ミラライブAMONG ASS 2
「そういえば役職は他には追加しないのにゃ?」
「それも考えたんだけど、今回は初心者のみんなに楽しんでもらおうと思ったんだ。また今度やる機会があればルールも色々足していこうと思ってるよ」
今回のAmong Ass、実は経験者は一期生と二期生の6人だけで他の皆はガチの初心者だったりする。故に一番シンプルなルールで、シンプルなマップでプレイするのが最もスムーズだろうというのがイナの判断。
「それじゃ2回戦、いってみよ~」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「あの……アリスちゃんがメグ先輩を殺してるとこ見ました……ってもう4人死んでる?!?!」
「えぇ?サキちゃんが殺ってるところを私に見られたからセルフ通報したんじゃん。それに、ここまで誰にも目撃されてないの考えてもサキちゃん吊るべきだと思うけどなぁ」
「メタ読みなしってルールでしょうが!!」
「ふむ……一旦ローラーでもいいかもしれぬな。どちらも吊れば残りはインポ1人にクルー5人。どちらが犯人であったとしてもクルー有利になることに変わりはなかろう」
「じゃあとりあえず先にサキちゃん吊るにゃ」
「…………。わかった」
この回の会議の投票でサキが処刑され、残りは7人に。
そしてその直後に開かれた会議でアリスも処刑され、残りはほぼ確実にインポ1人とクルー5人という状態。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「右下のあたりで猫が死んでおった。貴様らそれぞれどこにおった?」
「あたしは右上のあたりっス。マイカ先輩も途中から一緒にいたので互いに白出せるっス」
「ウチは左上で仕事やっとったわ。左下には近づいてないけど他に誰とも会うてないから証拠はないなぁ」
「本官も同じく右下あたりで一人で仕事をしていたであります。誰ともすれ違った覚えがないであります」
「ふむ。ならばスピカとユウカ、マイカとくるみで共に行動するがよい。妾はもう仕事を終えておる故、監視カメラでも見ておくことにしよう」
「は~い」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ふん、遂に本性を現しおったな汚職警官よ。このままでは勝てぬと思うて賭けに出たか?妾はしかとカメラで見ておったぞ、貴様がマイカを殺すところを」
「嘘であります!!突然現れたアリシア先輩が……」
「様をつけぬか、下郎め」
「突然現れたアリシア様がマイカ先輩を殺して自分で通報したであります!!そもそも本官がインポならカメラに映るようなところでやらないであります!!」
「そうじゃのう。確かにここまでの殺しは全てカメラに映らぬところでのものであった。しかし、妾がカメラを見ておると分かればインポと行動を共にする者はカメラの映る場所にい続けたいと思うはずじゃ。このままでは仕事を全て終えたクルーの勝利になってしまうと思うて仕方なく手にかけたのではないのか?」
「尤もらしいことを言って……。処刑は他の皆に任せるであります!本官を信じてアリシア先輩を吊ってほしいであります!!」
そしてその投票結果は……。
『結城くるみが処刑されました』
しかし、ゲームは終わらない。つまり、まだインポが生き残っているということ。即ちその正体は……。
「ヤバいっス!早く会議でアリシア様を……って停電!?」
「おや、ここまでメグもサキもアリスも使わんかったでな、忘れておったか?インポはこういった妨害もできるのじゃよ」
一応プレイ前にある程度のルール説明を受けたメンバーたち。インポの妨害工作についての説明もなされていたため、初狩りのズルというわけでもない。
「さて、ユウカとスピカよ。どちらを殺してやろうかの……?」
『インポの勝利!!』
「だあああああからアリシア先輩を吊るべきって言ったのでありますよ!!!」
「……その耳は飾りか?アリシア様と呼べと言っておろうが」
「ちなみにアリシアちゃんが、見つかってないはずの死体の場所を知ってるような発言してたからそこをツッコめばアリシアちゃんを吊れてたんだよ、お互いミスしてるねぇ」
「そうだよアリシアちゃん。あれ聞いた時私負けるんじゃないかってハラハラしてたんだからね?」
「ハラハラしておったのは妾も同じじゃ!!何もやっておらぬのに気づけばこの悪魔が4人も殺しておるし……。挙句サキに見つかって吊られるとは……調子に乗りすぎたのではないか?」
「だってぇ、殺したら結構ちゃんと断末魔聞こえるんだよ?こんなのクセになっちゃうって」
「それは否定せぬが……」
「否定しろよ。ていうかこれもしかしてインポ有利すぎるのか……?それともインポのメンツが強すぎるだけ……?」
「ウチは確実に後者やと思うなぁ」
その後、インポがキルするのに必要なクールタイムを伸ばして再戦。
しかし今回インポになったのはミタマとくるみ。
1キル目で偶然通りがかったアリシアとスピカに見つかったミタマが即吊られ、その直後にくるみの行動を不審に思ったサキが緊急会議を開いた。
「あ、やっぱ死んでるか。仕事の残ってるはずの場所的にくるみちゃんの動きがおかしかったから通報したんだ。私が残ってる仕事やりに行こうとしたら『こっちに仕事が残ってるからついてきてほしい』なんて強引に別の場所に連れて行こうとするし。もし私が怪しいと思うならローラーでもいいよ」
「……はぁ……もう負け確なので白状するであります。本官を吊って次の試合に行くであります」
『クルーの勝利!!』
「うんやっぱ一部のメンバーがこの手のゲームに強すぎるだけだ」
「そうですよ!!なんでみんなそんな平然とデタラメを、しかも妙に説得力のある理由付けまでできるんですか!?特にサキちゃん、嘘がつけないことが唯一の欠点だと思ってたのに!!」
「モモカちゃんが言う?いやぁ、やっぱ演技下手なのはよくないと思ったからちょっと勉強して練習したんだよ。まだまだだけどね」
「やはりどちらの陣営であってもサキを最初に殺すべきということがよく分かったのぅ」
「大賛成にゃ。もう容赦しないにゃ」
「だからひどくない!?!?!?!」
その後出会うクルー全員に警戒され、インポには相討ち覚悟で命を狙われることとなったサキが発狂していたのはまた別のお話。まぁ、殺される場所やタイミングなどを調整して確実にインポを1人吊ってもらえるように動いていたためクルーの勝利に寄与すると共に更に化け物扱いされることになったのだが。
『《AmongAss》ミラライブ全員でAmongAss!《ミラライブ》』
1分前に配信済み
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