メグ先輩とのクイズ対決!!

『《宇天イナ/天使メグ/狐舞サキ》#クイズ #天孫降臨 #エロフじゃねえ メグちゃんとサキちゃんのクイズコラボらしい!《ミラライブ一期生/ミラライブ三期生》』



『どうも皆さん、ご機嫌麗しゅう。ミラライブ一期生の天使メグですわ』


『どもー!超越者二人のクイズコラボの出題者として駆り出されました!同じくミラライブ一期生の宇天イナでーす!』


「何故か勝手に超越者扱いされてるミラライブ三期生の狐舞サキでーす!」


そう!今回はついにメグ先輩とのクイズコラボ回なのだ!

お嬢様教育が故のえげつない知識量に加え、ライバーとしての活動を通して身につけた雑学知識はもはや『一人の人間とは思えない』と称されるほど!


『さあさあメグさん!自信のほどは!』


『もちろん自信満々ですわ。後輩に負けるなんて失態を犯さないためにも色々と勉強し直してきましたの』


『おおー、やる気十分とのことですね!では、サキさんは!』


「そうですね、ミラライブの知識王の座からそこの傲慢な天使を引きずり下ろしてやりたいと思っております!」


『なかなかキツイこと言うね!?』


【コメント】

:遂にか

:波乱しかない

:マジでどっちが勝つんだか

:メグちゃんに一票 ¥10000

:サキちゃんに一票 ¥10000

:引き分けに一票 ¥10000

:馬券かな?


『さあ!早速ですがもう始めていきましょう!ちなみに今回は合計で3ラウンド方式になっております!第一ラウンドは私が問題を読み上げ、それに対してお二人が早押しボタンソフトを使って答えるという形式!シンプルな早押しですね〜』


『ごたくはいいから早く初めてちょうだい』


「イナ先輩早く」


『おぉう!?二人ともガチモード早っ!?で、では第一問!室町幕府八代――』


ピポポンッ!


『はっや!?えーっと…タッチの差でサキちゃん!』


「東山文化」


『せ、正解!なんで!?』


「義政さんがしたことなんて銀閣寺建立ぐらいのもんなんだから、9代将軍って出た時点で書院造か慈照寺か東山文化に答えが絞られるんですよ。この三択は完全に運任せですけどここで躊躇ってるようじゃ勝てませんからね」


『えぇ…。ちなみにメグさんも同じように?』


『ええ、もちろんですわ。流石はサキちゃんですわね』


『もう私からしたら何がどう流石なのかすらわかりませんが…あ、ちなみに問題文は『室町幕府9代将軍足利義政によって建立された銀閣寺。それに用いられている書院造が代表する、質素さが有名な当時の文化を何文化というでしょうか』でした!なんで分かるんだよ!』


なんでって言われてもねぇ…。


『では第二問です!元素番号78番の――』


ピポポンッ!


『えーと、メグさん!」


『プラチナ。白金ですわね』


『せ、正解!もしかして、お二人とも周期表丸暗記してらっしゃるんですか…?』


『番号と記号と元素名と英語での呼び方ぐらいの丸暗記は常識でしょう?』


「そうですね、小学校卒業までにそれぐらいは暗記しないと」


『…私の中の常識が音を立てて崩れていくような気がしますが…それでは第三問!お、これは有名なテレビ番組のやつですね!地球儀の状態から世界遺産にどんどん近づいていくので、その世界遺産の名称を答えて下さい!』


一時的にイナ先輩のPCの画面が共有され、ディスプレイには宇宙に浮かぶ地球が映し出された。それがゆっくりと回転し、止まったかと思うと次第に大きくなってい――


ピポポンッ!


『テレビでよく見る地球押しだぁぁぁ!!しかも二人とも!!では、僅かに早かったサキさん!』


「えーっと…ブルーアンドジョンクロウマウンテンズかな?」


『せ、正解!聞いたこともないんですけど!?』


「確か、パピリオ・ホメルスの貴重な生息地だったりジャマイカクロムクドリモドキの生息地だったりって理由で2015年ぐらいに登録された複合遺産じゃなかったかな?ジャマイカ初の世界遺産だね」


『こいつ、脳内にWikiでも埋め込んでんじゃねえか』


『イナちゃん、言葉遣いが汚いわよ。それに、世界遺産なんて全部の名前と場所と歴史を覚えてて当然じゃない』


「ねー」


『「ねー」じゃねえよ!そんな当然があってたまるか!予想はしてたけどカオスがすぎるよこのクイズ…』


【コメント】

:放送事故レベルで視聴者置いてけぼりなんだが?

