ミラライブAMONG ASS 1

『《AmongAss》ミラライブ全員でAmongAss!《ミラライブ》』


「皆さん聞こえておりますでしょうか~」


「「「「「「「「「は~い!!!」」」」」」」」


「まずはルール説明から!基本的なルールはみんな何となく分かってると思うんだけど、今回は近くの人の声だけ聞こえるような設定にしてるのでちゃんと声を聴いたりして情報集めてね~」


「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」」


「で、大事なルールなんだけど『人読みで吊るのは禁止』!!簡単に言うと、例えば全く証拠が残ってないからサキちゃんを吊るみたいなのは禁止ってこと!」


「「「「「「「え~」」」」」」」


「いや、私初見プレイなんですけど?」


「今の発言を聞いたらやっぱ初手でとりあえずサキ先輩を吊るのが正解な気がしてきたっス」


「なんで!?」


「それはそうなんだけど今回は一応禁止ね!で、次は声真似禁止!特にユウカとサキちゃん!!あんたらが声真似したらマジで色々混乱するから禁止!!」


「ちぇ、メグの声で片っ端から虐殺しようと思ってたのに」


「そんなこったろうと思ったからだよ!!」


イナが説明しているのは『AmongAss』というゲームのルールだ。いわゆる人狼のようなゲームで、メンバーがインポと呼ばれる鬼とクルーと呼ばれる村人に分かれて各陣営の勝利を目指すというもの。

クルーはそれぞれに割り振られた仕事をこなす。その間にインポがクルーをキルし、その遺体をクルーが発見すると会議となり、怪しい人を投票で選んで吊る……という流れを繰り返していき、仕事が全て終わるかインポが全滅したらクルーの勝利、クルーの人数がインポと同じになったらインポの勝利、といった流れだ。


「ま、今日はみんな時間あるらしいし結構いっぱいやろうと思ってるからね。結構シンプルなゲームだからやりながら覚えていけばいいよ~!ってことでやっていこう!」


イナがそう宣言するとゲームを開始し、役職と仕事がそれぞれに割り振られる。今回のマップである宇宙船内にそれぞれ散らばり、各自の目的のために行動を開始する。


今回はメンバー計12名に対してインポが2名。つまりインポになった人は合計で8名のクルーをバレずに殺さなければいけない。何気にかなり難易度の高い状況である。


しかし……


「右下でくるみちゃん死んでたニャ!!誰か何か知らないかにゃ!?!?」


「……」


「うーん、あの場所だと発見からしばらく経ってた可能性もあるし怪しい人の候補出すのも難しいかな……?」


「そうですね……。とりあえず私仕事終わったので誰かの護衛しに行きますね。誰か仕事いっぱい残ってる人いらっしゃいます?」


「あ、私結構あるから守ってもらっていいですか……?」


「わかりました。では私はモモカちゃんと一緒に行動しますわね」


「ふむ。その他の皆もなるべく集団行動をするようにな。一瞬でも一人になればすぐにサキに殺されると思うた方がよい」


「なんで私がインポって前提なんですかね!?」


「は~い、じゃあとりあえず今回は誰も吊らないで、それぞれ気を付けるって感じで解散ね~」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「はいは~い、左上のあたりで鈴子先輩が死んでたっス」


「なら投票はなしでいいですね」


「そうだね~」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「左下の部屋でイナちゃんが死んでたんやけどさ、さっきメグとすれ違ったと思うんやけど何か知らん?うわ、てかスピカちゃんもいかれてるやんか」


「残念ながら私は右下の部屋から中央上に向かったので気づきようがないですね。スピカちゃんも一緒だったし右下のあたりでサキちゃんも見かけたのでキルの猶予時間から考えてもこの一件に関しては二人は白で大丈夫かと」


「となると残ってる候補はウチとアリスちゃん、ミタマちゃん、マイカちゃんか……。とりまウチはミタマちゃんと一緒に行動することにするわ。結構迷ってる感じあったし仕事残っとるんちゃう?」


「その通りにゃ……。仕事終わる直前で会議始まったりで全く進められてないにゃ」


「おっけ。ほなそれ以外のみんなも誰かと一緒に行動するとかして死なんように気を付けてな」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「で、今度はユウカ先輩とミタマちゃんがダブルキルされてたんだけど……これもうそろそろ誰か吊らないとそろそろヤバいんじゃない?」


「そうですわね。残りが6人でそのうちインポが2人……。私とサキちゃんとモモカちゃんは3人で白確できる状況が多いので残りの3人のうち二人だと思うのですが……」


「うん?多分ユウカ先輩たちがダブルされた時私モモカちゃんの近くにいたから無理だよ?その時サキちゃんとメグ先輩は見えなかったけど多分遮蔽とかで見えなかったのかな?って」


「ああ、あの時確かにアリス先輩を見ました!距離から考えても多分難しいんじゃないかな……?」


「ダブルの現場でそれなら私も白でいいかな?」


「まだタイミングが確定したわけではないですからグレー、ってところだと思いますわ」


「ま、とりあえずマイカちゃんとアリシア先輩のどっちかは確定だと思うから私とメグ先輩でそれぞれにつきます?」


「ふむ……。それが最善じゃろうな。しかしここまで一切目撃されぬとは……この状況でサキと一緒になるのは流石に危険な気がするのじゃが?」


「だから無条件に疑うのやめてもらっていいです!?」


「じゃあアリシアちゃんには私がつくことにするからサキちゃんはマイカちゃんをお願いね。もしこの4人のうち誰かが死んでたら一人は割れるってことで」


「「「「了解~」」」」



そして……



『インポの勝利』


「まぁ、そうなるよね……」


「肝心のインポは……はぁ、やっぱサキちゃんとメグちゃんかぁ……」


「え!?ずっと私と一緒にいたのにメグ先輩どうやって……????」


「あなたが仕事をやっている時、その画面で見えない位置のベント(通気口)を使ってサクッと殺って帰ってきてただけですわよ。とはいえ殆どのキルはサキちゃんの仕業なのだけれどね」


「メグ先輩とモモカちゃんが白出してくれるし、ただ殺すだけなら証拠残さないなんて簡単だからね。いやぁ、メグ先輩が相方でよかったですよ~」


「「あはははは」」


「いきなり最強コンビのインポ引くなんてもうこの先が心配すぎるにゃ……」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



作者のひとりごと(読み飛ばし可)


ネタ切れ半分、ペル〇ナ楽しい半分で執筆が非常に滞っております。

ネタ……ネタをくれ…………。ネタさえあればいくらでも書けるのだ……。


あとペル〇ナの主人公の口説きっぷりが自分が書いてる小説の主人公に重なって心苦しかったなんて口が裂けても言えない。

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