超える。勇者なんだからそれを超えてくれんと召喚した意味が無い。」


『偉そうなおじいちゃんですね』


『仕方ないですよ。国存亡がかかっているんですから。』



「お主達にはレベルを上げて貰う。このライハル城地下に捕らえられた初級の魔物を経験値にしなさい。 クロいるか?」


「お呼びでしょうか?」


「今から勇者達のレベルを上げを手伝ってやってくれ。」


「承りました。」


クロと呼ばれた人は全身黒い服で包まれていて目元だけ出している。ラプラスみたいだ


ステータスはこの城の中の人と比べるとずば抜けている。


「こちらに来てください。」


廊下をずっとまっすぐ歩いた先に地下に続く

階段があった。

50メートルおりたぐらいで

厳重な扉が目に入る。

クロが鍵をあける。

血の匂い。

部屋に入るとそこには牢屋が沢山あった。

その中に魔物がいる。

とても初級の魔物に見えない。


部屋に電気はついてない。神眼で見ている。


「申し訳ないですが

ここで死んでください。」


ガチャ


扉が閉まる。


められたみたいですね。」


「どうしますですか?スーロ」


「せっかくなんでこの世界のレベルアップを体験してみましょう。」


~~~~


「クロあいつらは始末できたか?」


「処理部屋に閉じ込めました。

今頃最上級の魔物の餌でしょう。」


「よしこれで次の勇者召喚ができる。

あんな雑魚は死んだ方が国の為だ。

しかしあんな弱い勇者とは聞いたことないぞ。儂は不運じゃ。強い勇者ほど他の国の牽制になるからな。」


この国は魔王が復活すると、勇者召喚ができる。500年前までは勇者がいたのだが、故人になってからは、この国は国力を無くしていき、衰退を辿っていた。


「クロ。勇者召喚の儀式はいつ頃できそうか?」


「魔術師の回復に5日は必要です。」


「隣国が領土を奪いに来るやもしれん。その時はお前が指揮を頼む。」


「承りました。」


~~~~


「師匠これからどうします?」


「とりあえずここをでて、聞き込みをしましょうです。」


「そうですね。師匠転移出来ますか?」


「このお城の外までなら転移できるです。」


師匠いわく転移は視界に入れたとこならどこにでも転移できる。との事。


「いつの間に城の外を見てたんですか?」


「私は常に色々見てるのです。悪魔はだいたいそうですよ。ではいきますですね。」


こうしてスーロは城を出たのだった。

































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