銅鐸

増田朋美

銅鐸

銅鐸

今日は特に風もなく、穏やかに晴れた日だった。こんなのんびりとした日は、どこかに出かけたいと思ってしまうのであるが、今年は出かける人も少なく、バスも電車も閑散としていた。きっと、どこかにでるより、家族全員で家にいることを祝う人たちが、多くなったためだろう。

それでも、介護だけは、きちんとしなければならないのである。製鉄所では、相変わらず水穂さんが

、布団にねたままの生活だから、誰かが必ず、世話をしなければならない。利用者がいるときは、彼女たちが手伝ってくれているが、今日は女性たちは全員実家などに帰ってしまって、水穂さんの世話をするものは誰もいなかった。なので、杉ちゃんがやってきて、水穂さんの世話をしていた。

「おーいご飯だよ。一寸起きてくれるか。」

杉ちゃんが、ご飯の乗った器をトレーにのっけて、車いすを動かして四畳半にやってきた。水穂さんもそのでかい声にすぐ目を覚まして、体を横に向けた。

「今日は、水穂さんの大好きなそばと、お芋の切干だそうです。杉ちゃん、張り切って作ってくれていました。」

と、杉ちゃんと一緒に、ジョチさんもやってきた。

「は、はい、ありがとうございます。」

と、水穂さんは、静かに言った。

「お、今日はせき込まないね。よし、ちゃんとご飯をたべてくれるか。ちゃんと残さずしっかり食べてくれよ。それでは、どうぞ。」

杉ちゃんの車いす用トレーの上に乗っている器を、ジョチさんは、水穂さんの前に置いた。水穂さんは、よろよろと、布団の上に起きた。そして、ジョチさんから箸を受け取って、そばを食べ始めた。

「やっぱり、好物は違うんですかね。いくら、食べろ食べろと言っても、食べたがらない人が、そばを食べ始めたら、おいしそうに食べていますね。」

ジョチさんは、不思議そうに水穂さんを見た。

「ほんとだほんとだ。やっぱり、そばってものは、水穂さんの体に一番いいのかな。」

杉ちゃんも腕組みをして、そういう事を言った。水穂さんはあっという間に小さな器を空っぽにして、

「ごちそうさまでした。」

と、器をトレーに再度乗せた。そして、隣にあるいも切干も、しっかり口にしてくれた。

「ああよかったです。ちゃんと食べてくれて安心しました。これくらい、毎日食べてくれれば、冬も乗り切れるんじゃないですかね。」

ジョチさんもにこやかにそういうことを言った。

「よし、腹ごなしに、散歩でも行ってくるか。たまには体も動かした方が良いだろう。寒いけど、一寸だけ、外を歩いてみない?」

と杉ちゃんがいきなりそういう事を言いだした。

「ちょっと、寒すぎるんじゃありませんか?」

ジョチさんは言うが、

「いや、羽織か、二重廻し着ていけば大丈夫だよ。こんなに調子がいいんだし、たまには外を歩こうよ。」

と、杉ちゃんに言われて、それでは、ほんの少しだけ外へ行ってみることにした。この時ばかりは、水穂さんも袴を履くことはなく、銘仙の羽織を着て、製鉄所の外へ出た。

三人は、とりあえず、近隣の小さな公園を一周して帰ることにした。公園と言っても、バラ公園のような大規模な公園ではなく、小さな子供向きの公園である。もし疲れてしまっても、ベンチがあるから休むことができた。遊具の前を通って、一寸休みますかとジョチさんが言ったのと同時に水穂さんが何かに躓いて、急に座り込んでしまった。

「どうしたんですか、石でもあったんですか?」

とジョチさんが聞くと、

「いえ、大丈夫です。何だか硬いものにぶつかってしまったようで。」

と、水穂さんは答える。ジョチさんが再び立たせようとかがんだところ、

「ねえ、これ、石じゃないよな。なんだか、別のもんだよな。」

と、杉ちゃんが、その躓いたものを確認する。よく見るとそれは確かに石ではなかった。何だろうかと思ったら、どうやら錆びた金属であるようである。ジョチさんは、それをよく観察してみると、それには、棒人間のような文様が描かれていた。

「なんだろう、青銅器の破片ですかね。ちょっと待ってくださいね。僕の知り合いに考古学習っていた

女性が居ましたから。」

ジョチさんは急いで立ち上がり、持っていた巾着からスマートフォンを出して、何か電話をかけ始めた。水穂さんを立たせるのは、水穂さん自身がした。杉ちゃんにはそれは出来なかった。

