第2話
まじか、
しかも一応、ちゃんと体育着。
でもあれ、ブルマだよな……程よいムチムチ感のある足、迫力のあるおっPAI……
なんか、ちょっとエロいのだが…まあ、いいか。エロいのはこっちからすると嬉しい…というのは冗談でー。
「お、
先生が体育館の前から後ろまで届く声で、
「嫌です。私は整列しません。」
まじかー、なんでだー。教師に反抗するのかー。
あ、てか、本当にやばそう…。
「
「はい?その前に私の話も聞いていただけませんか?」
「う、しょうがない……。」
あれ、なんか、
先生の顔が赤い……?なんかニヤけてる……!?
あ、あれは、たぶん
「
あいつ、言葉遣いだけはお嬢様なんだよな。
「それでですね、
えー、まじか。テニスはそこまででもないんだけどな。ま、いっか。
「わかった、俺はしてもいいぞ。
「めんどくさいな、まあ今回は特別に許可しよう。
あ、そこはすんなり許可してくれるんですねー。
「
「それでは、
「あぁ、手加減はしなくていい。」
テニスなら負ける可能性もあるが、ついカッコつけて言ってしまった。これで負けたら最悪だ……。
「あら、
なめられてるのは絶対俺の方なんだけどな。
俺と
「時間もないし、先に5ポイントを先取した方が勝ちな。」
「たったの5ポイントですって。そんなの私の勝ち確定ですわよ。」
たしかに、常識からして5ポイントは少ない。
テニスのルールで1ゲームは、相手より先に4ポイント取れば勝ち。そして、相手に対して2ゲーム以上の差をつけて先に6ゲームを取ると、セットの勝者となる。さらに、3セットマッチの場合、先に2セットを取れば勝ちだ。
ということは、かなり短い試合になるということだ。
まあ、そんなのどうでもいいんだけど。
「では、いきますよ。あ、サーブはやらせて頂いてもよろしいでしょうか?」
もう始めるのか。まあ、勝てばいいんだ。
「どーぞ。」
なんか、さっきと雰囲気が違くなった。強いオーラが凄い。
サーブが、来た。速いな。でも、あれぐらいなら打てるな。
バシッ、パシッ、ドカッ、バチッ、パチッ
「えっ、
「
体育館がザワついている。
たしかに
あのボール…
ボールはコートよりも奥に飛んでいった。初めて得点が決まった。俺が先制した。
「先制したからって、勝てるなんて思わないでくださいね。」
けど、次もラリーは少し続いただけで、すぐに
その次のサーブも前より弱気になっていて、俺が思いっきり打ち返してポイントを得た。
さらにその次は最初みたいにいいラリーができていたと思っていたら、急にネットに引っ掛けるし。次のポイントで俺の勝ちになる。
でも、
結果、俺が勝った。
「
「待て。
「いえ、そんなことはないですよ。」
「いや、ホーム綺麗だったし、サーブは俺より全然上手かった。」
「それは当たり前です。」
そう言いながら振り向いた彼女の目は少しうるうるしていた。
「矢崎くん、この授業の後、少しお時間よろしいでしょうか。」
「あぁ。」
「では、私はこれで。」
ん?というか
だから俺は別のことを言った。
「先生、授業を進行させてください。」
「あ、あぁ、そうだな。」
て、先生もそんなかよ。
そのあとほんの少しだけ授業を行って、授業時間は終了した。
大体の生徒が、6時間目が終わり帰れるということしか頭になさそうだった。
「今日の片づけは
だるっ。正直なところ、
「これで授業を終わります。礼。」
「
喋りかけてきたのは
「わかった。」
正直、報告されなくたって、わかってることだけど。
彼はなにがあっても早く帰りたい主義の人間だから、部活がなくて俺の用事があるとき、いつも先に帰る。
彼にとっては、帰宅大なり友情だ。まあ、それでこそ彼らしい部分でもあるが。
俺は
「じゃあ、片づけますかー。」
「は、はい。そうですね。」
だいぶ片付けも終わって、残りはボールの入った箱が二つになった。
二人は、最後にそれを体育倉庫に片付けに行った。
矢崎くんと山田さん~本来モブであるはずの彼女をヒロインにした結果~ 黛あめ @mayuzumiame6
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