第43記:チェーン店と朝茶

 業務終了。更衣室に行き、着替えと身支度を済ませた。偶然合流した先輩K氏と、休憩スペースで、ケータイやデジカメの話をした。そろそろ帰りますかということになり、同氏といっしょに職場を出た。

 別れ際にK氏が「闇塚君はこれからどこに行くの?」と俺に問われた。


闇塚「餃*の*将です」

K氏「*将の料理って、旨いのかい」

闇塚「まあ、普通かなあ。でも、お腹は確実にいっぱいになります」

K氏「ああ、そうなの。じゃあ、俺も行ってみるか」

闇塚「えーっ?Kさん(食通)の行かれるような店ではないと思いますけど」

K氏「たまには、いいじゃない」


 そのようなわけで、餃*の*将に乗り込むことになった。当夜の*将は結構繁盛しており、卓席は全部埋まっていた。待つのも面倒である。俺たちはカウンターに足を進めた。俺がいつも座る場所だが、今回は隣りにK氏が座られているのだった。不思議な気持ちを覚える。


 ギョーザ、レバニラ炒め、鶏の空揚げ、麻婆豆腐などを注文した。食前にビールで乾杯。その後、冷酒を呑んだ。都内の居酒屋の話をしつつ、杯を重ねた。もっとも、重ねていたのは主に俺であった。最近のK氏は「(呑んでも)美味しく感じなくなった」そうである。


 勘定の際、K氏が「随分安いね…」と苦笑されていた。レジ係のおにいさんが、俺のポイントカードにポンポンポンと、景気好くスタンプを捺してくれた。条件が満たされ、割引券3枚を獲得した。全て、同氏のおかげである。先輩、ありがとう!本日もごちそうさまでした!(←こればっか)〔7日〕


 枕辺のアナログ時計が「午前7時」を示していた。昨夜はいささか呑み過ぎた。吐き気はないが、頭が重かった。洗顔後、台所に行き、電気ケトルにミネラル水を注いだ。

 沸き立ての湯で、ティーバッグ式の緑茶を淹れた。旨かった。熱い茶が体の隅々にまで染み渡るような感覚がした。

 喫茶後、数日分の衣類を担いで、近所のコインランドリーへ向った。空いているマシンに担いできたものを放り込み、粉末洗剤を撒いた。扉を閉じ、指定の金額を投入してから、起動ボタンを押した。


 帰宅後、脱水衣類を露台に干した。作業後、再び外出した。図書館近傍の手作りパン屋に行った。先客のおばさんが、トレイの上に商品を満載していた。それを勘定場に運び終えたおばさんは、第二のトレイを掴みざまに、またぞろ商品を積み上げ始めた。そんなにいっぱい買ってどうするんだろう?という疑問が内面に湧いたが、まさか、当人に理由を訊くわけにもゆかぬ。

 俺の購入数は計三つ。最上級の買い手であるおばさんに比べたら、全然大した客ではない。俺は退散するみたいにして、店を出た。


 家に戻った。コーヒーの用意を済ませてから、居室に行き、愛機を起動させた。メクるとぴよぶっくを呼び出し、転生作業に没入した。転生後、ブログを1枚投稿した。シャットダウン確認後、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。

 徒歩で7~8分かかる大衆食堂の暖簾をくぐり、壁際の卓席に座った。冷水を運んできてくれたおっちゃんに、たぬきうどんとライスを頼んだ。本日の日替わり小鉢は、胡瓜の漬物と麻婆豆腐であった。〔8日〕


[シンカワメグムさんのコメント]

Σ(・ω・ノ)ノ!闇塚さんがコーヒーじゃない……!

緑茶はいいですよ~胃の調子の悪い時、胃薬より効果がありますね~

お安い茶葉を濃い目にして飲んでおります。毎日飲んで長生きするぞう~!


ぼんやり買い物の列に並んでいると時々「……ッ!?」と二度見してしまう

お客さんっていますよね。暇なので勝手にストーリーを作って遊びます。

『法事前に親戚の泊り客。翌朝突然の炊飯ジャーの故障。大慌てでパンを

買いに来た主婦…あ、レジ自分の番来た~』で妄想終了です。暇人。(笑)

でも、大量買いのお客さん、一人で食べるなら衝撃的ですよね。気になる。


お茶にうどん…大分胃に優しい…。盛り上がったんだなあ…( ^^) _旦~~


[闇塚の返信]

余程の大家族か、町内の集まりでもあるのか……。単独で食べる量ではないですね、あれは。理由はさておき、店側としてはまことにありがたいお客さんですね。


滅多に呑まない葡萄酒にやられました。やっぱり俺はいいちこがいい(笑)。料理は美味しかったです。なんか、俺ばっかり食べてたな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る