ブラック企業に就職した俺がチートスキル(精神疾患)を手に入れて、現実社会で俺YOEEEE!!する実話2! ~ブラック・アーティスト群像劇編~
番外編 チートスキル(精神疾患)を手に入れたオレが普通のブラック企業(別の異世界)に転職(転生)して、再びオレYOEEEE!! する話し。
番外編 チートスキル(精神疾患)を手に入れたオレが普通のブラック企業(別の異世界)に転職(転生)して、再びオレYOEEEE!! する話し。
路上での表現活動を行っていた当時、僕は普通にサラリーマンをしていました。
その時に働いていた企業が《普通のブラック企業B社》。
前作を読んで頂いた方はご存じと思いますが新卒採用時、僕は超絶ブラック企業に入社してしまいました。
労働時間は一週間で100時間を超え、仕事内容は神経を使う作業、労働環境は冷暖房が一切利かない状況。さらにパワハラ、アルハラ、イジメが横行、社長は仕事サボって経費でラブホに行って(恐らく)、社員は業務で掛かった費用すら自腹で支払う。そんな職場で
今回のエピソードは僕が転職した2社目の会社、普通のブラック企業B社について書いていこうと思います。
ま、所詮はブラック戦闘力がたったの5しかないゴミブラック企業ですので、サクッとまとめていこうかと思います。
【プロローグから抜粋】
◎普通のブラック企業B社
Ghostが転職後に勤めていた会社。以前勤めていた超凶悪ブラック企業に比べれば超優良ブラック企業。
熱が四十度出ても、ぎっくり腰になっても、「やる気がない」「遊んでるから悪い」等の罵声を浴びせられる程度の優しい会社(白目)。
あ、もちろん風邪ひこうが怪我しようが仕事は休めませんよ(白目)。
B社は社員は六名ほどの零細企業です。
主な仕事は航空機関連の産業用機械(工場の中でガッシャンガッシャンって動いてる機械ね)の設計の
または設計者の
さて、設計と言う事でCAD(図面を描くソフト)を使うのですが、僕が入社したタイミングでB社は3D・CADを導入することになっていました。《注、当時の3D・CADはソフトだけで数十万~百万円代。それを扱うパソコンも百万円台ほど。ゆえに当時、勉強できる学校は無い。》
というわけでスキルアップという意味ではかなりいいタイミングでの入社だったと思います。三年ほどB社に勤めた間に3D・CADはやんわりとマスターしたのですが、もちろん順調ではなく、普通レベルのパワハラや不条理の数々が待っているのでした。
〇「お前、一番下っ端だからお
僕を除いたB社の社員は一番若い人でも三十歳超え。そして当時の僕は二十代前半。圧倒的に若手なので通常業務と同時に雑用も任されます。
お昼ごはん前には本社で働いている3~4人の為のお茶を淹れ、3時の休憩にもお菓子を用意してからコーヒーを淹れ、お客が来ればお茶を淹れ……茶坊主か!?
ちなみに僕はこの三時の休憩が大っ嫌いでした(笑)。
なぜなら!
社長 → 休憩時、ずっと不機嫌そうに黙ってる。
先輩1 →
先輩2 → 世話焼きなんだけど一言多い人。社長と先輩1に嫌われてるから黙ってる。
社長息子 → わりと常識人。空気読んで黙ってる。
Ghost → うん、帰りたい。
まぁ、この程度序の口。ブラックでも何でもありません。
〇風邪=甘え。うむ、正常なブラック企業の対応ですね(o^―^o)ニコ
この辺からブラック企業としての
例えば風邪をひいて熱が三十九度以上出て、喉の炎症のせいで完全に声が出なくなっても休めません! 当たり前です。ブラック企業ですから! (ちなみにこの時、バンドは休止中。デスボイスで喉を痛めたわけじゃないよ!)
もちろん医者にすら行けません。ブラック企業ですから!
社長
「遊んでるから、そうやって風邪ひくんだ」
Ghost
(あぁん!? 遊んじゃいけねぇのか!? アンタだって週末はパチンコ三昧だろうがボケがぁ!!)
