第7話 地下宮殿でニート生活

 いつの間にか、鉱山の奥深くに宮殿が…………建設されてました…………巨大な地下空間に建設された宮殿は大量の光の魔石でライトアップされ圧巻です…………規模も華麗さも王城超えてますね。


 そして、その王の間にて王様みたいな生活してます、ゴスロリゴーレムちゃん達に甘やかされながら。


沢山のクッションに埋もれてゴロゴロしてます、口を開ければ、傍に侍るゴスロリゴーレムちゃん達から甘いお菓子や果実ジュースが流し込まれます。


目の前では、沢山のゴスロリゴーレムちゃん達が歌い踊っています…………うん、王様気分満喫してるけどゴスロリゴーレムちゃん達が生産数以上に増えてる気がする。




  「マスター、報告!!  第27採掘部隊が掘り進めた先で巨大地下空間を発見、そしてそこには生命体が存在し、 現在その生命体と戦闘が発生したとの事です」  


 「ブヒ、ブヒブヒ ブヒ~~~ン!! (大変だ、すぐに救援に向かうぞ~~~!!)」




 俺は、走り出した。




 「マスターが立った~~~~!!」




 「マスターが走った~~~~!!」


 ゴスロリゴーレムちゃん達の驚愕に満ちた大音声の叫びが宮殿に響き渡る。


俺の脳内に、鉱山のⅯAPを思い描く、そして第27採掘部隊の派遣先を特定する。


走る俺は宮殿さえまだ出てないのに…………息が苦しい動悸が激しい、汗が濁流のごとし…………あれ、足が上がらない運動不足がここに極まれり…………し、死ぬのな俺…………死の予感 フラフラ




 「マスターを死なせない!!」




 声と同時に前方からゴーレム馬車がやって来て目の前で急停止する。


エンジンルームのゴスロリゴーレムちゃん2体が親指を同時に立てる。


俺はフラフラとゴーレム馬車に乗り込む。


そして、残った全ての力を籠めて叫んだ




 「ブヒ~~~ン!!(発進!!)」「「イエス、マスタ~~~!!」」




 爆走を開始したゴーレム車、そして、力尽きた俺…………白目 


ゴーレム車 それは、ゴスロリゴーレムちゃん2体の足漕ぎ動力搭載、ゴスロリゴーレムちゃん2体の脚力を無駄なく車輪に伝え爆走する、そして運転もしてくれる全自動車



急停止に意識を取り戻す、わずかな時間だが気を失っていたみたいだ まさに命の危機だった!!


ありがとう、ゴスロリゴーレムちゃん ゴーレム車


ゴーレム車を降りると、真っ暗 暗黒の世界でした。




 「マスター、ご指示を」




 後ろから、ゴスロリゴーレムちゃんの声が聞こえる。




 「ブブブブ、ブヒ(真っ暗で何も見えないよ、どうしろと?)」


 どこからか、戦闘音と思わしき ドコ、ドコ、グシャ、グシャと打撃音と潰れる音が


ゴスロリゴーレムちゃん達は、もちろん真っ暗闇でも見える暗視対応です。


しっかし~~、俺はそんな能力は無い…………見えないのにどうしろと?




 「ブヒ」




 「畏まりました、光の魔石を散布開始!!」




声の後ろから、バシュ バシュ 発射音が…………


どこからか、爆発音 そして 光が周囲に広がる


光の魔石を粉末にした物を内包した固まりを爆発させ周りにまき散らす、照明弾を撃ったみたいだ。


 しかし、俺のブヒ語って本当に伝わってるのか? ブヒ語を完全理解したような行動もするが…………反対に完全に無視したような行動もゴスロリゴーレムちゃん達するのよね…………これって、本当に意思疎通出来てるのか?




 おお、光が 視界が広がる…………絶句


広大な空間を照らす照明弾、それを持ってしても照らし出しきれない巨大な空間


照らし出された空間には、まるで隙間もなく埋めるように黒い生命体 


 い、い、一体どれくらいいるの 万 数万…………


 「ブーーーーーーー!!」


俺の悲鳴が、巨大空間に木霊する!!





 荒野に一糸乱れぬ動きで爆走をする一団 数200


そして、さらに爆走する一団の右左から同じような集団がいくつも発生する。


王国辺境地域から、爆走する集団はドンドン合流し数を増やしていく



  王国辺境派遣ゴスロリゴーレム部隊



王国を辺境を魔物から守る、王国辺境の守護部隊


その任務を放棄し爆走を始める…………




 向かう先は、オクク男爵の鉱山 




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