第7話 委員長と副委員長

「ていうか今日は委員長と副委員長を決めるんだろ?」

「やりたい人いるー?」


………。


「えっと、俺やろうか?」


誰もやらないならやるよ。の雰囲気でゆっくりと手を挙げたのは風だった。


「いいのか!ありがとな雪斗!」

「うん、天ちゃんは部長で忙しいしさ。」


次は副委員長。


「文、やる?」

「…無理。」

「宇乃くんと橋渡くんは?」

「meには荷が重いっていうか…。」

「僕には向いてないです…1年だし。」


まずい。

この状況はまずい。

このままいけば俺か一青になる。

だが一青は…!


「俺も部活に集中したいんで遠慮します。」


あーー。

もう俺しかいないじゃん。


「…睦月くん、ごめんけど副委員長お願いしていいかな?」

「……はい。」


俺が副委員長…か。

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