汝、馬鹿を愛せ!
蓬太郎
馬鹿を好きになったやつが馬鹿
「この、馬鹿ーーーーーーっ!!!!!」
九条院佑月様の朝は早い
なぜなら早朝から馬鹿をする馬鹿が居るから
「なんで目覚ましを2時にかけておくのよそんなことある??!」
「はい!お嬢様が朝に弱いので早めに起きていただこうと思いまして、おはようございます!!」
「おはようっ‥にしても限度ってもんがあるでしょうがっ限度がっ!!
しかも今日は土曜日よ!!!馬鹿!!」
「まぁまぁ落ち着いてくださいよ〜二度寝でもなさったらいかがですか?
そんなに怒ったら疲れてしまいますって」
「…もういいわ二度寝する」
こいつと話をするほうが馬鹿だ…
「はい!おやすみなさいませ!!朝食はシリアルとフレンチトーストをご用意しますね」
・
・
・
・
「おいこら馬鹿ーーーーーっ!!!」
佑月様に落ち着いた朝食などない
なぜなら朝食のシリアルとトーストに箸と味噌汁を用意した馬鹿がいたから
「おい馬鹿ぁーーー…!ふぅ…」
佑月様は声に覇気がなくなってきた
なぜならそろそろこんな馬鹿を好きになった自分がとても馬鹿なのかなと思い始めたから
「ねえっ、ちょっ馬鹿っーー、!!!!、」
佑月様は余裕がなくなっていた
なぜなら部屋に隠していた主従百合アンソロを馬鹿に発掘されてしまったから
「おや、お嬢様これは…?主従百合??」
「はぁ?なんのこと?まぁ、とりあえずそれを返しなさい馬鹿」
佑月様はこの後に及んでしらばっくれなさったなぜなら馬鹿だし隠せると思ったから
だが馬鹿でもわかる
この家に主従と言えば佑月様とこの馬鹿しかいない
主従百合と言えばつまり…
「このっ、ばかぁーーーーーー!!!!!」
お嬢様は元気いっぱいに叫ばれた
なぜなら
「両思いですねぇ!!世界は平和だ!!」
と、何も考えない馬鹿に蓋していた気持ちをこじ開けられて
両思いだと疑わない馬鹿に
キスをされたから
汝は馬鹿!我も馬鹿!
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馬鹿な主従ってかわいいよね!
汝、馬鹿を愛せ! 蓬太郎 @apyoui
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