第27話 マルタの街 歓迎の宴

屋敷の宴が始まった 騎士達への歓迎の宴だった。


マルタ島の内陸地、以前から住んでいる欧州の貴族たちに貿易商人たち

その中の大きな屋敷では 歓迎の宴 

楽器を奏で音楽が流れて、沢山のご馳走が並んでいた。


だが、実際の処、 

騎士団は 突然、現れた新参者で貿易で利益を上げてる者達にとっては

大事な貿易の仕事に支障が出かねない。


だが、海賊などの被害にはとても手を焼いている だから


古代ローマ時代から続く、イタリアの都市アマルフイでは 

敵の侵入を防ぐ為に海岸から離れた山間に迷路のような街を作り上げた。

そうした街は少なくない。

 

あるいは城壁に囲まれて、内陸部にこもる街なども・・

此処もそうした街の一つ


「騎士様たちには大いに期待しておりますぞ」有力貴族の一人

「離れた もう一つの島 ゴソ島では海賊の被害が多く

村の焼き討ちに死傷者、沢山の者達が攫われました」


商人らしき他の男も言う

「漁をしている者達も近海での被害も多いです 騎士様方」


「期待にお応えすべく力を尽くします」

リラダン総長は笑みを浮かべて そう答えた。

他の騎士達も温和な笑みを浮かべている 


ヒソヒソと気かれぬように話す者達

「ギリシャのロドス島のように かえってイスラムのスレイマン皇帝

オスマン帝国を呼び寄せるかも・・」貿易商人の一人


「そうすれば、此処は戦場となる」若い貴族


「貿易の補給地としての役割もあるけど 

イタリアなどに攻め込むには都合のいい場所ですから」他の貴族の者達


 

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