第14話
~~~~~~魔王城
「また失敗しただと?」
「申し訳ございません。」
レオンが殺気を飛ばす。
「フォロボス。次が最後のチャンスだ。
いいのか悪いのか分からんが悪魔が人間の前に現れて次々に連れ去っているらしい。
SSランクの冒険者もかなり減った。
悪魔が何かしてくるうちにあの町を攻め滅ぼせ。我が生み出したモンスターも好きに使ってくれて構わん。今が勝負時だ。」
「了解しました。」
早速フォロボスはレオンのモンスター
10000体
をかりて魔法陣で町の結界ギリギリに配置する。
結界とは魔族が入ることができないような聖なる壁である。
「破壊」
とフォロボスが結界に触れる。
パリン
結界が破壊された。
冒険者達が集まってくる。中にはSS冒険者もいる。
フォロボスは空に手をあげる。
「リミット.......破壊」
SSランク冒険者が魔法を唱える
「テラファイヤ」
獄炎の炎がモンスターの先頭にいたフォロボスに当たる。
それを合図に冒険者達が一斉に走りだす。
獄炎の炎が消える。
中から禍々しいオーラを出した、フォロボスが現れた。
フォロボスの後にいたモンスター達も様子が変わっている。
「マインド...破壊」
フォロボスに、心を破壊された、冒険者達が豹変する。目に映るもの全てに襲いかかる。
それだけではなく、モンスターの群れが町になだれ込む。
SSランク冒険者もさすがに他の冒険者達を殺してしまう訳にはいかないので、
元凶のフォロボスに狙いを定める。
「テラファイヤからのテラウィンド」
獄炎が酸素を吸い嵐のように荒れ狂う。
「マジック..破壊」
魔法が飛散する。
(SSランク冒険者も名ばかりでしたね。そう警戒しなくても良いレベルでした。もっと早く攻めるべきでしたね。)
「なんで効かないんだよ!!神に選ばれし転生者だぞ!!」
「破壊」
フォロボスがそう唱えるとSSランク冒険者はチリとなった。
レベルが上がる。
「さて目的を果たそう。」
フォロボスは町の教会を次々にまわり破壊していった。
そして最後は冒険者ギルド
(ここにあるはずです。)
フォロボスがギルドを破壊する。
更地になったギルド。地表に地下に続く階段が現れる。
(さて目的を果たすとしましょう。)
~
(守りもなく罠もない。魔王幹部を舐めていますね。)
目的を果たしそろそろ町を破壊して帰ろうとしたその時、
「いい餌がいますね。食べませんけどね。
あの方を殺すと、う~ん30ぐらいレベルアップしますよネロさん。」
そこには、2人空に浮かんでいた。
「町を壊したのはあなたね。
ここには思い出もあったの。そしてあなたは多くの人を殺した。
許す事はできないよ。」
「それでは私は用事があるので10分後ぐらいにまた迎えに来ますね。嘘です30分あげますよ。それまでに糧にしといてくださいね~
あと3日しかないので時間は貴重ですよ。
それでは。」
フォロボスは動けなかった。
圧倒的力の差にどう抗っても勝てない。逃げれない。死を覚悟したが女を残してどこかに消えた。
(ふぅ命拾いしましたね。ネロといった女だけなら余裕です。一様殺しときますか。)
「破壊」
「っあなた嫌な感じね」
フォロボスは破壊を確かに当てた。しかし何も起こらない。
「せめて罪を償って死んで!
ロックインパクトッ!」
気づけば目の前に岩が迫っていた。
「くっ破壊!」
岩がチリになる前に、体にぶつかる。
「抵抗すると痛いよ。せめて楽に逝って。
ロックソード」
地面から首めがけて鋭い岩が伸びてくる。
寸前で回避したが速すぎて避けきれなかった。横腹を鋭い痛みが襲う。
(ここで死ぬわけにはいきません。魔王様を復活させるまでは何としても!)
「破壊!!」
空に亀裂が入る。そこに逃げる。
「破壊」
入口を破壊する。
(ここまで逃げれば後は空間を繋げれば..)
嫌な予感がして黒い空を見上げる。
「何なんですかあれは」
そこには、惑星がふってきていた。
空間が割れそうになっている。
フォロボスは覚悟を決める。
既に視界には岩しか映らない。
「破壊 破壊 破壊 破壊 破壊 破壊 破壊
破壊はか」
~~~~
ネロは空間にメガメテオをはなっていた。
だがいつまでたってもレベルが上がらない。
(生き延びたみたい。)
ネロはほっとしていた。いくらなんでも人は殺したくない。
「アースになんて言われるかな?」
ネロは身震いした。
~~~~
ここはダンジョン900層
から入れる、ダンジョン
の最深部。
「う〜んネロさんはしくじったみたいですね。」
アースはフロアボスを瞬殺し、
フロアの先にある扉を開ける。
「こんにちは〜皆さん。経験値になる準備はよろしいでしょうか?」
アースは悪魔のように嗤うのであった。
悪魔ですけど。
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