「はいはい、わかりました。じゃあ、鑑定よろしくお願いします。」

ジョチさんはそういって電話を切り、顔を杉ちゃんたちのほうに向ける。

「すぐ来てくださるそうです。ちょうど、大学が冬休みでよかったと言っていました。」

「はあ、どんな奴が来るのかなあ。」

杉ちゃんのほうは平気な顔をしていたが、水穂さんは、かなり不安そうな顔をしていた。少し座りましょうか、とジョチさんが彼の体を支えて、近くにあったベンチに座らせた。

数分後、公園の前に高級セダンが一台止まった。この公園には、駐車場が用意されていなかったので、仕方なく、公園の前の道路に、セダンが止まったのである。そして、その中から、ずいぶん立派なスーツに身を包んだ、いかにもえらい人という感じの女性が降りてきた。ジョチさんがすぐに彼女のところへ行って、

「お二人とも紹介します。静岡大学で、考古学を教えている、大山和奈さんです。」

と、杉ちゃんと水穂さんに紹介した。

「はいはい、大山和奈さんね。僕は影山杉三だ。杉ちゃんって呼んでね、よろしくお願いします。」

杉ちゃんはすぐに自己紹介したが、水穂さんのほうはぎょっとした顔つきをしているのだった。その理由はすぐにわかった。というのは、その大山という偉そうな人も、水穂さんの着ている銘仙の着物を見て、水穂さんの事が、すぐに分かってしまったようであったからである。

「ああ、こっちは、僕の親友の磯野水穂さんね。彼、ものすごく疲れているようだから、鑑定は手短に済ませておくれよ。」

杉ちゃんがそういうと、ジョチさんが、これ何ですけどねと言って、先ほど水穂さんが躓いて転びそうになった物体を指さした。和奈さんの目がピカピカと光る。そして、何も考慮することなく、カバンの中からくさかじりを取り出して、その物体を掘り出し始めた。風が吹いてきて、砂ぼこりが舞い上がる。水穂さんが少しせき込んだが、和奈という人はそんなことは一切考えないようだ。しまいには、杉ちゃんと水穂さんは、もう帰った方が良いと言って、公園を離れようとしてしまったくらいだ。

「これは、間違いなく銅鐸ね。」

杉ちゃんたちが、公園を出ようとしたとき、和奈さんは、声高らかに言った。砂だらけになった彼女の右手には、小さな釣り鐘のような物体が握られている。足元は、砂を掘った後で、穴ぼこが開いていた。

「どうたくってなあに?」

と杉ちゃんが聞くと、

「ええ、弥生時代に在った、生活用品の事よ。楽器として使用されたことも在ったようだし、警告音とか信号機の代わりとしても用いられていたわ。」

と、和奈が説明した。

「はあ、その信号機みたいなものを銅鐸っていうのか。わかりました。で、僕たちはどうしたらいいのかなあ。」

と杉ちゃんが聞くと、

「明日、大学のメンバーと一緒に、もう一度ここへ来るわ。そして、富士市の市役所にも行って、ここで発掘してもいいかどうか、ちゃんと話してみるわ。銅鐸が出てきたんですもの、間違いなくこの地面の下には、大きな収穫があるに違いないわよ。そして調査が終了したら、富士市の歴史観もまた変わるかもしれなくてよ。」

と、和奈さんは答える。

「で、僕たちの生活はどうなるのさ。」

杉ちゃんがまた聞くと、

「ああ、それは変わりませんが、このような遺跡が発掘されたということに成れば、富士市も何も黙っちゃいられないでしょうね。何か、町おこしとか、そういう運動が起きるかもしれませんね。そのためには、遺跡がテレビに出ることが、一番必要なんじゃないかと思いますけどね。」

と、ジョチさんが言った。

「ええ、宣伝のことは私に任せて。明日学生たちを連れて、もう一度、ここへ来るわ。それで、一寸お尋ねしたいんだけど、この銅鐸を最初に発見したのは、その車いすの方?」

和奈さんは、そういうことを言いだした。

「いや違うよ。」

杉ちゃんはぶっきらぼうに言って、もう疲れ切った顔をしている水穂さんを顎で示した。

「悪いけど、お前さんには申し訳ないが、もう帰らせてくれないか。こいつ、倒れると大変なことになるもんでな。」

杉ちゃんが、そういうと、和奈さんは紙よりも白い顔をした水穂さんをみて、一寸バカにした表情をした。

「そうなの。わかったわよ。本当はもっとあなたたちに聞いて見たいことは色いろあったんだけど、まあ、ずいぶん真っ青な顔をしていらっしゃるから、仕方ないわね。今日はこれで帰ってもらうけど、そのうち、あなたたちにも、インタビューを回したりするかもしれないからよろしくね。」

