第114話 シオンとサラとマルタの浜辺

「シオンちゃん」「何、サラ?」

よく似た射干玉の艶やかな黒髪に深い青の瞳をした少年と少女


「…リラダン総長と何を話していたの?」彼女の問いかけに

「大した事じゃないよサラ」そう言って言葉を返すシオン


マルタ島の暖かなオレンジを帯びた蜂蜜色の岩肌、海の岸壁

波音は優しく、海からの風も‥光を浴びて

間もなく、夜のとばりがやって来る


「美味しいものを食べさせてもらったわね いいわね」にやりと笑うサラ


「あ・・!」「一人だけ!」


「うぎゃあああ!いやああやめて、サラ!」


共食い‥いや、お腹を空かせた少女?サラに襲われて血を吸われる哀れなシオンがいたりする。

シオンの綺麗な青い瞳から涙が零れたり‥

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