贄波璃々の新しい能力


(私の臨核は)

(生成に長けた臨核)

(貯蓄は殆ど無いに等しい)

(だから禍憑による神胤生成で術式を活用してきた)

(この術符も、貯蓄が無い今)

(自らの生気を換算して術符を使ってきた)

(けれどこのやり方じゃ)

(私の活動力が低下して早々にスタミナが切れてしまう)

(だからこその士柄武物)

(士柄武物には通常の祓ヰ師の半分程の神胤が宿る)

(術符を使い、士柄武物と私の間に神縁を築く)

(其処から神胤を吸収して)

(私の神胤に換算させる)

(持って来た士柄武物は三十振り)

(つまり約十五人分の神胤が扱える)

(術符による大技で決めてあげるわッ)

「日の印、重ねて十枚」

「―――〈照輪ひのひかり〉ッ」


「ッなん、だ」

「レーザービーム?」

「花ん厭穢に穴ァ空きやがった」

「く、けけ、ザマァみろッ」


「これで終わらせてあげるわ」

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