第13話 初めてのサバゲ

 土曜日の朝がやって来た。


 先日の約束通り、智佐のスマホに紅刃からSNSでメールが来ていた。かなり奇抜な人かと思ったが、メールの内容はちゃんとしていて、しっかりと待ち合わせの場所と時間が指定されていた。


 サバゲに必要な道具は事前に先輩達に聞いていた智佐はそれらを詰めたキャリーバッグを引いて、電車に乗り込んだ。


 待ち合わせはCQBランドに一番近い駅。


 智佐はホームに降りて、改札を抜けて、駅舎の前に出る。小さな駅なので、ロータリーと呼べるような場所は無く、ちょっとした道路があるだけだ。


 「あなたが小鳥遊さんね」


 智佐は女性に声を掛けられた。振り向くとそこには長身痩躯のモデルのように綺麗な女性が立っていた。


 「あ、はい」


 声を掛けられた智佐は慌てて返事をする。


 「そう。私は射撃部の五十嵐弓香。うちの副部長からあなたをCQBランドに連れて来るように言われたから」


 そう告げると彼女は傍らに置いてあった大型のバイク、ホンダV-MAX(海外モデル)に跨った。


 「場所は近いから。荷物はしっかりと抱えてね」


 バイクのタンデムシートに智佐が跨ると、バイクはドドドと音を立てて、走り出した。


 狭い街道を抜けて、少し下った坂の先にそこはあった。


 かつて、町工場であっただろう建物とその隣にある駐車場。


 「着いたわよ」


 弓香に言われて、智佐はタンデムシートから降りる。


 「智佐さん、待ってました」


 そこには紅刃が立っていた。恰好は少しダボっとしたズボンに白を基調とした長袖のシャツ。膝や肘には大きなサポーターが装着され、ポーチなどが取り付けられた袖無しのジャケットを着ている。


 「お、遅くなりました」


 智佐は慌てて、お辞儀をする。


 「そこでチェックを済ませて、会計をしたら、奥の更衣室に行きなさい。着替えが終わったら、ここに。私がちゃんとしたトレーニングを教え込んであげるから」


 「は、はい」


 智佐は慌てて、言われた通りにした。


 更衣室に入ると、ロッカーと折り畳み机が並んでいる。


 すでに十人程度の女性がそこに居た。


 「智佐ぽん、ようやく来たわね」


 麗奈が声を掛ける。すでにサークルの仲間達も集まっていた。


 「今日は久美子がイベントで来れないから、戦力が一人、足りないけど、智佐ぽん奪還の為、我々は頑張るわよ」


 本人を目の前にして、麗奈は奪還宣言をすると、他のサークルメンバーも合わせるように掛け声を上げる。


 「ふふふ。奪還ですって?」


 突然、智佐の背後から現れた紅刃が彼女を抱き寄せ、麗奈に対して、挑発的な物言いをする。


 抱き寄せられた麗奈の顔は紅刃の豊満な胸に押し付けれて息苦しい。


 「悪いけど、あなた達は今日、徹底的な敗北を知り、私に跪くのよ。そして、許しを乞うの。無様にね」


 紅刃が高笑いをすると麗奈が怒りを露わにする。


 「絶対にぶっ倒してみせるわ。その為に今回は新兵器を投入するんだから!」


 麗奈が傍らから取り出したのは一丁の電動ライフル銃だった。


 「そ、それは・・・」


 紅刃が少し怖気づく。


 「ふふふ。一目で気付いたわね。これはトレポンよ!」




 トレポン ートレーニングウェッポンー


 SISTEMA社が軍や公的機関での訓練での使用を前提にした電動ガンの事である。


 実銃にフィードバッグされる為に用いられるトレーニングアイテムである事から、限りなく、実銃に近いフィーリングを再現されるた。サイズ、重量は無論の事、従来の電動ガンではコスト面などからデフォルメされた箇所は全て改善され、尚且つ、トリガーのコントロール部分に関してはCPU搭載基盤にて、キレの良い射撃が可能となっている。


