二人は士柄武物使い(解釈違い)


「で」

「今日の任務は」

「自然公園か」


「えぇ」

「花の厭穢」

「まだ成長過程故に」

「正確な能力は不明」

「早急な対応を求む、との事ね」


「花の厭穢ねぇ……」

「正味さ」

「雑魚感が否めねえよな」


「……そうね」

「けど」

「油断は禁物なんだから」

「決して」

「緩んだりしたらダメよ?」


「へいへい」

「ま、流石に」

「任務中にふざける真似はしねぇよ」


「そう、ならいいわ」

「………目的地に到着した様ね」


「お嬢」

「なんかあったら」

「俺に頼れよ」

「なんとかしてやるからよ」


「あら」

「冗談?」


「マジで言ってんだよ」


「……」

  

「………っと」

「まあ大丈夫だってんなら」

「いらん心配だったわな」

「悪いな、お嬢」


「………ぅぅん」

「ありがと」


「……うっし」

「んじゃあ行ってくるか」


「えぇそうね」

「よいしょっと……」


「んあ?」

「そういやお嬢」

「それなんだよ」


「これ?」

「これはあれ」

「私の新しい戦闘に使うモノ」


「ようするにアレか」

「士柄武物か」


「えぇ」

「士柄武物を私流に」

「改良してみたの」


「へえ」

「お嬢、士柄武物を使うんか」


「?いいえ」

「使用しないけれど」


「は?」


「え?」


「「?」」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る