2話

“宇都井だってよ。このクラスにいる”

“へー、あの子ね。窓際のこっち見てる”

“すっげー見てる”

「お前らここの問題いけるか?いけたら黒板に書いてみろ」

「はい。」

“まぁ、先に私達のことしれなくて怒ってるのよ。オコチャマは”

“オコチャマ?”

“甘やかされて生きてきたのよ”

「っお、正解だ。」

「ありがとうございます。」

“みんなのことは?”

“まだよ、みんなも聞かれなかったら言わないだろうからいつ気づくんだか”

“そんなもんか、なつみが一人?”

“えぇ。しかも階が違う”

“うわ、かわいそ”

“楽しそうよね。バスケ今日から?”

“うん。次の休み時間に彼と話してみる”


「さとしって呼んでいい?

俺、荒生バスケ部なんだ。今日部活あるけど見学する?」

「あ、うん。そのつもり」

「他のクラスのやつを待つけど一緒に行かねぇ?」

「ありがとう。オレ人見知りだから、声かけてもらって助かったよ。何人いるの?」

「この学年だけで5人だからさとしが入ったら偶数になって最高だな!へへ!あ、このクラスは俺だけだよ。」

「そうなんだ。仲良くしてくれよ。」





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