はろうぃーん! @四期生
『《結城くるみ/泉水スピカ/白井モモカ》ハロウィンコラボ!!《ミラライブ四期生》』
「圧倒的安心感!!しょっぴかなきゃいけない人間がいない圧倒的安心感!!!」
「化け物みたいな先輩たちとのコラボのせいでくるみちゃんが壊れちゃってるっスね」
「まぁしょうがないよ、コラボ相手全部間違えてるんだから」
【コメント】
:リスナー視点でも圧倒的安心感
:ここが癒しか
:お口直し
:ツッコミのいらないまったり配信期待してます
:落ち着いた気持ちで見れる……
四期生編である。
くるみはオオカミのような仮装。とはいえ元が幼くて可愛らしい顔立ちなのでただただ可愛い犬モチーフのVTuberといった感じだ。
スピカは白い布を被っているだけ。お化けの仮装ではあるのだが、布団の中で毛布を被っているだけと言われればそうにしか見えない。可愛い。
モモカはピエロのような装い。派手派手な服装に、顔には星やハートなどの色々な形のシール、髪にも様々な装飾が。可愛い。
「間違えているも何も、ミラライブの先輩にまともな人間なんていないであります」
「いやほら、メグ先輩とかイナ先輩とか……あとは……えーと、ほら、ね?」
「他に思いつかないの終わってるっス」
「メグ先輩は怖いのであります。口が上手すぎて仮に何かメグ先輩が犯罪犯しても本官も共犯にされそうであります」
「うわそれ分かる。でもそれってサキちゃんにも同じこと言えない?」
「確かに。この前やってた暗殺ゲーなんて、多分リアルだったら全部の罪をくるみちゃんに擦り付けて一人で逃げてるっスね」
「躊躇なくそういうことしてきそうなのが本当に怖いところであります。まぁそもそもリアルならあの人が殺ったことが露見するようなやり方は絶対にしないと思うのでありますが」
「マジそれ。もう日本の不審死全部サキちゃんの仕業って言われても全然納得できる」
「それは流石に……って言えないっスね」
【コメント】
:これはひどい
:サキちゃんなら確かにそう
狐舞サキ🔧:おいお前ら覚悟しとけよ
:サキちゃんなら確かに誰かに押し付ける必要もないわ
:言いたい放題で草
「うわ、本人がいるであります」
「あ、サキちゃんさっきの配信可愛かったよ!!今度一緒にご飯行こうね!!」
「媚が露骨で草」
「ていうか、サキ先輩の話してたら時間終わりそうなんで今後の我々の話でもするであります」
「確かに、もうデビューしてから5か月?6か月?ぐらい経ってるもんね。私たちが採用された理由と今後の活動については話しておくのもありかもね」
「じゃあ大まかな説明はあたしからするっス。簡単に言うと、あたし達四期生は何かしらのスペシャリストとして採用されたっス。ちなみに三期生の先輩方も同じようなものだと思ってる人も多いと思うっスけど、あたし達の得意なことはあまり配信では使わないようなことなんスよね。ほら、例えばあたしはプログラミングとかイラストとか。どちらかと言うと裏方寄りなことなんスよね」
「本官は法律関連の知識っスね。ライバーの誰か……特に二期生とかそのあたりの方々がやらかさないようにライン管理、あと何かやらかして訴訟とかされた時の弁護のためにデビュー前に司法試験合格したみたいなとこあるであります。日本だけじゃなくて主要な外国のラインとかもある程度把握してるのでヤバそうな時に忠告したりしてるであります。ちなみにどこぞの露出狂先輩は忠告無視してばっかなのでもう諦めて放置してるであります」
「うん、それは賢明な判断としか言いようがない。あんな化け物が変なことする度にいちいち気にしててもしょうがないもん」
【コメント】
:なるほど
:確かに一介のVTuberとは思えないほどの知識量だもんな二人とも
:モモカちゃんは裏組織関連とか?
:モモカちゃんは汚れ仕事担当?
:ほなモモカちゃんは……
:全然二人ともその道のプロレベルだもんなぁ
「おい、私はヤクザキャラじゃねえよ。地雷系美少女枠でやってんだわふざけんな」
「そんな口調だと説得力皆無っス」
「……てなわけで、今後の活動に関することにも繋がってくるんだけど私は陽キャ枠といいますか、ミラライブの市場を広げるための大使みたいな役割ってこと。今後はシイッターを通して色んな人にミラライブを知ってもらえるような活動をたくさんしていこうかなって思ってるよ。あと、化粧品メーカーとのコラボも決まってたりするよ、ふへへ」
「あれ、顔出しとかする予定ないと思うんだけど化粧品メーカーコラボ大丈夫なのでありますか?サンプルとか使い心地とかある程度レビューしなきゃなんじゃ?」
「大丈夫、サンプルとか感想とかにはサキちゃん使うから。あの人実写配信どころかリアルでも活動バレ顔バレしまくってるからもうノーダメって社長が言ってたから」
【コメント】
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狐舞サキ🔧:いや私それ聞いてないんだが!?
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「なるほど、サキ先輩なら大丈夫でありますね」
「うん、なんならこの前一緒に歩いてるときに普通にファンの人に見つかってサインせがまれてたし。普通にサインしてたし。多分もう本人も諦めてるよ」
「終わってるっス。モモカちゃんはバレなかったんスか?」
「うん、私はリアルとⅤで見た目結構違うしね。あと、サキちゃんって普段から結構ファンの人に声かけられてるらしいし隣にいる女もしょっちゅう変わってるから配信でこんな話しても私の正体もバレないんだよね。便利」
「相変わらず企業Vとは思えないであります。……悪い人に身バレしても撃退できそうなサキ先輩だからこそできる所業でありますね。この前も普通に暴漢制圧してましたし」
「なんかもうあの人の日常だよね……って、またサキちゃんの話になってる……。あ、そうだ。最初に、しょっぴかなきゃいけない人がうんたらってくるみちゃん言ってたけどスピカちゃんの経歴知らないの?」
「スピカちゃんの経歴でありますか?」
「あっちょ」
「スピカちゃんって本当ならオーディションで落ちてたんだよ。人と対面して話せないから。でもミラライブにハッキングしかけて合格にした上にそれに気づいて対処した運営にまたハッキングしかけてオンラインで再面接しろって強制したらしいよ」
「……スピカちゃん?」
「ひぃぃぃぃ!?あたしもまさかそれで受かるとは思ってなかったであります!!つい、出来心で……」
「まさか同期が一番の化け物だとは思わなかったでありますよ!!!」
被害者たるミラライブ運営が被害届を出さなかった故に無罪。そう主張するスピカに丸め込まれそうになるくるみ。
最初から最後まで置いてけぼりでぽかーんとする視聴者。
そんな構図の、何気に一番カオスな配信を最後にミラライブのハロウィンは幕を閉じるのであった。
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