はろうぃーん! @一期生

気づいたらハロウィン終わってた、こわい


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


『《金宝ユウカ/宇天イナ/天使メグ》ハロウィンコラボ!!《ミラライブ一期生》』


「お金くれなきゃイタズラするぞ!」


「また喧嘩します?」


「私もう嫌だよ仲裁するの!!」


【コメント】

:久々の一期生コラボだ!!

:この時を待っていた

:ハロウィン衣装可愛い!

:相変わらずの漫才よ


本日はということで、一期生から四期生までそれぞれでコラボを行っている。

もちろんちゃんと全ての配信をリアタイで見られるように配信時間はズラしているのだが。


ちなみに全員、ハロウィン用の特別仕様の見た目になっている。

メグはカラーリングが大きく変わって赤と黒を基調に、更に大きなとんがり帽子を被って魔女のような様相に。

イナは普段の綺麗な翠髪から色が抜け落ちて真っ白に。また、喋る度に口元から鋭い牙が覗いていて衣装も含めヴァンパイアモチーフ。

ユウカは少し特殊で、露出の多い服装に蛇……いや、大きな金色のミミズが身体に巻き付いているような見た目。普段彼女が肩に乗せている可愛らしい猫からは4本のしっぽが生えており、こちらもしっかり猫又になっている。


「そもそも今日のユウカは衣装だけで既に嫌悪感が凄いのですけれど、それは何の仮装ですか?」


「リリスっていう神様らしいで。ほんまやったら巻き付けるのは蛇らしいんやけど、どうせやったら金蔓にしといた方がウチっぽいやろ」


「それはそうですけど……まぁいいですわ、できるだけ画面を見ないようにすれば問題ありません。あと、リリスは神様と言ってましたけど実際には神様を裏切ったり悪霊を生み出したりしたと言われている妖怪の類ですわよ。つまり私の敵です。粛清します」


「せやったん!?なんか、マネちゃんから男の子を魅了する神様って聞いとったんやけど!?」


「なんか今日のメグちゃん血気盛んだね?ていうかメグちゃん的にはその魔女の仮装はいいの?天使にとって魔女って粛清対象じゃなかったっけ?」


「宗教的には粛清対象ですけれど、天使目線は別にどうでもいい存在ですわ。そもそも人間如きに悪魔の力を用いた魔術なんてできるはずがありませんもの。むしろこの装いは彼女らの無力さを嘲笑う煽りのようなものですわ」


「妙な説得力あるけどやっぱ言葉つっよ!?でも、私その辺あんまり詳しくないからアレだけどそれで魔女に普通の人間たちが惑わされたら困るんじゃなかったっけ?」


「それで惑わされる人間なんてどうでもいいですわ。そもそも魔女狩りだって人間が勝手に始めたことですし。もしそれで神様から信仰心が離れるようなら一度人間を滅ぼせばいいのです。そのための天使なんですから」


「そのための天使ではないけどね!?ちなみにドラキュラは天使的にどうなの?」


「ドラキュラや吸血鬼といった存在はただの民間伝承に過ぎませんわ。特に神に仇なす存在ではありませんし、何よりイナのその姿がめちゃくちゃ可愛いので無罪です」


「なぁウチは!?可愛いやろ!?」


「今からでも本社に行って3D配信にしましょうか。スピカちゃん時間空いてるかしら」


「ボコる気満々やん!?そんなにウチのこと嫌いか!?」


「ユウカのことは好きだけど、その姿は大嫌いです。差し引きマイナスです」


【コメント】

:ガチの天使目線草

:メグちゃん何気にミラライブで一番初期設定に忠実

:差し引きマイナスかぁwww

:何気にその辺の歴史について詳しいのすげ

泉水スピカ🔧:この後の四期生の番まででしたらいけます


「ほら、この猫ちゃん可愛いやろ?ほれほれ」


「その子は可愛いのでそれだけこっちに寄こしなさい。ていうかまだ名前つけてあげてなかったんですか?もう何年猫ちゃんって呼んでます?」


「え、私が知らないだけかと思ってたらその子って名前なかったの!?もう3年以上肩に乗せてるよね!?」


「だって客寄せパンダとか招き猫みたいなもんやし。どうせやったら今二人でつけてや」


「もう多分その子涙目だよ」


「名前……あ、ドナちゃんとかどうです?」


「お、可愛い名前やん。なんか意味とかあるん?」


「英語で『寄付』を意味する『donation』のスペルからドナちゃん。ユウカが今後スパチャでもらったお金を全部寄付するという自負の現れです」


「却下やなぁ。余裕で却下やなぁ」


「じゃあバステトちゃんなんてどう?」


「バステトって確かエジプトの神様やんな?なんで?」


「バステトって人を病気とかから守ってくれる神様だから。ユウカには元気でいてほしいし、ちょうど猫の神様だからぴったりかなって」


「イナちゃん……なんや、急にそんな真面目なこと言われたら照れるやん」


「ちなみにバステトには、太陽神ラーの目として人間を虐殺する役割を持つという側面もありますわ。もしユウカがまた変なことをしでかしたらその子に任せましょう」


「何それこっわ!?嘘やろ!?」


「言わなきゃバレなかったのに」


「イナちゃんも分かってて言うたんかい!!てかウチ別に変なことしてないやろ!?」


「サキちゃんに変なお酒飲ませたでしょう。私だって酔っぱらったサキちゃんとお話したかったのに。うらやましい」


「ただの私怨やないかい!!」


「まぁクソ可愛かったから私的にはあれはグッジョブ。てかメグちゃんこの前サキちゃんと宅飲みしたんじゃないの?サキちゃん割とお酒弱めだから楽しめたんじゃない?」


「いや、あの時は……さて、この話はやめておきましょうか」


「おん?」


「おんおんおん?なんや、何やったんや。まさかやっぱり襲われたんか?」


「襲われてません!!サキちゃんはあまり酔ってなかったですし、そんな非常識な人じゃ……いや、非常識の塊みたいな人ですが……とにかく、そんなことをする人じゃありません!!むしろあの時は私の方が……」


「おっと」


「流れ変わったな」


【コメント】

:お?

:え?

:ほう

:そこちょっとkwsk

:むしろ私が!?

:面白くなってきた


「『むしろ私が』何したんや?」


「あーあ、メグちゃんとサキちゃんの純潔が……」


「なななな何もしてません!!何もありませんから!!この話は終わりです、むしろ私の方が酔ってしまってサキちゃんに迷惑をかけてしまったというだけのお話です!」


「なるほどな。後で裏でちゃんと吐かすからみんな楽しみにしといてな」


「メグちゃんサキちゃんの美少女二人の……ふへ」


「「イナさん??????」」



まだまだハロウィンは始まったばかりだ。



あ、ちなみにユウカの猫の名前は視聴者投票でバステトちゃんに決まった。

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