器用貧乏な私、VTuberになって…

退院

倒れてから3日間、みっちりと休んだ。

配信中に倒れたもんだからリスナーのみんなは大騒ぎ。ミラライブの公式垢も私の状態とかを確かめる必要があって状況確認に時間がかかったために事情の説明などが遅れ、一部では私が死んだかもしれないという噂まで立っていたらしい…。

まあ、ゆっくり休むためにお母さんにPCもスマホも没収されてて私の生存報告シイートができなかったせいもあるが。

ようやく退院し、家に帰って再びお説教。

「疲れてるんなら休みなさい。無理するのも休むのも、誰かに迷惑かけないように頑張るのも早紀の自由。でも、そうやって無理して結果的にこうやって多くの人に迷惑かけてるってことを自覚しなさい。何でもかんでも隠すの無駄に上手いんだからお母さんじゃ気づけないの。だからちゃんと言葉に出して相談しなさい。次また同じようなことがあったらマジで殺す」

「うん、いい話が最後の一言で台無しだよ」

今回お母さんやミラライブの人や他のライバーや視聴者、そして何より梨沙に心配をかけてしまったのは完全に私の落ち度でしかない。

少し落ち込みつつも、やはり一番大事なのはその埋め合わせ。

お母さんから開放されたので自分の部屋に戻り、まずはパソコンの電源ボタンをぽちっ。

その起動中にスマホのRINEを開く。

『ほんとにごめんね。今回マジで反省したから今度からは梨沙が私のこと嫌いになるくらい頼らせてもらいますので…』

送信して5秒後には既読がついた。

そしてその直後には、

『…ほどほどにお願いします(´・ω・｀)』

と返信が。

「私の親友可愛すぎんか」

まあ、梨沙が可愛いのなんていつものこと。

いちいち気にしてたら尊死するのでスルー推奨だ。

次はPCからビスコを開いてミラライブのみんなに生存報告。

その次はシイッターでファンのみんなに生存報告。

うん、みんなレスポンス早すぎる。

ビスコでメッセージ送った直後にはほとんどみんなから返信来てたし、シイートした直後からいいねとリシイートの伸びは数字が目で追えないほど。

嬉しい反面、やはり罪悪感が。

―――こんなにたくさんの人が私のこと心配してくれてて、こんなにたくさんの人に私は心配かけて…。

でもまあ、有り難いのは怒ってるのは梨沙とお母さんだけ。みんな『心配した』『無理しないで』『何かあったら相談してね』といった優しい返信をくれている。

「やっぱみんな優しいなぁ…」

私はただVTuberをやると決心した者として当然のことをしているだけなのにみんなこんなに優しく労ってくれて…。

こんなに優しいみんなに迷惑をかけた以上、私がみんなのためにできることなんて一つだけだもんね！！

さあ！！

「…ん？みんなからRINEとビスコが…」

「「「「「「「「「「「一人だと絶対無理するからコラボしなさい」」」」」」」」」」」

「みんなして私を何だと思ってるのかな！？」

この後めっちゃコラボした。

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今回ちょっと短めです。退院後のこと＋何か別の話入れようと思ったんだけど文字数が馬鹿みたいなことになりそうだったので。

あ、近況ノートでも言ったんだけど一応報告をば。

来週末ぐらい(多分)から完全に更新ストップです。再開するのは数カ月後になります。理由は受験の準備で色々忙しいってのとPCが手元を離れるから。

その分山ほど話考えとくので数カ月後の更新ラッシュをお楽しみに…。