2021-11-3

 とある荒野に三人の開拓者がやってきました。


 一人目は、腕に覚えもあり襲われても返り討ちにしてやると、簡単な掘立小屋を作って住みました。


 二人目は、長く住む事になるのだからちゃんとした家に住みたいと、木造一戸建てを作って住みました。


 三人目は、こんな田舎だと山賊や獣が怖いと言い、石と煉瓦で家を作って住みました。


 やがて三人が住み着いたことを知った山賊は、三人目の家を襲いました。

 立派な家だったので、財産をため込んでいると考えたからです。


 一人目は、山賊にも獣にも負けませんでした。

 しかし、夜のうちに忍び込んだ良くない虫に刺され、病死してしまいました。


 残った二人目ですが、追加の開拓者が訪れた時には首を吊っていました。

 孤独に耐えられなかったのでしょう。



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