 それ故にやや、高額になってしまっているが、その存在感は高く、サバゲーマーなら、いつかは所有してみたい物となっている。




 「センチュリオン CMR 13・・・ダットサイトにブースター、ストロボライトなどを装着して・・・お値段は・・・言えない」


 麗奈は意味深に価格をボカす。


 「装着されたアイテムも実物・・・まともな頭じゃ、買えないわね」


 紅刃は麗奈を睨みつけた。


 そのやりとりを見ていた智佐は隣に立つ弓香に尋ねる。


 「あれってそんなに高いんですか?」


 尋ねられた弓香は少し考える素振りをしてから応える。


 「銃本体が30万。それ以外でも20万ぐらいしてるんじゃない?」


 「合わせて50万円っ!」


 智佐は驚いて、声を上げた。だが、その驚きに誰も反応などしない。トレポンとはそれ程の存在なのだ。


 「まさか・・・そんな物を用意してくるなんて・・・正気?」


 「買ったら使う。そして、自慢する。それがこの道の掟よ」


 麗奈は誇らしげに銃を掲げる。


 「ふざけるな。価格の差が、優劣を決めると思うな」


 紅刃が叫ぶ。


 「ふん・・・どうせ。あんただって、手にしている得物は何なの?」


 麗奈が紅刃のらしき、ガンケースを指さして言う。


 「・・・なるほど・・・見てみなさい」


 紅刃がガンケースを開くと、そこには一丁のライフル銃が入っていた。それを見た麗奈が呟く。


 「タナカのM700・・・それを選ぶとはね」


 麗奈の言葉に紅刃はフッと笑う。


 「あんたの得物には勝てないわよ。だけど・・・私の射撃技術とコレの組み合わせなら・・・」


 紅刃は麗奈を見下すような仕草をした。


 「あれ、そんなに凄いんですか?」


 智佐は再び、弓香に尋ねる。


 「うーん。所詮はエアコキだからねぇ。だけど、あの人の射撃技術は確かに凄いから・・・50メートル先からでも当ててくるわよ」


 「へぇ」


 智佐はイマイチ、凄さが解らなかった。


 紅刃は銃を取り出してから、麗奈に向かって告げる。


 「とにかく、この子を取り戻したかったら、私たちに勝つ事ね。今日のファーストステージは人質奪還ゲームよ」




 人質奪還ゲーム


 プレイヤーはテロリスト側と制圧側とに分かれる。テロリスト側は事前に制圧側から一人、人質となるプレイヤーを確保する。


 勝利条件はテロリスト側に居る人質を制圧側のスタート地点まで無事に連れ出す事。


 人質は制圧側のプレイヤーにタッチされる事で解放したとされ、移動と攻撃する事が可能になる。


 テロリスト側は人質が解放されるまで、人質を攻撃してはならない。ただし、人質が解放されたと同時に攻撃が可能になる。


 敗北条件は制圧側の全滅か人質のヒット判定となる。




 CQBランドは町工場を使って作られた全天候型のインドアフィールドである。工場であった空間には遮蔽物となるべニア板などが置かれ、まるで巨大迷路のようになっている。


 両チームはフィールドの端と端に分かれるように配置される。


 「セットアップ時は基本的にマガジンを抜いたり、マニュアルセーフティを掛けたりして、安全を確保するのよ」


 智佐は紅刃の隣に居た。紅刃は智佐にゲームの前の注意事項を説明する。


 「フィールド内ではゴーグルは絶対に外さない事。曇ってもよ。それと弾が当たったら、必ず、ヒットコールして、退場する事。当たったかどうか判断がつかない時はとりあえず、ヒットされた事にする事。当たったのに無視する事をゾンビ行為って事になるけど、ゲームじゃ、一番嫌われる行為だからね」


 「ゾンビですか・・・」


 「ヒットって事は死んだって事だけど、死んだはずなのに生きているからゾンビよ」


 紅刃の説明に納得する智佐。


 「まぁ、あとは実際にやってみるしか無いわね。最低限、ゴーグルとヒットコールだけは覚えておけば、ゲームは成立するから。楽しみなさい」


 紅刃は楽しそうな顔をした。


 その時、開始を意味するブザーが鳴り響く。その瞬間、紅刃を中心とする5人の女子が手にしたエアガンにマガジンを突っ込んだ。


 「いつも通りよ。マキ、サナエ!頼んだわよ」


 「了解」


 紅刃の指示に二人のプレイヤーが駆け出した。


 「じゃあ、私達も準備しましょうか・・・王女様」


 茶髪ショートの一人が紅刃に向かってそう告げる。


 「えぇ・・・あの子は私が始末するから」


 紅刃はゆっくりと歩き出した。


 「あなたは仲間が来るまで、ここから動けないから。ここで暫く、待っていてね」


 弓香に言われて、智佐はコクリと頷いて、そこに立っていた。


 因みに智佐の本日の恰好は上下を高校時代の赤いジャージ。頭に緑のバンダナ。手には軍手である。レンタルの東京マルイのM4A1自動小銃を担いでいる。そして腰には買ったPX4。


 智佐は正直、この恰好が死ぬ程、ダサいとここに来て、判明した。


 正直、ジャージなんて、誰も着ていない。弓香に聞けば、ジャージは薄いから当たると痛いとか言われるし。みんな映画とかに出て来るような軍人みたいな恰好をして、カッコイイのである。