:イナちゃんが普通なんだよなあ

:常識の基準が

:常識ってなんだっけ

:ていうかめっちゃ接戦

:全部ほぼ同時っていうね


『はい、では第四問!この配信開始時点での私、宇天イナのチャンネル登録者す―――』


ピポポンッ!


『おぉう…えー、メグさん!』


『72.6万人』


『せ、正解!もはや怖いレベルなんだけど!?』


『やっぱりこういう問題が一問は出るのは定石ですからね』


「そうそう、ミラライブ全員のチャンネル登録者数とシイッターのフォロワー数やらは全部チェックしたね」


『まあ、これぐらいなら…ってそんなわけあるかぁ!!え、何なの?君たち負けたら死ぬの?』


『クイズとはそれくらいの覚悟でやるものですわよ』


「そもそも、一切の勝負事は負けたら死ぬ覚悟でやってますが?」


『早く帰りたい。えーと、これが最後の問題です!これ獲った方が第一ラウンド勝利となりますね!では、第五問!あなたの体重は?』


ピポンッ!


『完全に同時だったんだけど!?もっとためらいというか恥じらいというか…ねえ!』


「で、どっちですか?」


『えーと…こっちの画面では完全に同時なんだよね…。じゃあ、二人とも答えてもらって第六問で決着をつけることにしようか。それじゃあ二人とも、答えをどうぞ!』


「50kg」 『46kgですわ』


『わー、一切の恥じらいが感じられない…。あ、ちなみにこれらの問題はミラライブの職員さんが作ったもので、私は一切関与してませんので悪しからず!』


【コメント】

:何気にどっちも体重公開初めてでは?

:勝負に賭けるものがww

:まあ、どっちも健康的な体重なの草

:おーい切り抜き班

:どこを切り抜けと?

:全部切り抜いてるなう

:仕事しろww


『はい、それでは正真正銘最後の問題です!第六問!日本語では『死を――』


ピポポンッ!


『おっとぉ!サキさん!どうぞ!』


『うーん…どっちだろう…ラテン語?』


『ブッブー!さあ!ここで今回初めてのお手つき!今回はタイマンでの対決ということで、一回休みなどのシステムはございません!お手つき直後に対戦相手の回答順に移行するというシステムです!ということでメグさん!答えをどうぞ!』


『メメント・モリですわ』


『せ、正解です!ちなみに問題文は『日本語では『死を思い出せ』といった風に訳される、ゲームなんかでもよく出てくるラテン語の単語といえば何?』でした!』


『私もメメモリ答えるかラテン語答えるか迷いましたわ』


「ね…。いやぁ…二分の一外しちゃったなぁ…」


『ということで第一ラウンドはメグちゃんの勝利ー!うん、異次元が過ぎる。リスナーのみんなは何問解けたかな?』


【コメント】

:0なんだが

:辛うじて1

:もっとこう、Vのクイズゲームってほのぼのしてるものなのでは…

:『えーわかんなーい』みたいなの期待してたんだけど

:ま、この二人だしな

:いい意味でも悪い意味でも裏切ってゆくぅ

:だがそれがいい

:クイズとは

:ここまで視聴者放ったらかしの配信滅多にないけどな


『そろそろ第二ラウンドに行きましょう』


「そうですね、早く」


『人外二人からの圧がすごいんだが?えーと、第二ラウンドはこれまたとあるテレビ番組より、制限時間内に、お題に即した答えをできるだけ多く画面に表示される解答欄に記入してもらいます!例えば、『歴代江戸幕府将軍を書けるだけ書け』って問題なら家康さんから慶喜さんまでの15人が答えとなります!えー、この問題では問題の製作者より『その二人ならどうせ全部書くんだからワンミスした方の負けってルールで。』とのコメントを頂いております!』


