第96話 王の反乱 3
「オククよ、話はキャンベル公爵から聞いている」
キャンベル 王様に何を話したの?
本気で事前の報告、連絡、相談して…………
思考が、あたふた あたふた
やっぱ、王国魔道具研究所でもう7年働いていているのに、今だに魔法陣が成功しない件 クビか? リストラか? 退職金貰えるの?
それとも、自宅の地下を魔改造してるのばれたのか? 広さが、そろそろ貴族街を超えて王城の地下にまで広がってるのがばれたのか!!
これは、ばれたら 物理クビに!! 逃げ 逃げねば~~!! アスカ~~~!!
心の中は、大パニック あと ゴーレムブラジャーか それとも 変態ゴーレムか それとも 義手や義足の不具合でも出て責任問題か? あと あと あと
「陛下、こちらが試掘により得られた物になります」
俺の後ろに跪く。アスカから王に
アスカと共に跪く3重魔法陣のゴーレム メイドアーマーゴーレムが鉱物を詰めた箱を持ち前に進む。
俺の2歩前に進むと、止まり跪いて箱を置く
陛下の横後ろに控えていた、こちらに進んで執事がゴーレムに近ずくと、ゴーレムは箱を執事に渡し、立ち上がると王に背を見せないように後ずさりで俺の後方の元の位置に戻り跪いた。
執事は、箱を王の前に置き箱を開けた
箱の中の鉱石から、謁見の間の取り入れた自然光に反応して煌めきが見えた。
「魔鉄の原石、そして…………宝玉。 宝石。 ミスリル。 魔結晶。 原石ですな、含有量、質ともに非常に高いようです」
執事が王に説明する。
「ほう、で、この鉱物の採掘場所を発見し鉱石の採掘に成功したと?」
王の視線が、鉱物の詰まった箱から、オククに向けられた。
はい、見詰めないでください 王様!!
試掘をしてるのは、知ってました。
試掘された、鉱石を持ち帰ってアルルが鑑定してたの知ってます。
今日の朝、ゴーレム達がその試掘された鉱石を箱に詰めてるのも、見てました。
だから 何? 内容とか、何も聞いてないのですが?
ああ、見詰めないで 何も 何も 知らないから~~~!!
「はい、陛下 王国の繁栄の為の施策としてゴーレムによる、農地開発の研究中に有望な鉱物が採掘出来る地を発見いたしました」
またもや、俺の後ろに控えるアスカから
俺、必要ですか?
もう、帰っていいですか?
俺の頭越しに、会話される 間に居る俺 必要?
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