 「お金貯めたら、私もあんな服を買おう」


 そう心に誓うように呟く。




 智佐がそんな事を思っている間にゲームは進む。


 野外フィールドに比べて、室内フィールドはどうしても狭くなる。その為、障害物は一人がすれ違える程度の通路が続くような感じになる。その為、全速力で走るとすぐに誰かとぶつかる。そこで戦闘が始まるのであった。


 閉所と言うより、そもそも同じパワーでしか弾の出せないエアガンにおいて、銃身長はあまり意味のある事では無い。故にゲーマー寄りのユーザーの多くは全長の短いモデルを選ぶ。特に足で稼ぐゲーマーは小型で回転サイクルの多い物を選ぶ。


 故にサバゲにおいて、初手となる戦闘は接近戦で多段数マガジンによるバラ撒きのような弾幕戦となる。


 飛び交うBB弾が板に当たり、激しい音が響き合う。


 そして、ヒットコールが木霊した。


 誰が最初にフィールドから外れたか。大きな問題であった。


 「サナエがやられた!」


 マキが叫ぶ。基本的にヒットされた者はフィールド内のプレイヤーに声を掛けたり、情報を与えるような行為をしてはならない。あくまでも生存しているプレイヤーのみが情報をやり取りするのだ。


 「ちっ・・・まだよ。弓香さん。マキの支援を」


 紅刃がそう告げると弓香が素早く前へと出ていく。


 「劣勢なんですか?」


 智佐は紅刃に尋ねる。


 「そうなるわね。同じ5人づつでやっているから、一人でも先にやられると大きな戦力差が生まれる。これがプレイヤー数が増えるとその割合は減るからそうでも無いんだけどね」


 「なるほど」


 最初の出会い頭による戦闘が終わると、今度は睨み合いが始まる。ある程度、互いが待ち伏せの状態に入る為だ。その中で進むとなれば、相手の位置を気にして動く必要がある。その為、動きは慎重になる。こうなると弾幕よりも精確な射撃となる。幾ら弾が撃てても、確実に仕留められ無ければ、先にやられてしまうからだ。


 動くにおいて銃身長は関係はないが、精確さと言う点においては銃身の長さは多少、影響を与える。だが、一番は全体の大きさだ。しっかりと構えられる銃の方が命中性能は高まる。その点において、紅刃が持つようなライフルは最も構えやすい形である事は間違いが無かった。


 再びヒットのコールが出た。


 「声からして・・・相手の方ね。これで戦力差は無くなったわ」


 紅刃がニヤリと笑う。


 「ここからが勝負よ。どちらが相手を上回り、侵入経路を確保が出来るか・・・私も行くわ。あなたは味方にタッチされるまで、この円から動いちゃ駄目だからね」


 紅刃がその場から移動を始める。智佐はその後ろ姿を見ているしかなかった。


 暫くは撃ち合う音が散発的に聞こえる程度だった。だけど、ヒットコールは聞こえない。


 「戦いが拮抗しているのかな・・・」


 智佐は不安そうに数分を過ごすしか無かった。


 「ほほおう。なかなか落ち着いているねぇ」


 ひょっこりと頭を出したのは郁子だった。


 手にはMP7PDWが握られている。


 「あっ・・・少尉」


 「こっちは筋肉バカがまっ先にやられちゃったからねぇ」


 筋肉バカとは多分、今井先輩の事だろう。


 「それで・・・周囲に誰も居ないみたいね」


 郁子は周囲を探りながら姿を晒した。


 バシュ


 刹那、銃声と共に郁子のヘルメットにBB弾が当たる。


 「なっ!?ひぃっとおおお!」


 郁子は驚きながらヒットコールを上げる。智佐は咄嗟にどこから撃たれたを探るが、まったく解らなかった。


 「ちいぃいい」


 郁子は閥が悪そうに両手を上げて、フィールドの安全地帯へと消えていく。


 智佐の居る場所は8畳程度の空間だ。隠れられる場所など無いと思っていた。だが、よく見れば、立てられた壁の隙間など、潜める場所は幾つもある。ようはこのゲーム。人質を餌にするという罠でもあるのだ。郁子のように下手に近付けば、狙い撃ちにされる。まずはこの周囲から敵を排除する事が大切なのだ。


 途端に智佐の見えないすぐ近くで銃声が聞こえる。BB弾がべニア板に当たり、大きな音を立てる。このフィールドでは特性上、一度壁などに当たった弾での被弾はヒットに当たらなない事になっている。