と心の中でブチ切れておりましたが、当時の僕は度重なる不条理と
・パソコンに向かいながら目を開けて眠る。
・マウスをカチカチ鳴らしながら目を開けて眠る。
等々、サボる技術を覚えて体調回復に努めていました。
まぁ、眠ろうと思って寝ていたというか、体調不良や精神疾患によって気を失っていたという方が妥当かもしれませんが。
ちなみにB社にいる時に、世界では新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)のパンデミックが起こり僕も感染したのですが、さすがにその時は休めました。
まぁ、休んだ後は小言の嵐でしたが。
〇怪我=甘え。うむ、正常なブラック企業の対応ですね(o^―^o)ニコ
仕事内容は設計だけではありません。外注さんに加工してもらった部品を組み立てて製品を輸送するところまでが仕事です。また客先での機械のメンテナンスなども行います。
で、工業製品ですので当然ながら部品の殆どが金属の塊。つまり重い!
ある時、作業場所が確保出来ないような狭い場所で重量物を運ばなくてはいけない事がありました。狭い場所ですので適切な
まともに歩けないほど痛いし、寝てても痛いけれど、なってしまったものは仕方がない……のですが、ここは普通のブラック企業。
先輩1
「ワザとやったんじゃねぇか?」
Ghost
「
もちろんギックリ腰になったからと言って仕事は休めません。別に業務は忙しくないのにねぇ。隣で先輩2さん寝てたし。
当然、治りも遅くなっていくのですが、
社長
「何で三日もたったのに治らねぇんだ? 遊んでるから悪いんだ」
Ghost
(ギックリ腰が三日で治るか、ボケ! しかも医者に行く暇もくれないクセに!)
現在、僕が働いている業種は割と気軽に仕事の合間に医者に行ける雰囲気です。
うーん、ホワイト企業……いや、そっちが普通なだけか!?
ちなみにB社を辞めて数年後、腰のレントゲンを撮る事があったのですが、お医者さん曰く、
医者
「あー、腰の椎間板がちょっとはみ出しちゃってるね」
Ghost
「あふん」
〇本社を離れて派遣へ。そしてD・Ghost、スナックとフィリピンパブで大暴れ!!
B社に入社して一年ほどたったころ、僕も他の企業へ派遣されることになりました。
一応、大手の業務用プリンターメーカー。一部上場企業。けれどもピンハネされてるので、僕は変わらず安月給。
そして大企業
あと本編には関係ないけど食堂にて提供されるランチがクソ不味かったです。マッシュポテトなんて鯉の餌みたいな味だったし、麻婆豆腐や生姜焼は具材がほとんど入って無いドロドロの片栗粉の塊だったもの。
で、こういった企業の定番が”飲みにケーション”。週末の夜の部長クラスの人間が部署の若手を連れて飲みに行くのですが、何度か僕も
とある週末の事。
部長に連れられて、部署の若手数人と共にスナックに行く事になりました。
いたって普通のスナックです。ママさんがいて、他に一人二人、従業員の女性が居たのかな。僕らが店に入ったときには、他にも数組のお客さんがいました。
部長(定年間近)
「Ghost、お前バンドやってんだろ? バンドでやってるような歌、歌えよ」
Ghost
「え? ……いや、こういうところで歌うものじゃないんで」
部長
「良いから歌えって」
Ghost
(ス……スナックでデスメタル歌えとか正気ですか?)
いわゆる
とはいえ定年間近の部長に”デスメタル”について説明するのも億劫……というかほぼ不可能に違いない。う~む。
迷っても仕方ないので歌いました。デスメタル!
結果……
あれ~……僕が歌い始めた途端、他のお客さんが帰っていくぞ~。あれれ~。
ちなみに当時の僕の声量は大型のカラオケ店の二階でシャウトすれば、一階のトイレの中まで聞こえたそうです。
あと、ドラムセットの前で叫ぶと、音圧でドラムセットが『
つまり!
知ってた!! だから歌いたくなかったんだよぉ!!
こういう時は空気を読んで普通の歌でも歌えれば良いんでしょうけれど、僕の喉はデスメタル向けにチューンナップされているので、何を歌っても五月蠅い! そしてダミ声!
地声は普通なのにねぇ……。
けれども”歌”って本当に不思議な物何ですよねぇ。始めは嫌だったのに歌い始めると楽しくなってきてしまうんだもの……しみじみ。
結果……悪乗りして二曲、三曲と歌い始めたGhost!
阿鼻叫喚の店内!
外を歩く通行人が、驚いて店内をチラ見していく!
ドン引きするスナックのママ!
