第6話 どういう状況?

「ちょっと貸して。」


風が宇乃から手紙を貰い、読む。


「どうも、校長です。」


いや、校長だったのかよ!


「神無月高校を良くする委員会の皆さん、集まってくれてありがとうございます。もしかしたらこれを見つけるまでに時間がかかったり、驚かせてしまったかもしれませんね。

今日は、神無月高校を良くする委員会について説明したいと思います。まず、活動内容についてです。名前の通りです。」


雑!雑すぎる!


「そしてこの会議室は委員会専用です。会議室の前に悩み事を書いて入れるアンケートボックスを置き、その内容に沿って活動してもらいます。活動日は毎日です。もちろん全員ではなく、残れる人だけで結構です。活動は大体2時間程度で終わらせてください。終了後は職員室前にある報告ノートにて今日の内容を書いてください。そして今日君たちにやってもらいたいことがあります。」


…なんだろう。


「委員長と副委員長を決めてくださーい。ついでに今週の人数割り振りもよろしくね!」


今日の内容それだけなの!?俺達の待った時間は何?1時間以上もここで自己紹介とかゴキブリドッキリとか…本当に何やってんだろ。


「何となく分かりましたけど…。やっぱりどういうことですか?」


制服についたホコリをはらいながら橋渡が聞く。


「うーん、とりあえず生徒の悩み聞いて解決すりゃいいんだろ?」


「me相談聞くのとか苦手です…。」


…誰もさっきのゴキブリドッキリが校長のしわざだったことに突っ込まないの?

もしかしてこんなに気にしてるの俺だけ!?


「睦月、さっきからすごい険しい顔してるけど大丈夫か?」


隣にいた一青が睦月の顔を覗き込む。


「ん!? だ、大丈夫!」


あっぶねぇ…!まさか顔に出てたなんて、気をつけよ。

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