第11話 悪魔ゲーム編
時は遡ること1週間前.....
馬車が3台縦に並んで走っている。
(胸が苦しい......)
「ネロ頼むよ!!」
ライさんが声を張り上げる
私は、魔人にレベルアップで強化された、
魔法を浴びせた。
「メガロック!!」×20
一つ一つが全長100メールはあっただろう。
その質量は魔人には空気だと言うように、
岩が粉々に砕ける。
魔人までの距離は300メールはあった。
私は瞬きしてしまった。
目を開けたら目の前に黒服を着た、魔人が私の手を握っていた。
「っ!」
振りほどこうにも体が動かない。体が鉛のようだ。
「お初にお目にかかります。
私の名はアース。
あなたを勧誘に来ました。」
(くっ魔法が使えない。)
「サンダー!!」
(ライさん!!)
魔人の顔に直撃する。
したかと思った。思いたかった。
当たる前に魔法が消えた。
「悪魔は魔法の耐性が世界一高いのです。
申し訳ありません。」
「かと言って物理攻撃の耐性が低いって訳でもないのです。ですから無敵ですよ。」
「私は事を荒立てるつもりはありません。」
「平和大好きなのです。.......嘘です。ごめん
なさい」
(悪魔って世界一強いって聞いたことあるる。)
「あんたの目的はなんだい?」
ライさんが悪魔に剣を向けながら尋ねる。
「理由ですか?そんなの決まってます。」
-この世界が退屈だからです-
「答えになってないよ!私の可愛い後輩をどうしようって聞いてるんだよ!」
悪魔が美形な口を歪ませる。
「私の遊び相手になって欲しいのです。」
「遊び相手と言ってもいかがわしいことではありません。悪魔は性別はありません。」
「私を楽しませられる程の力をつけて欲しいのです。だから私が鍛えます。」
「ペラペラペラペラよく口が回るね
そんなの悪魔どうしてやればいいじゃない
か。」
ライさんが吠える。
「私達は戦ってもお互いに傷つけることがで
きないんですよ。攻撃力が乏しいのです。
先程言った耐性云々です。
悲しいことです。
そして私達は人間に目を向けたのです。」
「私達悪魔が悪魔ゲームを開きます。
ルールは簡単自分で鍛えた人間を大会に出
場させます。降参、気絶、死ぬこれらが敗北
条件です。
悪魔は全員参加なので今頃あちこちで勧誘
が行われています。」
「優勝すればなんと、
世界で2番の悪魔になれます。悪魔の王
悪魔神が力をくれるのです。
そして1番のご褒美が...
おっと喋りすぎました。」
「断ってもよろしいですよ!もちろん拒否権
はあります。殺しますけど。」
「他の人に取られたらもったいない。
あなたは素晴らしい。いずれは私をも超え
るかもしれない。」
(今死ぬ訳にはいかない...
ここは従っておこう)
「分かりました。その代わり寝首をかかれて
も知りませんからね!」
悪魔は嗤う
「その意気です。鍛錬は厳しいかもしれません
が死なないでくださいね。」
フワッ
私の体が持ち上がる。
「では皆様お騒がせしました。」
「ちょっとまちな!!」
スっ
ネロと悪魔は消えたのだった。
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