第7話

「あのね、鑑定のスキルもそうなんだけど、スキルが表記される系のスキルは表記されている時の波長を思い浮かべれば簡単に表記されるの」


「う…ん?どういう事?」


「うーん。言葉だと伝え辛いなぁ。…そうだ!アリサちゃん!ちょっと歌ってみせて!」


「え?今?」


「うん!今!」


「と言われても何を歌えば…」


「何でもいいよ!歌であればなんでも!」


「そ、そう?じゃ、じゃあ。んッん。ららら・らら〜ら・らら〜♪」



 スキル[ワンマンライブ]


 作曲の手引き→中級ꫛꫀꪝ✧‧˚

 評価[雑]6[普通]4[上等]0[神]1


 作詞の手引き→初級

 評価[雑]6[普通]5[上等]0[神]0


 演出の手引き→初級

 評価[雑]6[普通]5[上等]1[神]0


 演舞の手引き→初級

 評価[雑]6[普通]7[上等]2[神]0


 衣装の手引き→初級

 評価[雑]7[普通]6[上等]0[神]0


 歌唱の手引き→初級

 評価[雑]0[普通]6[上等]7[神]0


 魅力の手引き→極ꫛꫀꪝ✧‧˚

 評価[雑]1[普通]1[上等]0[神]4


 話術の手引き→中級ꫛꫀꪝ✧‧˚

 評価[雑]1[普通]5[上等]0[神]1



【掲示板】アリサちゃんを支える会


 1名前:ララ

 アリサちゃん、この感覚忘れないで。


 ……………


「アリサちゃん、この感覚忘れないで」


「ふぇ!」


 表記が消える。


「この感覚…この感覚」


 スキル[ワンマンライブ]


 作曲の手引き→中級ꫛꫀꪝ✧‧˚

 評価[雑]6[普通]4[上等]0[神]1


 作詞の手引き→初級

 評価[雑]6[普通]5[上等]0[神]0


 演出の手引き→初級

 評価[雑]6[普通]5[上等]1[神]0


 演舞の手引き→初級

 評価[雑]6[普通]7[上等]2[神]0


 衣装の手引き→初級

 評価[雑]7[普通]6[上等]0[神]0


 歌唱の手引き→初級

 評価[雑]0[普通]6[上等]7[神]0


 魅力の手引き→極ꫛꫀꪝ✧‧˚

 評価[雑]1[普通]1[上等]0[神]4


 話術の手引き→中級ꫛꫀꪝ✧‧˚

 評価[雑]1[普通]5[上等]0[神]1



【掲示板】アリサちゃんを支える会


 1名前:ララ

 頑張って!アリサちゃん!


 ……………


「………」


「あ、出た!」

「本当!」

「やった!出来た!」

「ほっ、良かった。じゃあそのまま維持してね」

「う、うん」



「じゃあ説明していくね。スキル表記に作曲・作詞・演出・演舞・衣装・歌唱・魅力・話術の8つの項目があるの分かる?」

「うん!分かるよ!」



「これらはアリサちゃんの歌う時に必要な大まかな要素が含まれているいるの」

「歌う時の要素?」



「そう。アリサちゃんの歌を聴く人達を魅了する為の要素、もっとアリサちゃんの歌を聴きたい、何度だって聴きたいって思えるように引き付ける要素」

「は、はあ」



「これらをレベルupして行くことで聴く人達の評価が上がっていくの」

「へ、へえ〜」



「その下に評価があるでしょう?」

「あるね」



「それはアリサちゃんの歌を聴いた人の評価で加算制の評価ポイントなの」

「はあ」



「評価は[雑]が1ポイント[普通]が10ポイント[上等]が100ポイント[神]が1000で1000ポイントでレベルが上がるようね」

「なるほど」



「レベル表記は初級、中級、上級、極ね。後、手引きの所もレベルup表記があるのね。極めたら手引きから教科書、専門書に格が上がるみたい」

「凄いね」




「スキルのレベルを上げるには多くの人達の前で歌って歌って歌い捲るしかないんだけど」

「なるほど」



「ただ、歌うだけでは効率が悪いの。だからスキル表記にあった作曲・作詞・演出・演舞・衣装・歌唱・魅力・話術に対応した技術を身に付ける必要がこのスキルを向上させる鍵ね」

「凄いね」


「えへへ。まあ、これくらいは鑑定を持っていれば大したことないよ」

「なるほど」



「それで作曲・作詞・演出・演舞・衣装・歌唱・魅力・話術の技術upの為に先ずは歌詞作りと衣装作りは必須だと思うの」

「凄いね」



「ねぇアリサ話ちゃんと聞いてる?」

「なるほど」


「アリサちゃん?」

「はっ!えーとどこまで行ったっけ?」


「アリサちゃん…」

「ごめん。途中で着いて行けなくなっちゃった」


「もう、仕様がないなぁ〜。じゃあ私がこれからアリサちゃんのマネージャーになるよ」

「え?マネージャー?」


「そう!私はアリサちゃんが花開く時に一緒にその光景を見ることが出来る特権階級だよ!」

 恍惚とした表情で拳を握り見上げるララちゃん。



 そして、若干引く私。

「は、はぁ。なるほど。それでですねララちゃん、1つ質問があるのですが」


「はい!何でしょう。アリサちゃん!」

「私のスキルって結局何?」



「アリサちゃんのスキルは作曲・作詞・演出・演舞・衣装・歌唱・魅力・話術の総合芸術スキルです!」

「つまり?」


「むう!ここまで言って気づかなかったんですか?アリサちゃんは無能どころか8つのスキルを持つ超有能スキル持ちって事ですよ!」

「ナッナンダッテー」


「なんで棒読み?ただ、芸術系スキルなので育て上げないといけなくて、でも極めれば国中、いえ世界中がアリサちゃんを必要とするスキルなんです」

「そ、そうなんだ。そうか。うん、それを聞いてまだ頑張れる気がするよ」


「そうですか。良かったです!じゃあ作詞と作曲頑張って下さいね。後あと服装ももうちょっと可愛くしてきた方が効果倍増間違い無しデスよー!」

「そ、そうなんだ。うん、頑張る」



「準備出来たらゲリラライブですかね!」

「何?それ」

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