第95話 王の反乱 2

 「聞いて欲しい民達よ、大量生産のめどが立ったとはいえ、今はまだゴーレムの数は全ての民にいきわたる数にはとうてい足りていない」


広場に集まった民から、失望のため息が漏れる


「その為、王都の民に順番に貸し出すことになる、この順番は王都住民に登録された都民に、王宮に新設されたゴーレム派遣省が厳正な管理のもと派遣する予定だ」


 都民、それは毎年人頭税を納め王都に居住権を持つ者達だ。


 年3万エリンの納税で、各種の行政サービスが受けられる。


 特に大きなサービスが裁判権だ、民事、刑事の訴訟、告訴が起こせる。


「皆、期待して待っていて欲しい」


王の言葉の終わりを待たず、貴族席の一部から怒気があがり その中心から怒りの眼光が放たれ王を精神的に襲っていた。


その一角はサドナー公爵家派閥が集まり座る席、中心には眼光の主ロウラが座していた。


「さて、皆にこのゴーレム魔法陣の開発を成功させた功労者を紹介しよう!!」


「王国魔道具研究所 所長 オクク男爵を!!」


民達は見た、王に招かれバルコニーに現れた若く透き通るような白い肌の美男子が…………


小さく手振る姿を。



 朝から忙しかった。


試掘された、鉱山からの鉱物を箱に詰める作業を見守っていると。


アスカに呼ばれ、高級そうな服を着せられた。


そして、ゴーレム馬車で王宮へ


休みの日は、外に出たくないのに無理やりだ 地下で異能の訓練したい…………


王宮をアスカとゴーレム達を従え奥に奥にと近衛騎士に案内される。


ゴーレム達は鉱物を詰めた箱を手に持ち、アスカからは喜びの波動が感じられる。


だから、どこ行くの 何するの? 


説明とか無いの?


 また、変な女性がい居るところに連れて行く気じゃないよね?


大きな扉の前に到着 そして扉は開かれる


赤い絨毯が真っ直ぐ伸びる


その先には、王座が


王座には勿論王様が座っている


そして、笑顔のキャンベルが王座の横に立っている。


 ちょと、眩暈が 嫌な予感しかしない…………


赤い絨毯を挟むように、大量の着飾った人達


アスカに促され、赤い絨毯を歩みだす。


王座の最前列には、ロウラ夫人と枯れたサドナー公爵が…………そして、なんとなく見た事がある ご婦人がちらほら あ 変態女性達だ…………


あああ、王様の前で この大観衆の前で、また 変態するんですか 無理 無理 無理!!


「控えよ!!」


王座の横奥にいた執事さんから、声が掛けられる。


その場に止まり、片膝をつく


「オクク騎士爵、よくぞ参った」


王様から、直声が掛けられた。


だが、俺の頭の中は


今回は、どんなプレイするんですか?


俺も、大人になった人は色々な性癖があり色々なプレイが有る事も知った、そして変態さんも生きる資格がある事も…………


アスカ…………、


ここで変態したら、俺 死刑にならない?














 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る