第47記:安眠と白黒

 行きの電車の中で、怪魚伝、第6話「再会」を読了した。アオウオが登場する話だ。同魚については詳しくないが、相当貪欲で、肉食を好むそうである。本を閉じ、外套のポケットにしまった。その後、うつらうつら。終点のひとつ前の駅で意識が戻る。車内は満員に近い状態になっていた。


 下車後、駅から職場まで徒歩で移動した。売店に行き、朝食を買った。ショコラブレッドなるものを齧りながら、コーヒー半杯を飲んだ。

 食後、残り半杯を飲みながら、ラジオの情報番組を聴いた。今日の話題は「今年の漢字」「最新型自転車」など。電源を切り、本を開いた。サイボーグ・ブルース、第五章「ゴースト・イメージ」を読み始めた。


 午前業務終了。食堂に行き、店頭に陳列された「ランチの見本」を眺める。AもBも、食べる気がしない。やむなし。滅多に食べないカレーライスの食券を買った。窓際の席に座り、空腹を満たすための作業を行った。水分補給後、食堂を離れ、休憩室に行った。第五章の続きを読んだ。


 読後、昼寝に突入。事前に仕掛けておいたアラームが鳴り出すまで眠り込む。途方もなく面白いが、唯一俺だけには理解できないトークに(睡眠を)妨げられることがなかったからである。いつもこうだと助かるのだが。まあ、贅沢は云うまい。同室は俺の居室でもなければ、寝室でもないのだ。〔14日〕


 眼が覚めた。枕辺のアナログ時計が「朝の8時」を示していた。洗面所に行き、顔を洗った。台所に行き、電気ケトルに水道水を注いだ。ミネラル水は昨夜の内に飲み尽してしまった。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。最後の手作りパンを齧りながら、熱いやつを飲んだ。


 食後、身支度を整えた。玄関の施錠を済ませてから、自室を離れた。数日分の衣類を担いで、コインランドリーへ向った。幸い、店内は空いていた。常温洗いと温水洗い、どちらのマシンも使用可能である。迷わず、前者を選んだ。同機に担いできたものを放り込み、粉末洗剤を撒いた。


 扉を閉めざまに、指定の金額を投入し、始動ボタンを押した。所要時間は約30分。洗濯の間、ランドリー近傍の公園に行った。園内に発生した霜柱を踏み砕きながら、設置された遊具類の写真を数枚撮った。モノトーンで撮影すると、ヘタな写真が、少しうまく見えるから不思議である。


 帰宅後、脱水衣類をバルコニーの物干し台に吊るした。作業後、居室に行き、愛機を起動させた。メクるとぴよぶっくを呼び出した。邪神1頁と春夏秋冬1頁、計2頁を転生させた。小休止の後、ブログ・テーマに〔とりそこない写真群〕を追加した。早速「屋上の機械兵」を投稿した。〔15日〕


[Quinもわさんのコメント]

味が出ますねー。被写体が無機物だから尚更なのかな?良い感じ。


[闇塚の返信]

写真がどうも苦手という人はモノクロで狙ってみるのも一法ですね。

この日は曇天で苦労しました。晴れていれば、もう少しクリアーに撮れるのですが。まあ、云い訳ですけど(苦笑)。

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