第9話

魔王城~~~


「フォロボスのやつ分かってるんだろうな」


魔王城とある一室で声が響く


(我、レオンとて寿命がある。悪魔が勢力拡

大する前に魔王様を復活させねば。

魔族は滅びかねん。フォロボスのやつダン

ジョンに行くと言ってたが.....なるほど妙案

ではないか)


魔王の一室で笑い声が響く


~~~~


「バリーさんオバーキルすぎですよ。」


バリーさんがゴブリンキングを瞬殺する。


肉片すら残らない。


「こんなの嬉しすぎるじゃねーか。」


ちなみにここは62層である。


僕も倒しているが僕が一体倒している間にバリーさんは5体倒している。


(よほど嬉しんだろうな。限界突破したかいがあったな。強すぎだけど......


あんなに苦労したゴブリンキングがこんな簡単に倒せるんだな)


そうこうしている間にボス部屋に着いた。

(今までの階層はバリーさんがワンパンしてたから次は僕にやらせてもら)


「ガ..........」


「なんか言ったかスーロ?」


見ると胴体を失ったゴブリンロードの頭がころがっていた。


ピロン


(なんかいたたまれない.....)


ちなみに僕のレベルは152


バリーさんはレベルが

上がらなかったらしく172だ。


今までドロップしたゴルとアイテムは全部バリーさんが担いでくれている。


(とんでもない人だったなははは...)


乾いたえみがこぼれる。


(次のボスは僕に譲ってもらおう。)


「バリーさん次のボス僕に

譲ってくれませんか?」


「ああいいぞ」


62層のワープポイントに登録し63層に遠足気分で行くのだった。


63層は何も経験値探知の反応がない。


「反応がないですね」


「お前ボスに嫌われてんじゃないのか?」


「そうかもしれません。ははは」


しばらく歩く、


1時間ぐらい歩く


合計で2時間ほど歩いた。


やっと経験値探知に反応が来た。


「勘ですけど、あと5時間ほど歩きますよ」


するとバリーさんは走り出した。


30分ほど全力でついて行った。もうヘトヘトだ。


「こんなんでへばってんじゃ

まだまだだぞスーロ」


バリーさんがスピードをあげる。


   . . .

(くそ、ここで試してみるか)


(限界突破!)


「はえ ぇ ぇ」


バリーさんを追い抜いた。


ふっ


力が抜ける感じがする


すぐさまバリーさんが追い抜いていった。


バリーさんはボス部屋の前で待っていた。

息ひとつ乱れてない。


「おせーぞスーロ」


「バっバリーさんが速いんですよ。

はぁはぁ」


「次のボスも俺がやろうか?」


「いや僕が倒します。」


ボス部屋の扉を開けると白いヒョウがいた。

経験値探知が大きく反応する。



「.....」


白ヒョウはこちらの様子を見ている。


「大丈夫か?」


「少しやばいかも知れません。

でもやらせてください。」


「やばくなったらいつでも言えよ。」


ひゅ


(消えた!)


背筋に、寒気を感じ横に避けた。


(痛っ)


腕を浅く切り裂かれた。


振り向く。いない。


(くそっ目では追いつけない。

-経験値探知- )


(くそっ、速すぎて経験値探知でも

捕らえられない )

ドガッ!!


「かっはぁ...」

腹部に衝撃が走る。


(息が...)


ズドン!


ボス部屋の壁にめり込む。


(-限界突破-!!)


目の前には牙が首元に迫っていた。


僕は白ヒョウのあごを思いっきり蹴りあげた。


体勢を直しナイフで首元に迫る。加速した、時間の中で白ひょうが僕の目を見た。青い目だった。


(ここで仕留めなければ殺られる!!)


ナイフが首筋に吸い込まれる


(とった!!)


ガキィっ


白ひょうが首をねじりナイフを牙で弾いた。

ふっ

(限界突破が切れた。

クールタイム持ちこたえれるか?)


「目で見るな感じろ!」


バリーさんの声が聞こえた気がした。

目を閉じる。


(-経験値探知-)


白ヒョウの位置が瞬く間に変わっていく。


(もっとだ、もっと集中しろ!!!)


ザシュ


鋭い痛みが頭を冴えさせる。



ここだ!!


それは明確に的確に死角からの殺気を感じた。そこにナイフを滑らせる。


シュ


白ひょうの手が空を切る。


そのまま慣性のままに壁にぶつかる。


「.......」


白ひょうは覚悟を決めたのかその場で動かない。


僕はトドメを刺そうと白ヒョウに近づく。


「大丈夫か?」


バリーさんの声が聞こえたような気がした……


~~~~


(たっくあいつには才能があるな


心眼を教えるのが楽しみだ。)


俺は倒れた、スーロにモンスターからドロップした、回復薬(上級)を傷口に贅沢に垂れ流す。


(殺気を感じられたみたいだな。)


「.....」


「まぁお前の殺気が

強すぎるのもあるけどな」


今は殺気は微塵も感じられない。


「すまねぇ。こいつ、のびちまった。

俺はお前とスーロの勝負に、

水をさすつもりはないよ。」


「.....」


白ひょうに回復薬(上級)を腹部の傷口にかける。


「じぁこいつは連れてくぜ」


「.....」


こうして俺は

スーロを左手に担いでボス部屋の扉をぶち破り元来た道を戻るのだった。


~~~~



私は今悩みがある。

悩みとは修行はどのようにすればいいのか分からないということだ。


そういう訳でライさんに会いSランクの土魔法の冒険者がいないか、聞いてみることにした。


ライさんはギルドから依頼を受けていたので私も同じ依頼を受けることにした。



依頼の内容は貴族の護衛だ。


「あんたこれ以上強くなるきかい?」


ライさんは呆れながらも

真剣に考えてくれる。いい人だ。


「私はこのかた10年冒険者をやっていて土魔法を見たのはネロが初めてだよ」


「....」


「すまないね。力になれなくて。」


「いいえ。それが分かっただけでも先に進めます。」



今は2つ離れた大きな町に馬車で移動中だ。


なんでもそこに知り合いのお屋敷があるらしい。


最近モンスターが活発化しているのでC級以上の強い冒険者を募集していた。

私とライさんは一様B級なので依頼主は喜んだ。


ライさんは大討伐の功績が後々認められBランク冒険者になっていた。


「ーーーー!!」


女の子の叫び声


前方にはモンスターはいない。


「ネロ!後ろだ!」


ぞくり


背筋が凍る


今まであったモンスターとオーラが違う。


これがこの世界最強 [[悪魔]]


のオーラである。
























  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る