『質問いいかしら?』


『はい?』


『これだといくらでも検索のしようがあると思うのだけれど?』


『ああもうそれはご自由にとしか。どうせお二人ならそんなことしないでしょう』



『まあ、それもそうね』


『ということで第一問!まずは小手調べとのことです。『七つの大罪に数えられるものを、英語で分かるだけ書け』制限時間は3分間!さあ!スタートです!』


15秒後。


『終わったわ』


「同じく」


『はっやぁ!?えーと、メグさんの回答が『pride, greed, envy, wrash, lust, gluttony, sloth』、おっと、サキさんも全く同じ回答です!はい、もちろん両者正解!ちなみに今回はタイプ速度やらの知識に関係ない部分が関わるのもアレなので回答までの時間は勝敗に影響しないようになっております!ていうかなんで知ってる?』


『常識だからとしか…』


「上に同じく」


『あ、うん。訊いた私が馬鹿でした。それでは第二問!おー!これは絶対に間違えられない問題だー!『ミラライブに所属しているVtuberの名前をフルネームで書け』とのことです!制限時間は5分間!どうぞ!』


1分後。


「はい、できました」


『私もですわ』


『だから、あんたら全部覚えてるにしても早すぎるんだよ。タイピングの音ちょっと入ってきてたけど馬鹿みたいに早かったからね?』


【コメント】

:それな

:※イナちゃんが正常です

:思い起こされるのはサキちゃんの初配信

:第一声が『3分待って』っていうw

:あの伝説な


『はい、お二人の回答は『金宝ユウカ、天使メグ、宇天イナ、アリシア・デ・ラスフォード、田所鈴子、夢冥アリス、狐舞サキ、山神ミタマ、雪降マイカ』!はい、二人とも正解です!ていうかこんなん終わるわけねえだろ!はい、それじゃあ次の問題は―――』




…2時間後。




『えー…第42問。お!これならいけそう!『アメリカの歴代大統領の名前を初代から順番に書け!』制限時間は15分!』



10分後。


「できました〜」


『くっ…クリーブランド大統領のファーストネームが思い出せませんわ…』


『おっとぉ!ここでメグさんが初のストップ!クリーブランドなんて名前の人聞いたこともありませんが、何をした人なのでしょうか!』


「結構有名な大統領ですよ?歴代大統領の中で唯一ホワイトハウスで結婚式を挙げたとか、自由の女神像の除幕式に参加したとか…」


『そんなこと言い出したら日本の総理大臣もアメリカの大統領も全員何かしらはしてるからね!?そもそも、だから何っていう…』


『ふう…ダメです、思い出せませんわ』


『ということは…』


『ええ、ギブアップです』


『ということで!メグさんがギブアップしたので第2ラウンドはサキちゃんの勝利ー!!』


「いえーい!」


これでやっとイーブン!

あ、そういえば…


「イナ先輩、これって勝者に何か賞品でも出るんですか?」


『お、サキちゃんいい質問だね!ていうかそこ気にするの遅すぎるんだけど…今回の賞品は、『ミラライブのとある新システムの先行利用権』です!!』


「とあるシステムって?」


『それはまだ私も知らされておりません!ただ、担当の方曰く『これを使ったらバズること間違いなし』とのこと!配信者の我々からすれば垂涎モノの賞品かと!!』


とあるシステムかぁ…。ミラライブのことだしものすごいものを用意してるんだろうけど検討もつかない。


『さあ、そろそろ第3ラウンドにしましょう』


「そうですね。そろそろ引導を渡してやりますよ…!」


『それは私のセリフよ?生意気な後輩を叩き潰してやるわ』


『やめましょ!仲良くしましょ!ていうかお願いだから仲良くしてぇぇ!!』


【コメント】

:wwww

:イナちゃん不憫w

:メグちゃんこんなキャラだっけ?

:サキちゃんと関わるとキャラが豹変するのか

:マイカちゃん然りアリスちゃん然り…


『はい、第3ラウンドはこちら!『極限しりとり』〜!』


「限界じゃなくて?」


『はい、もちろん!人外お二人からしたら普通の限界しりとりなんてヌルいヌルい。ということでミラライブの技術部が急遽開発した極限しりとり!ルールは有名な限界しりとりと同じで、指定された文字数で回答するしりとり!お手つきなんかも全然オーケー!ただぁし!違うのはここから!なんと、指定の文字数を表す数式が出てくるのでその解の数字に即した文字数の単語を入力して答えるのです!もちろん、メモなんかはアリですが計算機やら計算ソフトの使用は一切禁止!』


