第56記:大魚
発車と同時に、第8話「捕食者」の続きを読み始めた。クエの視点から見た世界と人間の視点から見た世界が、交互に描かれるという異色の構成になっていた。タイトルが指しているのは、前者か、後者か。
クエの存在を教えてくれたのは、多分『美味しんぼ』だと思うが、相当旨い魚らしい。是非試してみたいが、実現は甚だ困難である。クエは「超高級魚」の称号を持つビッグスターだ。庶民の手が届く食材ではない。
職場到着。売店に行き、朝食を買った。広場の卓席に陣取った。ドーナツを齧りながら、コーヒーを飲んだ。食後、ラジオの情報番組を聴いた。今日の話題は「家庭内不使用品の効率的処分法について」であった。ラジオの電源を切り、追跡編収録の「雨降り島胸さわぎ旅」を読み始めた。
午前業務終了。食堂に行き、券売機でAランチを買った。Bには魅力を覚えなかったからである。もっとも、Aにそれを感じたわけではない。他に選択肢がなかったからに過ぎない。窓際の席に座り、空腹を埋めた。〔26日〕
[Quinもわさんのコメント]
クエといえば鍋物、しかし刺し身が絶品なのは以前書いたとおり……白身でこんなに旨味が凝縮されたものがあるのか!と感動したものです(稚魚なので大味になる前だったせいもあるかな?)
[闇塚の返信]
クエの刺身ですか。食べてみたいけど、その機会はないだろうなあ(苦笑)。同じハタ科のアラも美味らしいね。
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