和奈さんは、そういうことを言った。こういう態度では絶対水穂さんの事を理解してくれることはないだろうな、と、杉ちゃんもジョチさんも思った。

「本当に申し訳ありませんね。呼び出したのに、直ぐに帰らなければいけない羽目になって。」

ジョチさんは悪びれた様子で、そういうと、

「ええ、これから、遺跡の発掘を始めるから、曾我さんにはちゃんと結果を報告しますからね。せめて、この銅鐸を発見した人の名前を教えてもらえないかしらね。」

と、和奈さんはそんなことを言い始めた。水穂さんは、それを聞かれてさらにびっくりしたようで、激しくせき込んでしまった。これをみて、和奈さんは、あきれた表情をしている。

「全く、治療も碌にしないで、放置しておく何て、本人も周りのひともどうかしてるわね。明治とか大正なんて、とうに終わってる時代なのよ。銅鐸を発見した方の名前、教えて頂戴よ。せめて、名前だけは知らせてくれたっていいでしょ。」

「ああわかった。じゃあ、教える。こいつは磯野水穂さん。それで勘弁してくれよ。もう帰らせてやってくれ。」

と、杉ちゃんがいらだったような感じで、そういうことを言った。水穂さんはさらに激しくせき込み、ついに赤い液体が口元から流れてきた。其れを見て、大山和奈さんは、彼の手助けをすることのなく、スマートフォンで電話をかけ始めている。

「現代の人には、理解できないでしょうね。仕方ありません。もう帰ったほうがいいですね。じゃあ

水穂さん、行きましょうか。」

ジョチさんにそういわれて、杉ちゃんも車いすを方向転換させた。しかし、水穂さんだけは、方向転換どころではなかった。仕方なくジョチさんに支えられてやっと歩き出せた位だ。その帰り道は、大変な帰り道で、せき込んだままの水穂さんを無理やり歩かせていくのに、えらい手間がかかってしまった。たった数分しか歩かない距離なのに、頑張れ頑張れと声をかけながら歩かせなければならないので、大変な時間がかかってしまったような気がする。製鉄所に帰って、水穂さんを布団の上に寝かせて、薬を飲ませることに成功したが、それが完了するまで何時間もかかってしまったようだ。

「まあ、すみませんね。彼女は遺跡馬鹿で、遺跡の事になると、何も見えなくなってしまうんですよ。だから、あんな冷たい態度をとってしまうんです。悪い人ではありませんから、それは、気にしないでくださいませね。」

薬を飲んで眠ってしまった水穂さんを眺めて、ジョチさんは、大きなため息をついた。

「そうだねえ。でも仕方ないよ。ああいうものはこうしないと、発見何てできないでしょう。青森の有名な遺跡だって、野球場建設予定地で見つかったんだから。其れは、しょうがないことだろう。いずれにしても、あの公園は取り壊されるな。其れはしょうがないことだろうな。」

杉ちゃんは平気な顔をしているが、今日の事にちょっと責任を感じたジョチさんは、眠っている水穂さんの顔をみて、一寸ため息をついた。

その翌日も、杉ちゃんは水穂さんの世話をするためにやってきたが、水穂さんは、また食事をとらなくなってしまった。おかゆをいくら食べさせても、水穂さんは、反対のほうを向いてしまうのだ。其れではと選択肢を変えてそばを食べさせてみたが、それでも同じだった。好きだった、芋の切干も食べなくなった。そんな状態だから、当然体力も減退して、起き上がることも難しくなってしまったのである。

その日も、水穂さんに、食事をしてもらおうと、杉ちゃんが躍起になっていると、ふいに製鉄所の固定電話が、音を立ててなる。ジョチさんが急いで応接室に行って、固定電話をとると、

「ああ、あの、私、大山ですが。」

電話の主は大山和奈さんだった。

「ああ、こんにちは。どうかなさいましたか?」

ジョチさんが聞くと、

「ええ、スマートフォンをいくら鳴らしても出ないから、こちらにかけさせて貰いました。電話局に頼んで番号教えてもらったのよ。」

と和奈さんは言っている。ジョチさんは電話局というのはちょっと違うなと思った。多分、製鉄所の利用者が、描いたブログなどに、製鉄所の番号が載っていたのだろう。利用者に、製鉄所の場所や電話番号を載せるなといくら注意しても、居場所をやっと見つけられた利用者たちは、それに感激してブログやSNSに、製鉄所の事を掲載してしまうのである。

そんなことは置いておいて、ジョチさんは、今日は何の用があって、こちらに電話をよこしたのか、と聞いてみると、

「実はね、もうテレビなんかでも知られているから、状況はわかっていると思うけどね。あの銅鐸が発見された公園を調べてみたところ、なんでも弥生時代の大都市が出てきたんじゃないかって言われるくらい、石包丁とか、土器とか、そういうものがぞろぞろ出てくるのよ。其れで、そのきっかけを作ってくれた、あの、きれいな人に感謝状を贈りたいのね。」

と、彼女はそういうことを言い始めた。

「それで、明日の一時に、そのきれいな人が住んでいるところにお伺いしたいのよ。出来れば、表彰式に出てもらえないかとお願いしたいから。」

そういう彼女に、今の水穂さんでは、表彰式なんてもってのほかであり、今は立つこともできないということを、話していいものかどうか、ジョチさんは困ってしまっていた。

「あの、きれいな人は、何て名前だったかしら。私、明治くらいの人かと思ったくらいの人だと思ったくらい古臭い恰好をしていたことは覚えているんだけど、彼の名前をどうしても思い出せないのよ。」

「はあ、そうですね。その人物の名前は磯野水穂さんです。しかし、彼は今、容体がよくなくて、動けないので、来訪するのは遠慮していただけないでしょうかね。もし、感謝状をお送りしたいのであれば、代わりに代理の者を、そちらへよこします。」

ジョチさんは、とりあえず事実だけ言った。

「動けない?一体どういう事?だって、今の抗生物質とかそういうものをちゃんと飲んでいれば、数日か、数週間で動けるようになるはずよね?」

和奈さんも、一般常識として知られていることを言った。

「そうですけど、事実、彼は動けませんよ。いくら明治が終わったと言っても、いまそうなんだから仕方ないでしょ。其れは仕方ありません。感謝状は、本人が受け取ることはできませんよ。」

「おかしいわねえ。どこか海外の最貧国にでも住んでいたのかしら。医療より、奇術師のほうが、優位に立つような。」

ジョチさんは、大きなため息をついて、

「そういうことはありません。もし、感謝状をお送りしたいんだったら、明日一時にこっちへ来て、確かめたらどうですか?」

とだけ言った。和奈さんは、ええ、わかりました、そうさせていただきますね、と言って、電話を切った。その日、ジョチさんは、水穂さん本人に、明日和奈さんが来訪するからだけ伝えておいた。でも、水穂さんは、その日ほとんど眠ってしまっていたので、本人に届いたかどうか、は不詳であった。

そして、翌日の一時。

「こんにちは。」

と、和奈さんが、製鉄所にやってくる。右手には大きな風呂敷を持っている。額縁に入れた感謝状が入っているのだろう。

「はいどうぞ。ちょうど、起きていますから。」

と、ジョチさんは、彼女を、四畳半に連れて行った。ちょうどその時四畳半には杉ちゃんがいて、水穂さんに少しだけだから、頑張りやと声をかけていた。

「えーと、磯野水穂さんと言いましたよね。この度は、遺跡の発見に、協力してくださってありがとうございました。お礼に感謝状を持ってきたのですが。」

水穂さんは、一生懸命起き上がろうとしたけれど、長らく食事をしていなかったので、それはできなかった。

「まあ、御覧の通りのありさまだ。感謝状は受け取れないね。貰うんなら、僕が代理でもらっておくよ。」

と、杉ちゃんが言った。和奈さんは、ますますわけがわからないという顔をして、二人を眺めている。

「一体どういうことよ。何だか私、明治時代に来ちゃったのかしら。ここにいる人たちみんな着物だし。」

和奈さんは試しに右ほほをたたいてみるが、ちゃんと音がしたので現実世界だということがわかる。

「まあ、明治でもなんでもないよ。まあ、こういう状態だし、水穂さんには、受けとれない。あきらめて帰ってくれないかな。」

と、杉ちゃんは言った。

「しかし、なんで、ここまで弱るくらいまで悪化させたのよ。日本社会にいれば、今はあり得ない話ではないの?」

と、和奈さんは驚いてそういうことを言った。

「まあ、銘仙の着物がその答えだね。お前さん、考古学とやってる歴史学者なら答え分かるよな。そこを理解してもらったら、さっさと帰ってくれ。」

杉ちゃんにそういわれて、和奈さんは水穂さんの着ている着物をしげしげと眺めた。

「そうね。秩父銘仙の事ね。今は、確かに趣味的なもので着ている若い女性も非常に多いけど、本当は、貧しい人たちの、、、。」

和奈さんの声はだんだん小さくなっていった。

「ほら、わかったなら、さっさと帰れよ。お前さんみたいな高名な身分のやつが、銘仙の着物を日常的に着ているやつに、話しかける何てあり得ない話だからな。」

と、杉ちゃんはそういうことを言っている。こういう事を、口に出してすぐ言えるのは杉ちゃんだけだろうな、とジョチさんは思った。

「お前さんは嫌だろう?こういうやつに話かけるの。こういうやつに、えらすぎて免疫ないんだもんな。だから無いんだったら、さっさとここから立ち去ってくれた方が良いな。」

「いいえ、私は。」

と、和奈さんは言った。

「其れでも、水穂さんに感謝状を贈りたいです。」

杉ちゃんたちは、大きなため息をついた。




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銅鐸 増田朋美 @masubuchi4996

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