1月4日 白井冬至朗の日記
本当に大凶のおみくじが出たときは震えそうになった。いや、震えた。神社でモモノに会ってから気がついた。例のあの感じだ。これは夢で見たことがあるぞというやつ。デジャブなんて気のせいと人は笑うかもしれない。確かにデジャブと呼ばれる現象の90パーセントは気のせいだろう。問題はそうではない残りの10パーセントだ。大吉のビジョンもそうだ。これは覚えていない予知夢の断片だとみていいだろう。昔から夢にでてきたことが現実に起きることがよくあった。子どもの頃は信じてもらえなかった。きっと親には嘘をついていると思われていたのだろう。中学二年生の後半くらいから、これは本当の変な能力で、あまり人には言わないほうがいいとなんとなく感じた。高校生になってピタリと止んでいた能力が、最近またちらほらと発動するようになった。害のない予知夢だったから気にしてなかったが、今回はまずい。人が死ぬ。それも刺されて死ぬ。最悪なのは、それが知り合いなことだ。わけがわからん。なんでまたアオが死ななきゃならないんだ。
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