第17話 角砂糖作戦
「いや、蟻人さんの所に女王蟻人さんがいるらしいけどさ、だからって敵対国にするのはどうなんだろう?」
王座みたいな感じの椅子に座らせられた俺はチラッと、横を見る
「いえ、蟻人に王がいて、敵対的戦闘行動が発生した以上、敵対国でございます 陛下」
横をガッツリ見ると、ゴスロリゴーレムちゃんがゴスロリコスチュームではなく、豪華で煌びやか服を着て、羽の扇で口元を隠しながら答えてくれた。
「で、そのコスはどういった感じかな?」
突っ込んでみる、いや 突っ込み待ちしてる感じがロリゴーレムちゃんからバンバンするしね。
「古の軍師にして、宰相であった方のコスチュームを製作してコスさせていただいております、軍師ロリゴーレムちゃんとお呼びください。」
ドヤ顔した。
「あーーーーーー、もう 突っ込み処満載,そして却下」
ゴスロリゴーレムちゃん いや 軍師ロリゴーレムちゃんの意味不明の呼び名とコスチュームに思考が追いつかない。
この城塞都市の事とか、俺が王とかどうでも良くなってきたな・・・・
「我が君の思うままに、ゴロゴロして、バクバクお食事を安らかにしていただければ、我ら臣 これに勝る喜びはございません」
うんうん、ゴロゴロして、美味しい食事してれば いいのか~ それは楽で嬉しい提案だ。 まあ、鉱山に戻って来てからは、ずっとそんな感じだけど。
いやいや
「ちがう~~、ここに来たのは蟻人さん達と仲良くしようと思ってきたの!!
」
「ふむふむ、仲良くなったと見せかけて 一気に女王蟻人を撃ち、蟻人を殲滅し蟻人共の巣を我が物にする計略ですか、我が君」
「普通に仲良くするつもりだよ、そして 軍師はクビです」
「なんですと~~!!」
軍師ロリゴーレムちゃんが、ゴスロリゴーレムちゃんに両脇を掴まれて退場していった。
そして、横に普通のゴスロリゴーレムちゃんが代わりに立った。
「では、今後どのようにされるおつもりですか、因みにマスターがここに入られる時に大音声で軍国主義を叫んでいたのは、軍師ロリゴーレムです」
毎日沢山のゴスロリゴーレムちゃんをクリエイトしてると、分かったことが有る 個性があるんだよね、戦闘好きとか製作作業好き 鉱山好きとか色々と、で たまに更に尖ったゴスロリゴーレムちゃんがクリエイトされる、どうしようもないのかな、異能の仕様なのかな?
「うん、どっかの部屋に監禁して監視付きで事務仕事でもさせといて、で今後の計画作戦だが、…………蟻人さんは角砂糖が好きですか? 作戦を行うとする」
城塞都市の蟻人の巣の境界側の門から、角砂糖をゴスロリゴーレムちゃん達に持ってもらい出てみた。
そこには、境界に布陣した軍蟻さんがいっぱいいました。
「現在 軍蟻が5000人程常時布陣し、いつでも戦闘状態に入れるよう構えております 約8時間毎に入れ替えを行っており、後方には交代要員の軍蟻10000が居ると思われます」
15000の軍蟻人か、本当に敵対したくないな。
「で、こちらの布陣は?」
「は、ゴスロリゴーレム部隊 8000がいつでも戦えるよう、24時間体制で迎撃準備しております」
「ん、交代とかしてないの」
「はい、他のゴスロリゴーレムちゃん達も城塞都市建設の為、24時間体制で励んでおりますので無休です」
はい、ブラックですね。
8時間交代制のホワイトな蟻人社会の方が、人としてまともな気がして来た・・・・・あ、ゴーレムだから不眠不休でも問題無いのかな?
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