ファンタジーでありリアル、リアルでありファンタジー。生きるということは細かい選択肢の積み重ね。その積み重ねが未来へとつながっていく美しさと残酷さ。人は常にベストな選択肢を選びたがるものですが、ベストがない場合はどうすればという気持ちになる心揺さぶられる作品です。この国が置かれている状況、禍・老朽化・不満etcetc...今は常に世界が生まれた5分前なのかもしれませんね。
世界認識がもにょル。
お互いがお互いの命の恩人という奇妙な二人。その二人が交差することで何が起きるのか。世界が選択した結末がとても温かく、幸せな気持ちになれる作品です。
ほぼ四千文字でこれだけの内容。文章に一切無駄がなく考えさせられ、勉強になりました。文章は濃ゆいけど、内容は爽やか…。
吸い込まれるように読み進めてしまいました。儚く柔らかい美しい情景と雰囲気が伝わってきます。短編でも淡い少年と少女の世界を大いに感じられる作品です。心がほわんとして、ゆっくりとした時間に浸れました。素敵な作品を届けてくださり、感謝です。