聖騎士デュソーの旅(5)
ガルロー山の中にある
もちろん年齢的な衰えも否めないが、それ以上に昼夜のほとんどを野外で過ごしてきた時に比べて筋力や感覚が落ちているのは明らかだった。それはいくら安全な場所で剣を振り回していても決して身に付かないものだ。
そう思うと教え子であるカノンのことも心配に思えてくる。成長期に多少危ない目に
何度か襲いかかってきたバードマンは先ほどのフライングキラーほどの強さ、危険性はない。ただし、数体の群れで来るため、1体1体に集中できない
その入り口の横にある茂みの中にヒーラーマッシュと呼ばれるキノコを発見した。中下級の敵であるバードマン相手にも体力の消費を感じていたデュソーにはありがたかった。本来キノコは毒性のものも多く、素人がうかつに手を出すと最悪死ぬこともある。しかし、デュソーは勇者シャインとの旅路でエルフのロミから植物に関する多くのことを学び、主だったキノコの選別ぐらいはできるようになっていた。
かつての壮大な旅に
山頂からの狭い螺旋階段と異なり、かなり幅広の道がなだらかなカーブを描いて下に向かう。それは大きな敵との
「グワアアアアア!!!!」
まだ姿は見えなかったが、中央の溝から聞こえる叫び声が侵入者に対する
間もなく穴の中から浮上してきた鳴き竜はデュソーを睨み付けるように眼差しを向けると、両翼を数回羽ばたかせ、そこからデュソーの方に
特殊な金属を鍛えて作られたデュソーの剣でなければ折れていたかもしれない。やはり体力の消耗は承知で闘気を
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