【禍憑姫零】2004年12月18日14時32分

【時間】2004年12月18日14時32分

【場所】八十枉津学園・グラウンド

【人数】五十市依光・延永苦去・七十石三依

【目的】延永苦去との会話と七十石ひちじっこく三依みよりの腹黒公開

【分岐】共通



え?

七十石との接点?


うん、ゴホッ、ゴホッ

彼女と良く一緒に居るでしょ?

どういう人物なのか、気になってね


そうか、あ、ほら

飲料水、お茶で良いか?


ありがとう、五十市くん

ゴホッ……はぁ………


七十石は昔

俺が厭穢と討伐していた時

その時に一緒になったんだよ

それで、七十石が殺されそうになったんだ

俺、近くに居たからさ

助けなきゃと思って

七十石を助けたんだよ

それ以来、なんか懐かれた


ふぅん……ゴホッ……

じゃあ、あそこ迄、君に執着するのは

彼女の異常性、と言った所かな?


……なんだよ急に、

何か意味ありげな言葉を口にしてよ


ん?いいや、別に、それ程重要な事でも無いよ

ゲホッ………あー、えぇとね

七十石家、彼女の術式は知っているかい?


ん?あぁ

なんか、自分の能力を相手に与えるんだっけ?

補助なら最高な能力らしくてよ

神縁を結んで神胤を流す術式なんだろ?


……うーん、まあ、それは一部の術式だよね

彼女の術式、結構危なくてさ


何が危ないんだ?


いや、だかガヴォゲバッハァっ!!


延永!?

やべぇ尋常じゃねぇぞその吐血ッ!!


は、ははは……いや、心配する事じゃないさ

僕の中にある呪いが少し暴れたくらいだけさ………ッ

この視線は………はッ!?


―――延永、何の話をしていますの?


―――いえ、何も話してないよ、うんッ!


なんだよそのジェスチャー……

あっちに誰かいるのか?


あ、いや別に居な……


五十市さまぁ~

こんなところに居ましたのぉ~?


お、七十石

奇遇だな


はい、私もこの休憩室にて休憩をと思いましたの


そうか。あ、俺ら行くからよ


えぇ?でしたら私も付いて行きますわ


え?休憩するんじゃねぇの?


いいんですの!

五十市さまと共に居られたらそれで……

………キッ!


ッな、なんだい、七十石?


―――分かってますわよね?

―――空気をお読みなさいな


………えーっと

悪い、僕はもう少しだけ休憩するから

二人先に言っててくれよ

ゴホッ……ゴホッ


そうか?一人で大丈夫か?


大丈夫ですわっ!延永さんもそう申していますし

それに私たちが居たら返ってお邪魔になるかも知れませんわ

ささ、延永さんは一人休ませて、私たちは先に行きますわよ?


あ、おい

じゃあ、苦しかったら連絡しろよ、延永


うん、ゴホッ……それじゃあね

………はぁ、危険だな、あの女は



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