ヘビーメタルの派生ジャンル【ブラックメタル】という音楽は誰が一番、如何に邪悪か! という(アホな)問いを真面目に追求する
さて、当然ながらスナックに入って一時間足らずでスナックのママから
スナックのママ
「ぶぶ漬けいかがどすか?」
的な事を言われて飲み会は解散。晴れてGhostは出入り禁止になりましたとさ(´・ω・`)ショボーン
さすがの部長も引きつった笑顔を顔に張り付けておりました。いや、アナタが歌えって言ったんじゃん(笑)
その後、別の上司に、同じ流れでフィリピンパブに連れていかれて、全く同じ事をやらかして、そこも出入り禁止に。ひゃっはー。
まぁ、会社の付き合いで飲みに行くのが
あ、ちなみに両方とも僕はお酒は飲んでません。完全にシラフです。いえあ(笑)
〇設計者兼営業マン! それが出来るなら独立できんじゃん。
派遣社員として働く事約一年。リーマンショックがやってきました。
派遣切りなんて言葉が流行りましたが御多分に漏れず僕も切られてしまい、B社へと戻る事となりました。世の中には派遣切りされれば、それまで。ハイさよなら。なんてのがザラでしたから、ある意味運が良かったのだと思います。
もちろんB社に戻ったところで仕事はありません。儲けに繋がる確率の低い見積もり設計くらいなものです。そんな日々、業を煮やした社長がキレました。
社長
「仕事ないなら探してくればいいだろ! お前らも営業しろ!!」
Ghost
(えー……それが出来たら会社にいる意味ないじゃん(笑))
ちなみにB社の社員は全員が設計者です。営業は社長一人。う~ん……。
まぁ、社長命令ともなれば仕方がありません。次の日から午前中は営業。午後は見積もり設計、という二足のわらじが始まりました。と言っても僕以外の社員は(年齢のせいか……)「営業なんて出来ない!」と言い張って動く人はほとんどいませんでしたが。
とりあえず関連会社をリストアップして、片っ端から電話をかけて(もちろん殆ど断られました(笑))、話を聞いてくれそうな企業さんの所へご挨拶に行く……と言う事をやっていたのですが、結局僕の本業は設計。
設計の仕事が出てくれば営業の仕事がおざなりになるのは当たり前で、そうこうしているうちにご挨拶へ行った企業さんとの関係も薄れていきます。
なるほど、世の中のほとんどの会社が”設計”と”営業”で部署を分けている理由がよく分かった次第であります。
……いや、やる前から気づけよ。
〇あ、精神疾患は絶賛悪化中です(笑)
設計業は納期との闘い……と言う事で残業はそれなりにありました。まぁ、残業代は出ていたのですけれど(残業代出るんですか!? ホントですか!? ホントにホントですか!?)、過度な労働に耐えられるわけもなく僕の精神疾患は悪化の一途をたどっている状態でした。
ここで当時の僕の一日のルーティーンをご紹介。
6:30 起床、と共に異常な吐き気。
浴室へ行ってシャワーのお湯を浴びながら床に倒れ込み、気絶。
すでに体を洗う気力もない。歯を磨く気力すらない。
ちなみに目覚めた瞬間に吐いたりする事もしばしば_| ̄|○、;'.・ オェェェェェ
7:00 脱衣場に置いていた携帯電話のアラームによって意識を取り戻す。
這うように着替えを済ませる。朝食は無し。
吐き気が凄くて食べれない。歯も磨けない。
7:30 出社。
仕事中、過呼吸、パニック発作等にならないように出来るだけ呼吸を整えている。
特に体調が悪い時は居眠りをして発作をやり過ごす。
22:00 帰宅。
スーパーで買ってきた半額の惣菜を食べる。
すでにお風呂に入る気力はない。
理由もなく手が痙攣。
自分がどこに居るのかわからなくなる。
意味も無く自分の顔を殴り始める。
すがるようにスケッチブックに向かい絵を描く。
もしくはパソコンに向かって小説を書く。
24:00 就寝……と言いたいところだけれど寝付けない。
眠っても一時間おきに目が覚める。
精神疾患を患う前、「うつ病になると風呂にも入れないし、歯も磨けない」なんて話を聞いた事があったのですが「さすがにウソやろ~」と思っていたのに本当だったのね……とショックを受けた事を覚えています。
こんな生活でよく虫歯にならなかったなぁ(笑)
うつ病等、精神疾患を患った方ならわかると思いますが、こういった状況の惨めさと言ったらありません( 一一)
さて、この他にも、自分のミスを僕のせいにしたあげく、僕に客さんの所へ謝りに行かせる先輩1やら、仕事中は大体寝ている先輩2やら、便乗して居眠りしてるGhostやら……以前勤めていたブラック企業に比べればマシですが、それでも問題だらけのB社でしたので、必然的に僕はこう思うようになります。
(あー、仕事辞めてぇなぁ~)
to be continued(/・ω・)/
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