エロゲの世界でスローライフ ~一緒に異世界転移してきたヤリサーの大学生たちに追放されたので、辺境で無敵になって真のヒロインたちとヨロシクやります~
第24話 里で振動するオモチャが流行しました その2
第24話 里で振動するオモチャが流行しました その2
そうして猫耳族の里で暮らすこと数日――。
さて、福次郎が可愛い。
で、今日はエリスと福次郎と一緒に森のお散歩にきているんだ。
それで、獲物を捕まえるたびに福次郎は俺のところまで持ってきて、「褒めて褒めて!」とばかりに、頭を撫でろと催促してくる。
そうして頭を撫でてやると目を細めて、喉のあたりをグリグリしてやると、グルグル言って気持ちよさそうにしてるから本当に可愛いんだ。
フクロウってのは愛好家がいるらしいし、その理由も頷ける可愛さだよな。
まあ、地球のフクロウが喉を鳴らすのかどうかは知らねーけどさ。
「しかし、困ったもんだよ。何とかならんのか? 今朝もトイレに行ったら……猫耳族の女に襲い掛かられたんだぞ? まあ、やっつけたけどさ」
「申し訳ございません。旦那様の武勇伝が凄すぎて……。そもそもですね、里の者たちも、男がいなくてモンモンが止まらないということも兼ねてからありますので」
「まあ、そういう話だったよな」
「……どうにも性欲に歯止めがきかなくなっているようです」
「しかしなあ……。お前らは百合文化があるから自家発電で性欲解消はできるんだろう?」
「確かに、そこかしこに百合の花は咲いています。ですが、最近は新しい刺激もなく、もう一巡してしまって……最終的には一周回ってやっぱり男だろうという空気になっているのも原因の一つですね」
新しい刺激……か。
ゲンナリしながら俺は深いため息をついた。
しかし、本当に……最近は困ったことにモフモフランドの日とか関係なしで襲い掛かられるんだ。
それはもはや通り魔的なレベルで、毎日毎日こんな感じで襲われたら俺も本当に体がもたんぞ?
「しかし、マジで困ったもんだよな」
「申し訳ありません旦那様」
「まあ、エリスが悪いわけじゃないんだけどさ」
「いえ、これは族長の孫であり、この里のトップである旦那様の……妻である私の責任です。統制が取れていないということなので」
と、その時、森の道を行く俺は地面に転がる不思議な小石を見つけた。
それは黄金色に輝く石で、疑問に思った俺はエリスに尋ねてみた。
「これって何なの?」
「ああ、振動石ですね」
「振動石……?」
「魔力を込めると振動する不思議な石なんですよ。ほら、こんな風にね」
エリスは小石を拾った。
そして、親指と中指で摘ままれた小石が……ヴィ―――――ンと、そんな感じの音と共に振動を始めた。
と、そこで俺は「あ……」と、思わず声を出してしまったんだ。
「どうなされたのですか、旦那様?」
「えーっと……ひょっとして……ゴムゴムスライムってのはこの近くで出没したりする?」
「粘液性のスライムで、死後……数時間で急に固くなる魔物ですか?」
「ああ、多分それだと思う。えーっと……殺してすぐに型枠に入れる感じで、色んな加工品に便利なはずの……そんな魔物だ」
俺の知っているゲーム情報によると、ゴムゴムスライムの死後硬直の硬さは……大体プラスチックくらいだ。
で、その魔物は都合が良いことに振動石の近くに良く出没するんだよな。
「それだったらこの辺りにたくさん出ますね」
間違いない……と、俺は小さく頷いた。
――振動する謎の石
――しかも、振動音はヴィ―――――ン
――更に、固まるとプラスチックくらいの硬さになる都合の良すぎるスライム
こんなもん、異世界でアレを作るために……シナリオライターが適当に作った設定以外の何物でもないだろうよ。
「エリス。振動石とゴムゴムスライム……少し集めてみようか?」
「ふむ、どうなさるつもりなのですか旦那様?」
「ちょっとした発明品だよ。ああ、それとエリス? お前って氷魔法使えるよな?」
「ええ、使えますが?」
「ハチミツとバニラも採取しよう。ちょっと作ってみたい料理があるんだ」
「ふーむ……?」
と、そんなこんなで俺たちは森で採取を始めたのだった。
☆★☆★☆★
結論から言うと、振動するオモチャが里で大流行した。
サイズは鶏の卵より少し小さく、現代の日本でソレと言えばピンク色が定番という……まあ、アレだ。
女たちの百合における新しい刺激……ということで提案したんだが、これが抜群に効いたわけだ。
猫耳族の女は、男も女もどっちでもイケるので、そこかしこで加速度的に百合の花が咲き乱れる作業がはかどりまくっているらしい。
ちなみに、前も言ったが10代前半の少女を30代前後の未亡人がお誘いして……パクっといっちゃうパターンが多いと言うことだな。
そのおかげで部族の絆も強くなっていると族長も喜んでいたし……いや、喜んでいいのか?
まあ、文化の違いということで、そこは尊重すべきだろう。
日本でも戦国時代とかだと10代前半で子作りとか普通だったし、現代日本の俺たちの勝手な倫理観で差別したり偏見を持ったり規制したりするのは絶対に良くないよな。
あと、氷魔法で作るアイスクリームも評判だった。
金属製のボウルを氷点下以下の氷魔法で冷やして、牛乳や砂糖と一緒にかき混ぜるだけの簡単な作業ってのもあって、すぐに里中にアイスクリームが流行ったんだ。
そうして、俺に対する暴走モフモフランド事件は急速に解決に至ることになったんだ。
まあ、ルール通りの種付けはやってるけどな。
☆★☆★☆★
で、俺はエリスとアカネとナターシャと三人で「猫耳族で最近流行のデートコース」とやらに行ってみたんだ。
森の道を歩いて、綺麗な湖を眺めて、そうして里に帰ってきて、最後に広場でデザートを食べるってコースなんだが……。
「どうしてアイスクリームと一緒に、振動するオモチャが売ってるんだ?」
ドン引きの俺の問いに、エリスはニッコリと笑ってこう答えた。
「デートの帰りに、ここで最近……巷で噂の振動するオモチャを購入するわけです。そうして、二人で家に帰って百合の花を咲かせるということらしいですよ、旦那様」
「お……おう……」
正直な話、アイスクリームと一緒に売ると言うことで何とも言えない気分にはなった。
が、まあ、俺の現代知識がみんなの生活向上に役立ったとすると……それは何より喜ばしい話だな。
そのおかげで俺が襲われることもなくなったわけだし。
☆★☆★☆★
そうして、その日の晩。
俺たちも、猫耳族のデートコースの習わしのとおりにアイスクリームと一緒にオモチャを買ったわけだ。
実はまだ嫁たちは現代文明の利器を試したことはなかったわけで、実際に使用してみると――
――その日から寝室のベッドの横の小さい机には、3個のオモチャが綺麗に並ぶことになったわけである
ちなみに、俺が使える夜のスキルが増えた。
太公望からラーニングした108手とゴールデンフィンガー以外に、性スキル:絶頂乱れ突きというモノを覚えたんだ。
ちなみにこれは、ナターシャからラーニングしたものらしい。
効果は抜群で、覚醒マーラ様と合わせて、みんなが失神しまくるようになるほどの危険な技だ。
しかし、ナターシャの性スキルで……乱れ突きだと?
いや、深くは考えないでおこうか。
ナターシャが「良いお尻してるね」と、しょっちゅう俺のお尻をサワサワしてくることについても……深くは考えないでおこう。
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