第2話 男一人で表参道のオシャレなカフェに行く人生は意外と楽しい。
(このお話に登場するお店は実際に筆者が訪れたお店です。)
表参道。相変わらずの人の波。
私の中のイメージで表参道のメインストリートには欲望という欲望が渦巻いているように見える。
ブランド店が軒を連ね、どこのお店もわざわざ店内が透明になっているのも、そこで買い物してる自分に陶酔し自己顕示欲を満たしたいだけのように見えてしょうがない。
かくいう私も人気店に出向いては写真を撮ってSNSにあげているのだから、人のことは言えない。
他人のことを愚かに思った時、それは自分を見つめるチャンスである。
自分を律することはとても尊く、そしてとても難しい。
表参道のAppleが目立つ通りを曲がり、外苑前の方角に歩をすすめる。
煌びやかな表参道の景色とは違い、民家が並ぶ居心地の良い光景だ。
地位、名誉、富。
それはとても素晴らしく刺激的なものではあるが、必ずしもそれが人生の最終目標になるとは限らない。
“他人の人生を生きてはいけない。”
この世に一つしかない貴重な自分という人生を謳歌できるかは自分次第である。
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今回のお店は【パンとエスプレッソと】さん。
表参道きっての超有名パン屋さん。
SNSでも話題の“鉄板フレンチトースト”が名物のお店。
15時から頂けるフレンチトーストは整理券が配られることがあるほどの人気。
私が来店した時は、幸いお客さんが少なく並ばずに店内へ。
「鉄板フレンチトーストをご注文されるご予定はありますか?」と席に座る際尋ねられた。
元から食べるつもりだったのだが、なんだか男が一人でフレンチトースト目当てで来たの恥ずかしいなーって思いが先行し
「あっ、へー、美味しそうー、
あー、うーん、じゃあ、、これにしますー」
と大根芝居をよろしく決め込んでしまう自分が恥ずかしい。
店内はテラス席があったり、ソファーの席があったり、テイクアウトのパンがびっしり並べられていたりと、オシャレさとワクワク感があいまった素敵な空間。
もちろんお客さんは女性ばかり。
しかし、意外と男だけできている人もいた。
私と同じ匂いがする同志たちをみて少し笑んでしまう。
鉄板で調理する為時間がかかる。
本を読みながら、コーヒーをいただいて待つことに。
15分ほどして“鉄板フレンチトースト”到着。
小さめの鉄板にパンパンに詰まったフレンチトーストから甘さを孕んだバターの良い香り。
それではいただきます。
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ぐりとぐらが作っていたホットケーキを思い出すエモーショナルなビジュアル。
ナイフをサクッと入れて、一口パクリ、、
あふあふ、、あっつい、、
おふ、、ふぅぁぁ、、うめぇ〜。
鉄板で熱々なフレンチトーストは耳と側面がカリッとしていて香ばしい。
中身は半熟でトロトロ。
優しい甘さが口の中に広がる。
思っているよりガツンとした甘さがなく、食べやすい。
別添えの蜂蜜をトロ〜リとかけて甘さをブースト。
蜂蜜でフレンチトーストを食べるのはなかなかに新鮮で、少しメイプルが恋しくなる。
カウンターの席で男一人。
ハフハフといいながら猛烈にフレンチトーストを喰らう。
5分ほどの至福のひとときを過ごして完食。
完食後はコーヒーを飲みながら、本を読み切り、大満足。
自分へのご褒美に、ブランド物の財布もいいかもしれないが、私は甘いフレンチトーストで決まりかな。
それではごちそう様でした。
とても美味しかった。
明日はどこに食べに行こうかな。
楽しい楽しい食べ歩き備忘録。
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