【簡単なあらすじ】
ジャンル:現代ファンタジー
ある日公園で主人公が、天然不思議系女子に突然”パートナー”指名されることから展開されていく。パートナーとは一体なんなのか? 少女の正体は? 突然強引に非日常に巻き込まれる現代ファンタジー。主人公の運命やいかに?!
【物語の始まりは】
主人公と謎の天然少女との出会いから始まっていく。関わりたくないと思いながらも、彼女の強引さと話の噛み合わなさで巻き込まれていく。何故公園の噴水の上に居たのか? パートナーとは一体なんなのか? 何故主人公はターゲットとなったのか? 謎を多く残したまま話は展開されていく。果たしてこの不思議な少女の正体とは?
【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】
主人公に対しパートナー指名した彼女は、何かの目的があってこの街に来たようである。
彼女には魔法のようなものが使えるが、施行は出来るもののその為の元(力)自体は所持していないようで、その元(貯蔵庫・タンクのようなもの)となるのがパートナーの役目の一つのようである。
【主人公と登場人物について】
ふぇは少女の口癖なのだろうか? しょっちゅう出てくるワードである。天然で、あまり人の話を聞いておらず、我が道をひた歩く印象。
主人公は流されてしまう部分や、押しに弱いという一面も見受けられる。初めはわけがわからないことに巻き込まれている、迷惑だと感じられる印象もあるが、段々と理解という方向に向かう。
【物語について】
一度は追い返してしまったものの、彼女のことを気にかける主人公。数日後、彼女と再会する。主人公は段々と彼女のペースにハマり、夕飯を作ってもらうことになったのだが、スーパーからの帰り道”匂いがする”といって突然駆け出す彼女を追うと、子猫が川でおぼれていた。子猫を救出した後、家に帰ると今度は謎の男女に出くわす。勝手に家に上がり込み、言いたい放題言って消える二人。相変わらずの天然ぶりで、要領を得ない少女。前途多難である。
少女の説明は相変わらず分かり辛く、全体を掴むことはできないものの、主人公の気持ちは出逢ったばかりの頃とは変わっていた。突然現れた”ぷちおに”なるもの。そしてそれを倒すところを目の当たりにし、彼女から説明を受けた彼は、彼女の力になってあげたいと思い始めていた。
【良い点(箇条書き)】
・ヒロインが天然で不思議系女子。特に会話のキャッチボールが破壊的。好きな人は好きだと思う。
・独創性を感じる。一番変わっていると思ったのは、ヒロインが能力を持っている側なのだが、彼女の説明が分かり辛く、それをザックリ説明して分かりやすくしようとしている部分。結果、世界観をザックリ理解という形になるのが、新しい。恐らく、陰陽師系統の能力なのだが、魔法を例にしているのでどんなものなのか想像することは出来ても、例えのほうで理解するので大元の方が理解し辛い。この流れは新しいスタイルだと思う。
・危機的状況なはずなのだが、コメディ要素が含まれている為、全体的に明るい。
【備考(補足)】13ページ目まで拝読
【見どころ】
ストーリーよりも、登場人物が個性的すぎて際立つ作品。特に個性的なのがヒロインである。天然不思議系で、いまいち何を言っているのか謎の人物。それを主人公のモノローグにて解説ような、解釈が入るスタイルだという印象。しかしその部分がとても変わっており、全体的に世界観を例えで理解する形となる。その上、ヒロインの口癖”ふぇ”がこれでもかと挿入されている為、一番記憶に残るのが”ふぇ”である。ここに萌えを感じる人には、ドストライクな作品なのではないかと感じた。自分は夢に見そうである(笑)
主人公は自分の役目を把握はしたものの(P12にて)、何故自分が選ばれたのかはまだ分かっていない。これには何か理由があるのではないだろうか、と想像する。彼はこの先、パートナーとしての役目を果たせるのだろうか?
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この物語の結末をその目で確かめてみてくださいね。お奨めです。