第10話


「うぅーん」


「よお起きたかスーロ」


いつの間にか寝てたようだ。


ここは、確かバリーさんの家のベットだな


「白ひょうはどうなりましたか?」


ふと疑問に思う。


「回復薬かけて帰ったぜ。」


(良かった。あれでは僕が勝ったとは言えないからな。実力をつけてまた挑もう。)


ふと疑問に思う。

(どうやってボス部屋から出たんだ?

まあいっか。まあバリーさんとても強いからな。)


余談だがボス部屋は1度入るとボスを倒さない限り出れないようになっている。



「よしスーロ今日から修行だ。」


「はい!」


ちなみに今太陽が昇り始めたぐらいだ。


ダンジョンから1キロ離れた所に山がある。そこで修行をしようと提案した。


「ゴホン。えー今日、授業が終わった後から修行メニューを発表したいと思う。俺がやってできたんだからお前には楽勝だろう。このメニューは[心眼]というスキルを獲得するために行う。」


「武術はいつから学べるのですか?」


バリーはさも当然のように

「スキルが獲得できた後だな 笑」


(まだまだネロには、会えそうにないな。)


[心眼] 相手をとらえる。


バリーさんはそう説明してくれた。


僕は白ひょうとの戦いで出来ていたらしい。


「殺気とは、攻撃する時に必ず出てしまう。

もちろん相手を攻撃しようとした瞬間に

だ。」


「もちろん強者の中には殺気を一切出さないやつもいる。」


バリーさんの授業は続く。


「はい!」


「どうぞスーロ」


「僕は強者との戦いを見据えてます。殺気を出

さない相手はどうすればいいのですか?」


バリーさんはドヤ顔で


「殺気を出さないということは殺気を抑えているってことだ。その抑えているものを感じ取ればいい。」


(強者の発言だな。僕も言えるようになろう。)


「心眼のスキルを鍛えまくると、殺気以外も感じられるようになる。称号ももらえるしな。強くなれる1番の近道だ。」


それから鬼ハードトレーニングが始まった。


1週間後


バリーさんとの模擬戦


「いくぞスーロ」


バリーさんは木刀を引き抜く


「はい!いつでもどうぞ」


言い終わる前にバリーさんは踏み込んできた。正面から殺気が飛んでくる。



僕は体を半歩後ろに引いた。


左から全く殺気の無い斬撃が振り下ろされていた。


僕は 何か を感じ取る


既に2つの 何か が迫って来ている。


何か の軌道の延長線上にナイフを押し込む。ナイフが弾いた反動を利用して回し蹴りで弾く。


既に9つの殺気と2つの 何か 合計11の攻撃が迫る。


(流石にさばけないな。


限界突破!!)


するとより鮮明感じ取れる


ここだ!


僕は極限まで体を沈め 全てのダミーを無視


真後ろからきた木刀の軌道を、掲げたナイフでずらす。


後ろを向く時間が惜しいのでそのままナイフを足らしき所にスライド。


(良しかすった。)


ふっ


ここで限界突破が切れる


「惜しかったな」


トドメの一撃が来る前に


僕は懐に潜りナイフを

バリーさんの首スレスレで止める。


「なっ!」


少し驚いたバリーさん


ふっ


実は限界突破が切れた演技をしたのだ。


「やるじゃねえかスーロ」


(嫌な予感が..)


ふと違和感に気づく。

バリーさんは木刀を持ってない。


(しまった!!)


木刀は額スレスレまで迫っていた。


ナイフで咄嗟に弾く。


「あまいな!」


バリーさんはいつの間にか持っていた。ナイフを僕の首スレスレで止めていた。


「やはりバリーさんにはまだまだ勝てません。」


僕は心眼のスキルを無事獲得できた。


「いやー限界突破を解いたふりするのは、良かったぞ。」


バリーさんが初めて褒めてくれた。


「実は限界突破使いまくってたら時間と倍率

が分かるようになったんです。

ステータスを1.2倍にすると、時間が経つのが1.2倍のステータスにあったものになるんです。」


ちなみに1.2倍のステータスを全ての時間使うとにした場合体感4秒ぐらいになる。


心眼を早く取得できたのは微成長のおかげだろうと思う。

こうしている間にも微成長でダンジョンから出る経験値の1/50入っている。


今の僕のステータスはこれだ


スーロ

[ステータス]

Lv159

体力 7542

気力 5012

筋力 4835

魔力 2581

防御力4436

知力 4436

運 6850 NEXT Lv up 5020482


スキル

経験値増(極大)

微成長(中)

経験値探知

限界突破

NEW心眼


称号

[王を降す者]

[限界を超えし者]

NEW[見通す者]


ランクB心眼


効果:あらゆる物を感じることが出来る。


[見通す者]


:心眼のスキルを持った者に授けられる。


[効果]心眼のスキルを更に強化。

目で見ることができないものが見えるようになる。


やはり100レベルを超えたらステータスの上昇量が格段に上がっている。


こっそりバリーさんのスキルを見る。


(全く見えない。名前すら見えない。)


「あのバリーさんのスキル教えて貰えませんか?」


バリーさんは首を振る。


「教えたいのはやまやまなんだが、身体強化と心眼以外俺にも見えないんだ。」


(流石バリーさん。主人公みたいだな)


「あっそういえば心眼覚えたから武術教えて頂けるんですよね?」


「........あれ嘘なんだ。」


~~~~~~~


私は頭を抱えている。


理由はダンジョンの近くで強い人間が1人居るからだ。


これ以上近くと気配は出てないがバレそうだ。


倒せないことはないだろうが重症を負ってしまうだろう。


(魔王様が復活なされるまで魔力を温存しておく為に進化をする訳にもいかない。


今のままではあの人間は身に余る。)


フォロボスは魔王復活のためダンジョンでモンスターを強化し地上に放とうとしていた。


フォロボスは1人で町を消し飛ばせる力がある。だがそれをしないのは、魔王の側近であるフォロボスはSSランクの冒険者に顔が割れている。


いくら姿を変えようが魔力で悟られる。町を潰すことを失敗してから町に1人はSSランクの冒険者が配置されるようになった。



ここには1週間前から来ていた。


だが、あの人間のせいでダンジョンに近づけずこうして様子をみていたのである。


(仕方がありませんね、

ここは撤退しましょう。)


こうして知らぬ間にバリーは魔王復活を妨害したのであった。



























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