第16話 暴走のロリゴーレムちゃん
宮殿から、ゴーレム車で爆走した、スピード調整はできない仕様らしい、本当に?
防衛拠点は、沢山のゴスロリゴーレムちゃん達により発展を遂げていた。
どう見ても、都市を作っています、城塞都市かな 凄く立派です。
蟻人の巣との境界の坑道は、果ての見えない巨大な地下空間となっていた。
坑道から繋がった蟻人の巣の空間も巨大で奥の方は見えなかったが、たぶん この空間は更に巨大と思う。
だって、見渡せないくらい大きな地下空間の真ん中に、ポツンと城塞都市が出来ているんだから。
この城塞都市の城壁の高さ、広さは王国内の王都を除いたどの都市より大きい気がする。
それが、ポツンと有る。
これ、防衛陣地とか防衛拠点とかのレベルでは無いのではないでしょうか。
土嚢袋積んだり、塹壕掘ったりして、ま 城壁築くくらいしてくれると思ってたのに、城塞都市築きますか さすがです ゴスロリゴーレムちゃん達!!
呆然と眺めていると、爆走ゴーレム馬車は速度落とし城塞都市に近ずく。
あれ、速度落とせるのね…………
城塞都市の城門が見える、そして ゴスロリゴーレムちゃん達が…………
ゴスロリゴーレムちゃん達が整列している、およそ10列隊列で左右に並び、道を作っている。
列に差しかかると、全てのゴスロリゴーレムちゃん達が抜剣し、その剣を天に向ける
その動作は、一糸も乱れぬ動作で美しさを感じさせる。
その中を進んで行く、ゴーレム馬車は箱型から天井が開きオープン馬車に変形していく、厳かなる空間をすすむ、そして城塞都市の城門は開く。
あ、えと、ちょと怖いんですが どうしたの ゴスロリゴーレムちゃん達!!
俺は、大きな角砂糖に抱きついて 挙動不審者のごとく、あたりを見回していた。
城門をくぐると、そこには大きな道が真っ直ぐ伸び、その先にはお城が建っていた。
うん、お城に向かって進んでますね、
沿道には、一列ではあるが城まで左右にゴスロリゴーレムちゃん達が整列して並んでいます。
ちょと、手を振ってみる。
反応なし…………これは、所謂 放置プレイ?
「今、我らに敵対する蟻人達の国が現れた。 それに対し我らは、マスターを王とした強固な、そして強靭なる国を作らなければならない。 我らが王に、全てのゴーレムは絶対な忠誠を捧げよ!! 我等が身を砕いて忠義を示せ!! 我等が王に愚かにも敵対した蟻人共を殲滅せよ!! 我等が王には、ゴーレムの忠誠をご照覧いただけるよう伏して願い奉る!!」
どこからか発せられた大音声での演説が城塞都市に響きわたる。
城まで続くゴスロリゴーレムちゃん達が一斉に抜剣して、剣を立てた
どこの、専制国家? 独裁国家? 軍国主義?
出来れば、皆で仲良く静かに暮らしたいのだが…………
もしかして、ゴスロリゴーレムちゃん達って全員この思想じゃないよね?
あまりにも、強烈な思想の演説とゴスロリゴーレムちゃん達の行動に、ビックリして。
異能が発動した。
ゴーレム車の後ろに、無数の5重魔法陣が展開され。
ゴスロリゴーレムちゃん達が造りだされる。
ゴスロリゴーレムちゃん達はそのまま、ゴーレム馬車の後ろに隊列を作り従うのだった。
今から蟻人さん達にお詫びに行って、角砂糖献上する予定なんだけど…………
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