#三銃士もネタ将

5-1

<今回の企画で皆さんにより楽しんでいただくために、「チーム三銃士」のアカウントを開設しました>

<あ、名前忘れていました。(うてな)>



 TLは大変な騒ぎになった。レジェンドチームが公式アカウントを作り、つぶやき始めたのである。

 僕が何より驚いたのは、そのチーム名だ。もちろん錚々たるメンバーなので、それぐらいの名前はつけてもいいだろう。ただ、「全チームが3人」なのに「三銃士」と付けてしまうところは何とも堂々としている。

「三銃士って、なんなんでしょう?」

「そうか、知らないか。僕もよくはわかってない」

 母さんに聞くと、「若い頃よく見ていた」らしいのだが、父さんに聞くと「図書館で読んだ」らしい。どういうことだろう。そして、「主人公は三銃士ではない」らしい。どういうことだろう……



<最善のメンバーを選んだ結果こうなりました。優勝しか目指していません。権力を使ってでも勝ちたいと思います。(塩田)>



 会長はこういうキャラだから向いているかもしれない。ただ、失言が心配だ。



<パソコンやインターネットに慣れておらず、何を話していいのかわかりません。三人に質問などあれば、答えるということになりました。「ますざk>



 升坂先生はとてもまじめだ。そして最後の個所に本当に慣れていない感じがうかがえる。



<失礼しました。(升坂)>



 ずいぶんと楽しいことになってきた。ただ、僕にとっては大変悩ましい問題が生じていた。

 中五条さんのおじい様から、メールが届いたのである。「最近関奈がとても元気がないです。何か思い当たることはありませんか」と。


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