第105話 オーストリア、ウイーンの宮廷で ちょっとした会話劇

オーストリア、ウイーンの宮廷で‥


「皇帝陛下の兄のカルロス(カール)に

我が妹のマリアからの便りか ふむ」


懐かしそうに眼を細めて微笑するのは

オーストリア帝国を継いだ弟のフェルディナント1世

家族から見れば、穏やかで助け合った仲の良い兄妹たち、不ペインで育ち王位を継ぐと思われたが、オーストリアを治める事になった。


「兄には私から手紙を出すので頼まれてくれるかな?

私的なものもあるが、軍事を始め政治的なものも多い‥」


「はい、陛下」リラダン総長を始め、マルタ騎士団の騎士達が礼を取り、頷く


「マルタの鷹を兄に間もなく届けるとか?」

「はい、陛下 皇帝陛下に約束された年に一度のマルタ島の鷹でございます」




兄のスペイン系ハプスブルグ家が絶えて 

後にはスペイン以外のオーストリアを始め、多くの領土に皇帝位を引き継ぐことになる始祖の一人 

彼の子孫からは 

女帝マリア・テレジア フランス王妃マリー・アントワネットもいる



※初稿2013・12・13 15時ごろ 修正




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