第23話 リターンズ

僕は師匠と一緒にみんなの元へ転移した。

みんなバリーさんの家にいた。

今は昼ぐらいだ。



「ただいま。」


「「「おかえり」」」


僕は悪魔神に言われたことをみんなに話した


「リターンズがやっそろったのにね。

スーロとまた会えなくなっちゃうね...」


「すぐ帰ってくるよ。」


「俺達もスーロについていけないか

悪魔神に交渉するか?」


「悪魔神.....スキル......世渡り...悪魔

契約者が..でないと...だめ」


無口が説明する。


「師匠である私が一緒に行くんです。

すぐ帰れるですよ。」


「こやつの言う通りじゃ。悪魔は封印場所が感覚で分かるのじゃ」


ミーニャは付け加える


「ただし封印されている場所は厳重じゃろうな。妾ではいける気がせんの。」



「それより今次々に人間が殺されてるです。」


師匠が言うにはこの惑星の裏側辺りで人間が次々に殺されているらしい。


「よし俺達の出番だな。リターンズ初めての活動といきましょうや。」



「「「おー!」」」



~~~~


順調に人間を殺してレベルが上がっている。


「魔王様。SSランク

冒険者が5名がこの近くにいるとか」


「そーだネ。

早いこと殺してレオンもレベル上げよ?」


オレは経験値が高そうな人間をとりあえず殺していった。


レベルは85まで上がった。

次はSSランクの冒険者というところで、

目の前に転移反応が4つ。


「おやおや転移魔法が使えるとはなかなか

経験値が高い可能性ありだネ」


4人の冒険者らしき人間が現れる。


「とりあえず殺すネ」


魔王はとりあえず殺そうと魔王剣で横なぎ


すると


驚くことに魔王剣がナイフで受け止められている。しかも片手で。


(おいおい冗談ダヨネ?)


魔王のステータス筋力は人間を遥かに上回っている。確かに加減はしたとはいえ、人間なんか紙切れのごとく斬れるはずだ。


それがレベル99だとしても。


「へぇー君面白いネちょと本気でやっちゃうよ?」


「お前早く本気出さねぇともお前1000回くらいミンチにされてるぞ?」


大柄な髭を生やした人間がほざく。


「では君達3人はレオン丁重に

相手してやってネ」


「分かりました。人間。我は丁重にそなたらを殺してやろう。」


「さっきから聞いてりゃ舐めてるね。」


刀を腰にさした女が刀を抜く。


「スーロ私はまだ生きてるかもしれない人を助けてくる。」


そう言って土魔法で空に向かっていった。


「こちらこそ舐められたもんだネ」


「お前らなんか俺が相手するまでもないわ」


「お前魔王様に無礼な態度をとったことにより四肢をもいで殺してやろう。」


レオンが憤慨している。


魔王はナイフを持った青年に意識を

集中する。


「なぜ人間を殺すのですか?」


青年が語りかけてくる。


「経験値だからネ」


「しょうがないですね。人間に手を出したらこうなりますよ。」


「?」


魔王の左腕が斬れていた。

魔王の体は聖剣で斬るか圧倒的なステータスで斬らないと斬れない。

今回は後者ということだ。


「ちっレオン相手が悪い転移するぞ」


魔王は撤退を決断する。


レオンは既に気を失っていた。


「逃がさないですよ。」


「ぶが悪いからネさよなら」


魔法陣が発動する。


しかし、


シュ


パリン

ナイフで斬りさかれた。

魔法陣が消える。


「あなたにはしばらく眠って貰います。この中に。」


そこには禍々しいペンダントがあった。

気づけば目の前にきていた。


体が吸い込まれる。



~~~~~


「お前そんなん持ち歩いてんだな」


バリーさんが呆れている。


「向こうの世界でもしもの為に持って行く予定です。」


「そっ、そうか」



~~~~バリーさんの家にて


すっかり日が暮れて辺りはもう暗い。


今はバリーさんの家でネロ帰還祝い兼

スーロ送別会を行っている。


「「「「乾杯!!」」」」


机には豪華な料理が盛られている。

町で買ってきた、食材をスーロ、ネロ、

ライさんで料理したのだ。


僕は肉を焼いただけだけど。


バリーさんはビールを一気飲み。

「うめぇ!スーロも飲め」


「僕は果実飲料でいいですって。」


この世界では酒を飲んでも罰せられない。

そこら辺は自己責任と言うことだ。


僕はネロが作ったシチューを食べる。


「美味しいよネロ」


「ありがとう。口にあってよかった。」


ネロは嬉しそうにはにかむ。


(かわいい)


~2時間後


「ネロちょっと来てくれないか?」


スーロは家の外にネロを呼んだ


「はーい」


「俺は呼んでくれなえのか」


「空気読めよ....」


酔ったバリーさんにライさんが

ジト目をする。


ネロが外に出てきた。


「ちょっと歩きながら話そう。」


空には満天の星が浮かんでいる。


「星綺麗だね。」


「うんそうだね。」


2人で空を見上げる。


「ネロ話があるんだ。」


「うん。」


「僕はこれから異世界に

行かないといけない。帰るのは何年後になるかも分からない。」


「うん。」


「僕はネロが好きだ。」


「....嬉しい。私もす..」


「返事は帰って来た時に聞くよ。それが何年後だろうと。」


「そんなの私おばあさんになっちゃうよ....」


「ネロには幸せになって欲しい。僕が幸せにするなんて言えないから。

無責任でごめんね。」


「いいよ。そんなのすぐ帰ってくればなんの問題もないでしょ?」


「そうだね。」


「早く帰ってこないと結婚してるかも」


2人で夜空の星を眺めた。

涙がこぼれ落ちないように。













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