 「ど、どうなっているんだろう?」


 音だけでは判別がつかない。智佐はどこから味方が現れるか。不安しかなかった。


 「ひっとおおお!」


 また、誰かのヒットコールが聞こえた。どちらが優勢なのか。智佐にはそれさえも解らない。


 「智佐ポン!」


 突然、姿を現したのは麗奈だった。彼女は銃構えながら智佐へと駆け寄り、即座に智佐の身体に触れた。


 「一気に駆け出す!」


 麗奈が叫ぶように指示を出し、智佐は慌てて駆け出した。途端にBB弾が背後を飛び抜ける。


 バシュシュシュシュ


 麗奈が手にした電動ガンを唸らせる。弾丸はべニアの壁に当たり、激しい音を立てる。


 「振り返らないで!一気に陣地まで走るの!」


 麗奈は撃ちながら智佐に叫ぶ。


 智佐は薄暗い通路に飛び込んだ。


 「智佐!こっち」


 声が掛けられる。それは周防だった。


 「私が先導するから、しっかりと後を」


 周防が駆け出し、智佐は慌てて、その後を追い掛ける。


 まるで迷路のように作られたフィールドを周防はハンドガンを構えながら突き進む。自動小銃は背中に回して担いだ状態だ。


 「あと少し」


 周防がそう告げた瞬間、BB弾が二人を襲う。間一髪のところで周防が後退して、弾を躱した。


 「待ち伏せ!」


 敵はこちらの陣地に先回りをして待ち伏せをしていたようだ。


 「代表はまだだし・・・御厨さんはどうなっているか解らない・・・」


 周防は困惑したように状況を分析する。


 「あの、私が陣地に飛び込んだら勝ちなんですよね?」


 「そうね・・・だけど、相手はしっかりと待ち伏せしている」


 「私、ここで一人で相手を引き付けますから、裏から回り込んで、待ち伏せしている相手を先輩が撃つのはどうですか?」


 「大丈夫?」


 「やってみます」


 智佐は手にした電動ガンを握り直す。


 「わかった。じゃあ、ちょっと離れる。頑張って」


 周防はその場から離れた。途端ではあるが、智佐は少し不安になる。相手はこちらの様子を窺っている。一人が移動したと解れば、向こうも動きかねない。だから、智佐は勇気を振り絞って、銃を構えた。


 「少し頭を出して、撃つ。そして引っ込める」


 タイミングである。幾ら、相手がこちらを狙っているとは言っても、反射的な射撃で命中させられる保障など無い。


 智佐はひょいと顔を出し、手にした電動ガンを撃つ。トリガーを引くとモーターが回り、バシュシュシュと銃声が鳴り、BB弾が飛んでいく。それは向こうの壁に激しく当たる。智佐はすぐに頭を引っ込めた。同時に向こうからもBB弾が飛んで来た。


 「上手くいった」


 智佐は興奮した。初めてのサバゲでの発砲。相手をヒットしたわけじゃないのに興奮は最高に達しようとしていた。


 ひっとぉおおおお!


 突然、近くで声がした。それは周防の声だった。


 「えっ」


 まさかだった。裏へと回り込んだと思っていた周防が先にやられてしまった。


 ここには智佐、一人しかいない。


 「ど、どうしよう」


 さっきまでの興奮など一気に吹き飛ぶ。ゲームの行く末は全て自分一人に委ねられた。


 相手は陣地に構える一人。それ以外にも居る可能性はある。


 どうすれば・・・。


 悩んだ結果。答えなど出なかった。


 一か八か。


 智佐は電動ガンを壁に立てかけるように置く。そして、ホルスターからPX4を抜いた。


 「とにかく・・・ヒットされる前に自分の陣地のサークルに入れば良いんだ」


 一気に走り抜ける覚悟を決めた。


 「一・・・二・・・」


 小声で合図を呟く。


 「さんっ!」


 一気に駆け出す。遮蔽物から身を乗り出し、床にテープで記されたサークルへと一気に飛び込む。


 銃声と共にBB弾が智佐の周囲を飛び抜ける。狙われている。それが解っていても足を緩めるわけにはいかない。


 「やらせない!」


 突然、姿を現したのは御厨だった。彼女は手にした電動ガンを撃つ。飛び交うBB弾。数秒にも満たない中で御厨は「ひっとおおおおお!」と叫ぶ。


 その瞬間、弓香が姿を晒して、銃口を智佐に向けた。


 撃たれる。


 智佐は思った。だが、その時、弓香は銃口を天井へと向けた。


 「負けたわ」


 その一言で智佐は状況を察した。自分が丁度、サークルの中へと転がり込んでいるのを確認した。


 「や、やったぁあ」


 智佐は大声で叫んだ。

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