『その、数式のレベルは?』


『えー、小学生レベルの問題から高校生レベルの問題まで多種多様。どんな問題を引くかも勝負の分かれ目!とのことです!さあさあ!私が送信したファイルのダウンロードは終わりましたか?準備はできましたか?それでは、勝負の行方を決める制限時間3分の極限しりとり!スタートですっ!!』


画面を見ると、『先攻 サキ』との表示が。指定の文字はしりとりの「り」。数式は…


[ (x+2)(x-3)=0 ]


あれ?こんなに簡単な問題でいいの?まあ、小学生レベルから高校生レベルまで様々って言ってたしな…。


回答欄に「りんご」と入力し、送信。


『さあ!一瞬にして回答したサキさんの言葉は「りんご」!それに対してメグさんは――』



うん、分かった。このゲーム、後半になるにつれてどんどん数式が難しくなっていくんだ。だって、さっき私が回答した問題なんて∮とかΣとか使って計算しなきゃだったもん。大学入試レベルの複雑さだったし。


『さあ!ここで両者制限時間は残り10秒に!あと10秒以内にメグさんが答えられなければサキさんの勝利!もし答えられればサキさんは一気に窮地に立たされることになります!さあ!3!2!』


『にちべいわしんじょうやく』


『おっと!ここでメグさんが難関の12文字をひねり出した!さあ!次はサキさんの番だが…!?』


「問題は…」


文字は「く」。数式は…


[ 788,336÷98,542 ]


よし!引けた!答えは8!8文字で「く」で始まる言葉…


「く…く…」


『さあ!制限時間はあと5秒!サキ選手ひねり出せるか!』


「く…あ!」


『くりみあせんそう』と入力し、送信!


「時間は…」


ディスプレイに表示されたタイマーは…


「残り1秒!?」


『おっと!メグ選手ここでタイムアーップ!!ということで勝者、サキ選手ー!!!』


「やったー!!」


【コメント】

:おー

:おめでとー!

:最後の最後まで接戦w

:あと1秒て

:そもそも二人ともボキャと計算速度が異常

:なんで6桁わる5桁が一瞬でできるのか

:バケモンが過ぎる


『くっ…流石ですわ…』


「いやいや、最後に簡単な問題引けたのはただのラッキーですからね…。また今度やりましょう」


『運も実力のうちと言いますわ。でも、次は負けません。いつかリベンジしますわ』


「ええ、返り討ちにしてあげます」


『おー、なんか仲良くなってる…。強敵と書いて友と読む感じになってる…』


『今度はイナちゃんも参加してくださいね』


「確かに!イナ先輩も一緒にやりましょうよ!」


『大恥かく未来しか見えないので謹んで辞退致します』



『《宇天イナ/天使メグ/狐舞サキ》#クイズ #天孫降臨 #エロフじゃねえ メグちゃんとサキちゃんのクイズコラボらしい!《ミラライブ一期生/ミラライブ三期生》』



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



はい、ごめんなさい!全然書いてなかった!あのね、言い訳させて。忙しかったの。うん、それだけ()


ちなみにメグ先輩の配信タグが『#天孫降臨』でイナ先輩が『#エロフじゃねえ』です。

もはや覚えてない人がほとんどだとは思いますがメグ先輩のアバターがロリ天使でイナ先輩がエルフなのでね。え?なんで天使って西洋のものなのに天孫降臨なのかって?黙れ。


サキは配信タグやらなんやらはありません。100万人突破記念辺りで考えるんじゃないかな(諦め)


クイズコラボ回です。前にコラボの約束取り付けてたしね。クイズの内容は適当だよ…。基本的にはテレビのクイズ番組で出てくる程度の問題がいいかなって。頭脳王レベルの問題を出そうかとも思ったんだけど、一問も思いつかなかったしそもそも解説できないからやめた。うん、高校生だから難しいことはよくわかんない()


ちなみに最後の割り算はね、どうせ答えは整数になるって分かってるんだからフィーリングでできます。サキじゃなくてもそこさえ分かってたら2秒で解ける問題です〜


ていうかごめんなさい、本編も後書きも書きたいこと書いてたらめっちゃ長くなっちゃった…。許して…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る