キャラクター作成!

●キャラクターを構成するもの

 この章はプレイヤーが担当するキャラクター。いわゆるところのプレイヤーキャラクター、略してPCをどうやって記述するのかの説明です。

 なんで「作成ルール」じゃなくて「どうやって記述するのか」などというまどろっこしい書き方してるかというと、このゲームが汎用TRPGだからです。つまり舞台や登場人物が安定しないので「一般人が恐怖体験に首突っ込んでうわー」とか「現代社会の裏で戦う知られざる超人たち」とか「スペースオペラ料理対決」とかではスケールが違うのでキャラのデータがかなり変わってくるんですよね。

 ともあれ、PCのデータは【能力】【命運】【道具】【幸運】で記述されます。名前とか性別とかの判定で有利不利を生じないものは好きに決めて構いません。(※ただし、名前や性別が物理的な破壊力とかを持つ場合は別です)


●【能力】

 この墨付きかっこで閉じた【能力】というのは、そのPCが手放せない問題解決能力のことです。体力に代表される身体能力、身につけた技術、特定のものへの執着、社会的地位など、他人に譲り渡すことが難しいものが【能力】に分類されます。

 【能力】は「健康」とか「抜刀術」とか「革命思想」とか「地方代議士」みたいな感じで記述されます。特にレベルとかはないです。これを、一般人であれば3つ持ちます。同じ【能力】を複数持つことも可能です。「×自然数」みたいに表記すると楽だと思います。

 ところで【能力】ですが、マンチ……じゃなくて、負けず嫌い……じゃなくて、謝ったら死んじゃう病……じゃなくて、目端の利くプレイヤーは「直感」とか「超能力」とか「英才教育」とか「修羅場をくぐった経験」とかそういうなんにでも使えそうな【能力】をとろうとすると思います。これに関してルール的な制限は特にないですが、とればとっただけGMの当たりが辛くなると思います。妥協を覚えような。


●【命運】

 PCがどんだけのダメージに耐えられるかの指標です。B地区の魔法少女は汎用TRPGなので「PCの死」の定義が割と多様だったりします。例えば兵士が物理的に死ぬのも芸能人がスキャンダルで引退するのも異能に呑まれて理性を失った怪物と化すのも「もうその舞台の主役級登場人物として行動するのは難しい」という意味では死と同義だからです。ですので肉体の損傷度合いではなく【命運】という形でキャラクターの消耗を表現します。

 一般人であれば5が初期値となります。上限はありません。0以下になると死にます。死んだ場合、そのキャラクターはPLの手を離れGMに一任されます。

 回復魔法とか治療行為などで回復したりはしません。


●【道具】

 手放したり受け渡しできたりする問題解決能力のことです。剣とか盾とか自転車とか火炎放射器とか布団とかパソコンとか。判定の際に【能力】と同様に使うことができます。人工物の道具とは言え「サイコガンを仕込んだ義手」みたいな入れ替えの利かないものは【能力】の分類でお願いします。

 初期状態で何を持っているのかどうかは、ぶっちゃけシナリオ自体で変わります。気が付いたら白い部屋で目覚めたとかだと、道具持ってなくても仕方なかったりするので。まあGMが「持っているのが自然だ」と思うようなものなら【道具】にしていいです。モノによっては消費して無くなることもあります。弁当とか。


●【幸運】

 「判定する際にその辺に都合よく使えそうなものが落ちている」回数です。例えば喧嘩に巻き込まれた時にその辺で使えそうな棒を拾えるかとか、銃撃戦に巻き込まれた時に運よく遮蔽にできそうなものがそばにあるかとか、波にさらわれた時に掴まれそうな木の板があるかとか、好きな女の子が疲れてるときにスポーツドリンク持ってるかとかそういうアレです。

 要するに「1点消費することで都合のいい【道具】が一個その場で手に入るよ」ということです。

 現代日本の一般人は0ですが、PCとしてのキャラは3ぐらい持っていると主人公的なご都合主義を再現できていいと思います。上限はありません。

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