ブラック企業に就職した俺がチートスキル(精神疾患)を手に入れて、現実社会で俺YOEEEE!!する実話2! ~ブラック・アーティスト群像劇編~
第20話 設立。劇団A組! そしてGhost、1500円で社長になる。
第20話 設立。劇団A組! そしてGhost、1500円で社長になる。
芸能事務所Cの倒産後、役者Aによって呼び集められた所属タレントたちとGhost。
所属タレントたちの愚痴から芸能事務所Cのグダグダな背景が垣間見える。
それはそうとみんなを呼び集めた役者Aには何やら思惑だあったようで……
〇俺たちでイベントをやろう!
芸能事務所Cの残党たち愚痴が宴もたけなわになった頃、みんなを集めた役者Aはようやく本題にはいりました。
役者A
「この劇場みたいに、俺たちの地元には意外と隠れた面白い場所が結構あるんだよ。こういう場所で俺たちみたいな若者が地元を盛り上げていったら、街の人達も応援してくれると思うんだよね」
さて、この『俺たちみたいな若者が地元を盛り上げていったら、街の人達も応援してくれると思う』と言う言葉、役者Aは今後事ある毎にこの言葉を発するようになります。
が!!
Ghost
(アンタ、とっくにアラサーやん。そんなに若くないでしょうに……)
ツッコミはさておき、役者Aの具体的なプランは
・こういった劇場(ちなみに音響、照明等の設備は最低限の物しかない。工夫が必要!)は、かなり安い値段でレンタルされているから利用しない手はない。
・そういった場所を借りてお客さんを集めれば、街自体が盛り上がる。
・オレ(役者A)は一人芝居をやりたいけれど、芝居だけじゃなくてあらゆる表現を取り入れたい。ダンスがあっても良いし、歌があっても良いし。だから、みんなでイベントをやりたい。
・地元のラジオ局やテレビ局(地方局)にも売り込んで宣伝してもらう。
と言った感じ。
役者A
「友達の母親が○○テレビで働いてるから、口利きしてもらう……」
「○○ラジオに知り合いが居るから営業かけてみる……」
みたいなことを言っておりましたが、これを聞いた僕は、
Ghost
(あれれ~? 講〇社の知り合いを紹介してくれるって言ってたC社長の姿とかぶるぞ?)
などと思ったのもです(/・ω・)/
〇古今東西、名前は大事!
役者A
「とりあえず活動するにあたって劇団A組、みたいな感じの名前で進めていこうと思うんだけど……」
という役者Aの言葉に対して固まる面々。
【プロローグから抜粋】
◎劇団A組
役者Aが立ち上げた劇団。一人芝居がメインなので役者は一人。裏方は、ほぼ全てを僕が作り上げていた。公演の時は演劇以外に音楽などの演奏も行っていた。
このエッセイでは個人の特定を防ぐため、登場人物の名前をアルファベットで表記しているせいでわかりづらくなって申し訳ないのですが、
この【劇団A組】の【A】、役者Aの本名、下の名前、個人名なんです。
もし役者Aのフルネームが日本人に一番多い名前である【
【
と言っている状態なわけです。さらに気が小さいのに強がりの役者A、「組が着くとヤクザっぽくていい」などとも言っておりました。
う~ん、チンピラの価値観は難しい。
まぁ、よくよく思い出せば、和服を着て表現活動をする集団【
(ちなみに和服会は自然消滅しましたが、路上アート集団自体は僕が主導する形でこの時も継続中)
ネーミングはともあれ、劇場を用いて演劇を始めとした様々な表現を披露していこう、と言う事になり、その日は解散することとなりました。
ちなみに、前エピソードでも書きましたが劇団A組に参加することになるのは【胡散臭い女性ミュージシャンB】と【実力もあり真面目な男性ミュージシャンD】の二人のみ。
他のみんなは、最初から役者Aの胡散臭さに気づいていたのかもしれない(/・ω・)/
〇Ghost、時給1500円で社長になる。
役者Aの企画について話しを聞いた数日後の事です。無職になってしまったとは言え、ブラック企業から解放された僕はひたすら自宅でダラケきっておりました。
いつか会社は辞めるだろう、と心のどこかで思っていた僕でしたので、少ない給料をひたすら切り詰めて貯金はしておりましたので、節約していれば一年くらいは生活できるお金はあったのです。三か月後には失業保険も出るしね(/・ω・)/
そんな中、突然鳴り響く携帯電話。
また役者Aがヨタ話するために電話かけてきたかな? と思ってディスプレイを見てみると、そこには前職B社の取引先の名前が出ておりました。
(何かトラブルか? いや、でも俺辞めたから関係ねえしなぁ……)
無視しても良かったのですが、まぁ、トラブルの対応やクレームだったら「俺もう辞めたんで、関係ないんで!」で済ましてしまえるわけだし……と思って出てみる事にしました。
Ghost
「……もしもし」
取引先
「あー、良かった出てくれて。B社辞めたんだって?」
Ghost
「ええ、辞めましたけど何です?」
(ちなみにこの取引先には良い印象はないです(笑))
取引先
「いや、もし時間に余裕があるようだったらさ。お金は出すから仕事請け負ってもらえないかと思って」
Ghost
「はぁ? 御社に就職する気はないですよ」
取引先
「ウチで雇おうって事じゃなくてね。前にうちの会社経由で別会社に出向したことあったでしょ? そこが忙しいらしくてね」
取引先からの話を掻い摘んで書きますと、僕がB社にいた時に、
B社 → 取引先 → さらに別会社の工場
へ出向していたことがありまして、その【別会社の工場】が忙しくなってしまって猫の手も借りたい状況だそうな。つまり僕は孫請けですね。
取引先
「大体三ヵ月くらいになると思うけど、Ghost君にはウチと個人で契約してもらって、その工場に行ってもらって働いてもらう感じ。残業はほぼ無し、完全週休五日制で祝日も休み。っていうか余計にお金が発生するから残業はしないでね」
Ghost
「して? 金額は?」
取引先
「時給1500円でどうだろう?」
Ghost
(今までの人生で最も高時給!?)
悲しいかな、ブラック企業生活が長いせいで時給換算で平均賃金以下の労働はもちろんの事、時給1000円以上になった事が無かった当時の僕です。時給1500円? それ、もはや石油王やん!
Ghost
「やります。やらせてください!」(実際はこんなに必死にお願いなんてしてないのよ(/・ω・)/)
取引先
「それじゃ、うちに契約書があるから今度事務所に来て」
と言った感じで話しはとんとん拍子で進み契約が完了。数か月と言う契約ですが晴れて個人事業主? 自営業? と言う形でお仕事が始まります。
まぁ、数か月で終わる仕事の予定だったので開業届とかは出していませんので、社長、と言ってしまうのは語弊があったかもしれませんけれど(/・ω・)/
さて、これから臨時の仕事を請け負いつつ役者Aの劇団とも関わるようになっていくのですが、同時に僕に降りかかる厄災がありました。それは……
多量処方されていた精神安定剤の離脱症状、です。
劇団の立ち上げに向けての下準備をしつつ、離脱症状に苦しむわけですがその詳細は次回に。
to be continued(/・ω・)/
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