オタクが集まるとこうなる 2
さて、アリスちゃんと色々話しながらストーリーを順々に見ていく。
そして遂に今回のリメイク版で追加された悪魔の一体、ナアマの登場シーンに。
「そうそう!!この子めっちゃ可愛いと思ってたんだよね!!流石にえっちすぎない???」
「わかる。もう一周目で大好きになって大急ぎで限界まで育成したもん。ちなみにこの子、主人公とか〇修羅ですら高確率で魅了するスキル持ちなのよ。こんな序盤に出てくるくせにめちゃくちゃ強いの」
「そりゃこんな悪魔に迫られたらそりゃ魅了されるに決まってるわ。むしろ躱す方が失礼に値する」
ちなみにナアマは病的なまでに白い肌に美しい金髪、グラマラスな肉体に煽情的なポーズの悪魔。身体の一部に悪魔らしい意匠はあれど、それを差し引いても非常に魅力的な見た目をしている。
詳しくは画像検索を。
そんなことを言いながらナアマとの戦闘に。
早速アリスちゃんが言っていた通りの専用魅了スキルを使われ、しっかりとヒット。ちなみに味方の悪魔はしっかりと対策として魅力に耐性を持つキャラばかりを入れてきているので主人公だけが魅了状態に。
『サキはムラムラしている!』
魅了をかけられた次のターンの主人公の行動順で表示されたメッセージだ。
「サキちゃんムラムラしてるの?」
「そりゃ膝の上にこんな美少女がいたらムラムラするに……ってそんなわけあるかい!!」
「最近薄れてきたと思ってた鈴子ちゃん要素が急に出てきて困惑」
「どう考えてもメッセージの内容に悪意しかなくない?ていうかこれが分かってて主人公の名前を私にしたの終わってない?」
「え~?別にサキちゃんがムラムラしたんだったらいつでもウェルカムだよ?」
「やめて!!私の中の鈴子先輩を煽らないで!!!」
【コメント】
:てぇ……てぇ……?
田所鈴子🔧:私も混ぜて
:会話内容終わってない?
:性欲=鈴子なの草なの
ふざけながらもちゃんとナアマをボコボコにするアリスちゃん。流石に対策もしてレベリングも十分にしているので負けるわけもない。
何故か主人公のサキだけは終始ムラムラしているばかりで役立たずであったが。
「やっぱサキちゃんはムッツリだったか」
「ムッツリなのは私というよりこの主人公くんじゃないの!?」
その後もサクサクと進めていくアリスちゃん。
気づけばもう配信開始から4時間ほど経過していた。
「さて、ここでついに……」
「お、まさか?」
合体の材料となる悪魔が集まったことで、遂にとある特殊な悪魔の作成が可能になった。
その悪魔の名は『魔人 アリス』
言わずもがな、アリスちゃんの名前の元ネタになった悪魔だ。
「ちなみにメインデータではレベルMAX、全ステMAX、スキルも完璧に厳選した状態にしてあるよ」
「でしょうね。でも確かこの素の状態でも結構強いんじゃなかったっけ?」
そう。実はそれこそがアリスちゃんがこの女神〇生VVに未だかつてないほどハマっている理由だったりする。
今作は今までの他の作品よりもアイテムでのドーピングが容易になっていたりスキル構成の幅が広がっていたりと、最序盤の悪魔であってもしっかり育成すれば最終盤まで連れていくことができる。
それに加えて、相性や専用スキルなどの関係でアリスはかなり優遇されているため、通常プレイであっても終盤まで活躍させることのできる悪魔なのだ。
「ま、4であった呪殺貫通が今回ないのだけ残念なんだけどね」
「確かにねぇ……。貫通さえつけられたらもっと楽に育成できるのに」
そう言うアリスちゃんが作ったアリスは、途中からこのタイミングに向けてスキル継承などを意識してきた素材を用いて作成したためにかなり完璧な出来となっている。耐性を上げて火力を上げて、正直このままラスボスに挑んでも活躍できるレベルだ。
そして、アリスが優遇されているポイントがもう一つある。それは、『大体アリスを作成できるレベル帯になって次に挑むボスがアリスが得意とする呪殺属性が弱点であること』だ。
そんな、ただでさえ相性のいいボス相手に完璧にスキルを構築したアリスを連れていくと……。
「あれ?君ボスだよねぇ?女の子にボコボコにされて恥ずかしくないのぉ?じゃ、さっさと死のっか」
アリスちゃんがニッコニコになるのである。
大量のバフ・デバフをかけてアリスの火力を強化し、その圧倒的な火力で相手にほとんど何もさせないままにボスを倒す。
「あハッ、やっぱ人間は脆いなぁ~。一回死んで屍鬼系の悪魔になってきたらいいんじゃない?そしたら呪殺に耐性つくのに~」
「うんアリスちゃんストップ。ゲーム内のキャラに精神が乗っ取られかけてるから戻っておいで~」
アリスちゃんの眼が爛々と輝いており、その口調からは前のデスバでサバイバーを嬲っていた時に近しい狂気を感じる。
ついさっきまでデレデレの可愛い女の子だったこともあって
【コメント】
:よかったいつものアリスちゃんだ
:安心感のある狂気
:いつもの
:可愛いのもいいけどなんかかゆいんだよな
「なんだよ安心感のある狂気って。アリスちゃん普段の配信で何やってるのほんとに」
「別に?あ、そういえばこの前サイコパス診断?みたいなのをやったんだけど~」
「あ、もう結果察したわ」
「普通に満点でびっくりしたよ。お友達みーんな引いてたけど、むしろ私の答えが普通っていうかそれ以外思いつかなかったから多分この人たちがおかしいんだよ」
「うーん……今回ばかりは私はギリリスナーさんたちの味方かもしれない。てか私も今度その診断やってみよ。おもしろそう」
そんな雑談をしながらも、夜はどんどん更けていくのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
アトガキ
登場する悪魔等の名前に関しては大体神話などに元ネタがあるものなので伏字にはしていません。
ちなみにまだしばらく自己満回が続きます、何のことだか分からんって皆さんごめんなさい、許してくださいなんでもしますから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます