一月二十二日 桃野千秋の日記
大学生は関係ないだろ、と言われそうだけど、バイトのシフトは減っている。
いや、減らされている。平等に減るならいいけど、ベテランのフリーターの人たちとか、正社員のお気に入りの連中だけ優遇されている感じ。
横山さんが抗議したら、家族持っている人たちは家庭を守らないといけないから独身は我慢しろ、だそうだ。なんか納得いかない。
じゃあ、結婚でもしようかな。実は結婚してます、子どももいますって言ったら、優遇してくれるんだろうか。しないだろうね、どうせ。
頭きたから嫌味を言ってやった。それぐらいはやらせてほしい。でも、これでまた態度悪いって評価になるんだろうな。あーいやんなる。クビにならないだけマシとか考えるようになったら、もうやつらの思うつぼなんだろうな。やつらって誰かわからんけど。
マジメな話をすると、別に困っているのは飲食だけじゃない。手を洗う回数は増えたし、前はそんなに頻繁に洗濯しなかった上着もまめに洗っている。そもそも、マスクなんて重めの風邪ひいたときか仮病のときにしかつけなかった。あと花粉症のとき。
バイト先もいろんなタイプの非接触型の体温計を買ったり、アルコール消毒のボトル置いたり、加湿器買ったり、いろいろやっている。出社する従業員を削減するっていうのも、リストラ的なことに利用されちゃっている気がする。
オリンピックやるやらないも、なんか先にやらないっていったほうが負けのチキンレースみたいになっちゃっているし。
フルサイズで観客入れてってのは、まぁ無理だろう。プロ野球だってサッカーだってそうなんだから。あぁ、この一年前の美術展も行きたかった。大きな絵がみたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます